今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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終わった?

誰が誰のために

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 病院を後にする弘人ひろと委御すお
 「会えて良かったね?」
 「あぁ。」
 「せっかくだしお店見て行こうよ!」
 「えー、家帰ろうぜ。せっかくの休みなんだし」
 「弘人君のケチ!」
 「知らねえ知らねぇ。」
 「女の子には優しくしないとなんだよ!」
 「俺は女に興味ねぇから。」
 「うわぁ、そんなこと言ったら女の子逃げちゃうよ」
 「逃げられるのはいいねぇ。お前も逃げてくれ。」
 「私は逃げないヨォ、なんなら追いかけちゃう嫌って言うまでね!それがいっちばん楽しい!」
 「性格悪っ」
 「性格いい人が飼い主だからねぇー」
 「普通はいい人になるのが当たり前じゃないか?」
 「違うよ!悪かったら飼い主の欠点を私が無くせるでしょ?飼い主はいいところを私は飼い主の悪いところを補うの。」
 「・・そうか。」
 弘人はなんだかほっこりしたのか委御の頭を撫でる。
 「わっ何?辞めてよ。」
 「いやな、なんと無くな。」
 弘人はつい委御を犬のように見えてしまった。
 「帰ろうぜ。委御。お前、神瀬かみせの家に行くって言ってなかったか?」
 「あ!白白に会いに行くんだった!じゃあ早く行こう。」
 委御が前に出て弘人の手を握り引っ張る。
 「ああ。」
 引っ張られながら足を動かす。




 「あれ?七宮しちみや君?」
 委御の流れで直也なおやの家に来てしまった。
 「あ、悪い」
 「うんん。入って。」
 「誰かいるの?」
 「誰もいないよ。珍しくあずさはお出かけみたいだから。」
 「智寧ともねと出かけんだんだよ。」
 「智寧さんと・・発展するといいね。」
 「本当に。鳥鳥とりとりは頑固だよねぇ。」
 「そうだね」
 白斗はくとが笑う。
 「あれ?直也君は?」
 「ん?学校だよ。今日平日だし。」
 「え?だって弘人君休みだし、直也君の担任?も休みだったし」
 「七宮君に関しては普通に休みを取ったんでしょう?」
 「あぁ。」
 「こう先生はわからないけど・・まぁとにかく今日は平日だから普通に授業あるよ。」
 「ふーん」
 聞いておいて興味がなさそうにする。
 「直也君いないなら、今日は白白を独り占めだ!」
 委御は白斗に抱きつく。スンスンと白斗の首らへんを嗅ぐ。
 「だ、だめだよ!」
 白斗が委御の体を押す。
 「えー、なんで~」
 「七宮君いるし」
 「弘人君。これから飼い主と遊ぶから家に帰ってー」
 「・・いいのか?」
 「だ、ダメだから助けて」
 「だとよ。」
 「えっーヤダヤダ、帰ってよ!白白。約束は?結局お願いは破棄したからまだ残ってるでしょ!お願い。」
 「・・・・・はぁ。七宮君。玄関にいてくれる?さ、叫んだ助けに来て。そこのお菓子玄関に持ってていいから」
 白斗が七宮を見てお願いと言う困った顔をする。
 「・・ああ、ちゃ、ちゃんと叫べよ!」
 「うん!」

 七宮はお菓子の入った皿を持って玄関に行ってくれた。

 「これで白白は私のもの」
 舌舐めずりをする委御。
 「す、すお。これはダメ・・これ」
 「白白。大丈夫。直也君を裏切るようなことはしないから。ただこのまま」
 委御は白斗を床に押し倒す。そして上に乗ってただ抱きしめるだけ。
 「大好きだよ。白白」

 首元に委御は跡が残らない程度でキスをする。
 「す、お。」


白斗に対する委御の想い
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