今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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終わった?

誰が誰のために

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 「寒っ。」
 夜遅くに寒くて目が覚めてしまったこうが忍足でリビングに来る。
 「あれ?晃?」
 「え、起こしちゃった?ヤヨちゃん。」
 「いいや。起きてたよ。寝付けなくてね。晃は?」
 「寒くて・・暖かいものでも飲もうかなと」
 「そうか。なら一緒にどうだ?いまからハーブティーを入れようか」
 「うん!」
 「ありがとう。晃。」

 晃は寝室から羽織を持って来て椅子に座った。キッチンで立っている弥生やよいはどこか別の人のようで。ただ手を擦りながら弥生の後ろ姿を眺めていた。
 「晃。はい。ハーブティー。」
 「ありがとう。ヤヨちゃん。」
 
 マグカップに口をつけ飲む。
 「はぁ・・おいしい。」
 「良かった。エアコン勝手につけて構わないからな。暖かくして寝てくれ。」
 「うん。」
 「こ、こう。明日は仕事だよな。」
 「そうだよ。普通に授業だよ。」
 「・・そ、そうだよな。」
 「?」
 「いや、なんでもないさ。・・・1人で行ってこよう。」
 「・・うん!それがいいよ。」
 「ゆ、ゆきは・・私と会いたいと思うか?」
 「・・・・思うよ。だって私と同じで好きって気持ちがまだあると感じるから。」
 「・・ありがとう。晃。信じる。」
 まだゆきのところに行くのは弥生にとって恐ろしいこと。前も遠くから見るだけで逢おうとはしなかった。

 「じゃあヤヨちゃん。仕事はほどほどにね。おやすみ」
 
 マグカップをキッチンに置いた晃は手を軽く振って部屋に入って行った。

 「おやすみ晃。」




 弥生は震える体を叱咤して病院に行く。

 受付の前の椅子に落ち着かないとと座る。

 「・・・1
下を向いていた弥生の視線の端にタイヤのようなものが見え顔を上げた。
 「な、なんで・・・・」
 「ほらそこに隠れてるこうが」
 「えっ、晃?」
 「わわ、雪君言わないでよ。」
 「場所を移動しよう。」

 晃が雪を押す。その後ろに弥生が緊張したように着いていく。

 「晃。どうして。」
 「ヤヨちゃん。絶対雪君の病室の前まで行って引き返すと思ったから。迷惑だった?」
 「・・・いいや・・雪。久しぶり。元気、だった?」
 「あぁ。晃はお前の代わりに週3ぐらい僕に会いに来てくれていたんだ。晃の頼みだからな。弥生と話す。それが。」
 「晃。」
 「ずっとすれ違ってても何も変わらないからさ。この日のために雪君を説得していたの。また雪君とヤヨちゃんが普通に話せる日が来るようにって。じゃあ、私は少し病院を見てくる。2人で話して。」

 半ば逃げ出すように晃はその場を離れた。


 仲良くして欲しいのはほんと。だけど少し胸がモヤモヤする。


 掲示板が目に入った。
 「もうこの時期か。」


 晃が弥生のために
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