398 / 550
終わった?
ただでさえ
しおりを挟む
「百合姫様。」
教室、廊下に生徒が溢れている。その中で1番聞こえる言葉。
「皆様方。授業の時間ですよ。戻ってください。」
「で、ですが・・ここで戻ってしまっては百合姫様が退学してしまいます。」
「私は自分で言ったのにも関わらず遅れて来たのですよ。退学して当たり前です。言った人間が退学しなかったら余計反感を買ってしまいます。」
「百合姫様っ。」
改めて百合姫の人気はすごいと感じる。2年間2位を維持し、校長と生徒の関係を良好にして来た。私達が高女になるより百合姫様がいてくれたら、この学校は安泰でいてくれる。そんな願いが女高の生徒の無意識な願いだった。白雪でもなくて百合姫が。
「百合姫様っ。お願いします。残ってください。」
「ごめんなさい。」
百合姫は頭を下げる。
「百合姫様っ。」
百合姫は頭を上げた。その時、クラスのはじにいる生徒を見つけた。
「あ、あのっそこの・・メイさんっ。」
はじの生徒の名前?を呼ぶ。メイと呼ばれた子はびっくりしたのか驚きの表情で百合姫を見た。
集まっていた生徒はメイと百合姫を繋ぐ道を開けた。
「メイさんに改めて聞きます。私に退学してほしくないですか?」
「えっ、な、なんで私に聞くんですか?」
「私が退学しなかったら貴方の友達の茉奈さんが退学することになりますが、私は退学しない方がいいですか?」
「や、やめてください。私には選べません。茉奈は大事な友達です。でも、百合姫様の方がこの学校を統制できるとも思っています。私に選ばせないでください・・」
「そうですか・・お前を聞いても良いですか?フルネームで。」
「えっ?」
「お願いします。覚えておきたいんです。」
「大心命です。」
「大心命さん。良い名前です。命。だからですか・・」
「?」
「いえ、では、私はこれで。」
「あ、ゆ、百合姫様。ごめんなさい。」
「貴方が自責することはありません。私が全て悪いので。」
百合姫はバックを持ち教室から出て行った。もう彼女を止められる生徒はいない。
百合姫に横を通り過ぎられた生徒は耳を塞ぐ。
「どうかした?」
他の生徒が耳を塞ぐ生徒に声をかけた。
「最後に・・あぁ、やっぱり百合姫様がこの学校を収めるべきだった・・」
百合姫は通り過ぎる際
「決して、命さんを責めてはいけませんよ。これは私の判断です」
と生徒に言っていた。
ルビが降ってある命はそのままでルビが降っていない命は『いのち』と読んでもらえるとありがたいです。
教室、廊下に生徒が溢れている。その中で1番聞こえる言葉。
「皆様方。授業の時間ですよ。戻ってください。」
「で、ですが・・ここで戻ってしまっては百合姫様が退学してしまいます。」
「私は自分で言ったのにも関わらず遅れて来たのですよ。退学して当たり前です。言った人間が退学しなかったら余計反感を買ってしまいます。」
「百合姫様っ。」
改めて百合姫の人気はすごいと感じる。2年間2位を維持し、校長と生徒の関係を良好にして来た。私達が高女になるより百合姫様がいてくれたら、この学校は安泰でいてくれる。そんな願いが女高の生徒の無意識な願いだった。白雪でもなくて百合姫が。
「百合姫様っ。お願いします。残ってください。」
「ごめんなさい。」
百合姫は頭を下げる。
「百合姫様っ。」
百合姫は頭を上げた。その時、クラスのはじにいる生徒を見つけた。
「あ、あのっそこの・・メイさんっ。」
はじの生徒の名前?を呼ぶ。メイと呼ばれた子はびっくりしたのか驚きの表情で百合姫を見た。
集まっていた生徒はメイと百合姫を繋ぐ道を開けた。
「メイさんに改めて聞きます。私に退学してほしくないですか?」
「えっ、な、なんで私に聞くんですか?」
「私が退学しなかったら貴方の友達の茉奈さんが退学することになりますが、私は退学しない方がいいですか?」
「や、やめてください。私には選べません。茉奈は大事な友達です。でも、百合姫様の方がこの学校を統制できるとも思っています。私に選ばせないでください・・」
「そうですか・・お前を聞いても良いですか?フルネームで。」
「えっ?」
「お願いします。覚えておきたいんです。」
「大心命です。」
「大心命さん。良い名前です。命。だからですか・・」
「?」
「いえ、では、私はこれで。」
「あ、ゆ、百合姫様。ごめんなさい。」
「貴方が自責することはありません。私が全て悪いので。」
百合姫はバックを持ち教室から出て行った。もう彼女を止められる生徒はいない。
百合姫に横を通り過ぎられた生徒は耳を塞ぐ。
「どうかした?」
他の生徒が耳を塞ぐ生徒に声をかけた。
「最後に・・あぁ、やっぱり百合姫様がこの学校を収めるべきだった・・」
百合姫は通り過ぎる際
「決して、命さんを責めてはいけませんよ。これは私の判断です」
と生徒に言っていた。
ルビが降ってある命はそのままでルビが降っていない命は『いのち』と読んでもらえるとありがたいです。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

なんで俺の周りはイケメン高身長が多いんだ!!!!
柑橘
BL
王道詰め合わせ。
ジャンルをお確かめの上お進み下さい。
7/7以降、サブストーリー(土谷虹の隣は決まってる!!!!)を公開しました!!読んでいただけると嬉しいです!
※目線が度々変わります。
※登場人物の紹介が途中から増えるかもです。
※火曜日20:00
金曜日19:00
日曜日17:00更新

越えられない壁で僕らの幸せは・・・
綾瑪 東暢
BL
繋家に産まれた繋 志飛(つなぎ しと)は男だった。残念なことに繋家に男は不要だった。両親は初めての子供だと言うことで志飛を女として育てることにし繋 志綾(つなぎ しあ)と名前を変えた。
繋家と違って女を不要としている要家。要家とはお隣同士の家であり両家の決まりで必ず繋家と要家の子供同士は結婚しないといけなかった。
それは伝統で昔からやって来ていること。誰も変えることの出来ない伝統。
要家の三男として要 荼泉(かなめ とい)が産まれた。
この流れで行くと荼泉と志綾は結婚することになる。が、どっちらも男。
伝統を守り、性別を隠しながら結婚するのか、伝統を破り、性別を明かして追い出されるか・・・

王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。



ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です

嫌われものの僕について…
相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。
だか、ある日事態は急変する
主人公が暗いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる