今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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終わった?

「お兄ちゃん」って呼び・・

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 「もしかして、喧嘩の理由僕なの?」

 「は、白斗はくと・・・ち、違う。ごめん。そうだった。行こう。白斗。」
 「兄さん・・。兄さん・・これがいけなかった?てんさん。もしかして。僕がっ。」
 「白斗君。」

 槇は気まずそうに白斗から視線を逸らす。
 「僕が兄さんと呼ぶから喧嘩になっているの?」
 「うんん。違うよ。違うからね。」
 直木なおきが白斗に寄り添うように近づく。
 「兄さん・・僕は呼ばない方がいい?」

 白斗はどこで気がついたんだろう。出て来た時の会話だけでは気が付かないと思う。

 「俺が呼んで欲しいんだよ・・白斗。呼ばないって言わないで。お願いだから」

 槇達と違い言い方が優しい。

 「槇さんの前で僕。何回もごめんなさい。槇さんと兄さんっの間いを裂こうとするつもりはない。ただ兄さんは・・僕の・・兄さんで。直也なおやの兄さんだってこと知らなくて・・最近知って・・どうしようと思ってて。でも今まで読んできた呼び名を変えるのは僕にはできなくて・・・。今更兄さんを名前で呼ぶのは気恥ずくて・・でも槇さんが嫌なら僕はな、直木さんって呼ぶよ。」

 頬を掻いてそう言う。

 「ち、ちがっ・・俺が、俺が呼んで欲しいのに・・」
 「白斗君。俺はっただ。直木と直也に。」

 
 「俺は直也に『お兄ちゃん』と呼ばれたくない。」


 「

 途中で声が聞こえたのは足ってきたのか息が荒い直也だった。

 「な、直也っ?」
 「ごめん。収集がつかないって梓さんからきたから。」

 「梓っ。」
 「ごめん。白斗。」
 「うんん。ありがとう。」
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