今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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終わった?

電話

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 みんなで食べているとはつのスマホが『電話だよ。電話だよ。神瀬かみせてんからだよ。』と可愛らしい声の音声声が聞こえた。
 「葉さん。出なくていいの?」
 「食事中に電話に出るのは辞めておく・・槇ならあとで掛け直せばいいから・・」
 なんとくなく、まだ出たくないような雰囲気があった。
 「そっか・・ありがとう。葉さん。」
 「ありがとう?」
 「作ったご飯を冷めず温かいまま食べてくれてありがとう。」
 白斗はくとの言葉に葉はなんだか不思議な感覚に陥った。
 「白斗のご飯は温かいのが美味しいからな。電話に出るより、食べた方が断然良い」
 「うまい!」
 
 委御すおが満遍の笑顔を作って言う。

 葉は心の中で感謝する。さらにパスタが美味しく感じた。


 
 朝ご飯を食べ終え、葉がスマホを手に取り、廊下に出る。 
 白斗は皿洗い 
 直也なおやは皿拭き
 委御はテレビを見ている。

 葉が電話に出ようとした途端玄関のドアが開く音がした。肩が跳ねる。少しドキドキしている心臓を抑えながら開くのを待つ。なんだかとても緊張していた。空いた瞬間葉はホッとした。

 「葉?・・おはようございます。」
 「おはよう。あずさ
 
 7時になったばかりの時間直也の家に決まって梓が来る。
 
 「あ、ごめんなさい。電話しようとしていたんですね。」
 そう言って梓は素早く葉の横を通り過ぎリビングに行った。もう一度、葉はスマホを見て、槇にかけようと心構えをする。

 「もしもし?」
 「あ、やっと出た。葉。直也の家にいるんだろう?今、行く。」
 「え、あちょっと槇!」

 話そうと心構えをしいたのにあっさりと切れてしまった。

 考えてもしょうがないから葉もリビングに戻る。

 「梓。朝ご飯は食べた?」
 「はい、智寧ともね弘人ひろとさんと食べてきた。」
 「分かった。直也。そろそろ着替えたきなよ。梓に変わってもらって。」
 「あ、うん・・じゃあ、よろしく。」
 梓は何も言わずに変わる。
 「お母さん?」
 「直也・・ごめんさい。これから槇がここに来るんだけど・・」
 「別に良いんじゃない?白斗も久しぶりに会いたいだろうし・・」
 「そう・・ね。」
 「?」

 直也は葉に着替えてくると言って2階に行ってしまった。
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