今から君を守るのに理由が必要ですか・・？（仮）

真実

家の中も

　直也なおやが学校に行って白斗はくとは楽しそうにリビングに戻る。家がいつもより明るい。
　白斗は自分の頬を叩く。
　「よし！掃除しよう。」

　なんだかとても楽しい。


　午前中は掃除をする。終わったらお菓子を焼いて暇つぶしにくる隣人にそのお菓子を振る舞う。

　こんな1日がずっーと続けばいいのに

　「ん！美味しい。美味しいよ。白斗。」

　お菓子は白鳥しらとり・・梓あずさにとても人気。
　

　午後は直也が帰ってくるまで梓と雑談をしている。学校が終わる頃直也が帰って来て、少しした後弘人ひろとと智寧ともねが疲れ顔をして帰ってくる。後ろから葉はつが2人の背中を叩く。「お疲れ様」と言いながら。
　梓と白斗が夕飯を作る。その間直也、弘人、葉、智寧と言う順番でお風呂に入っている。弘人が匂いに釣られリビングにやって来てやっと揃う。玄関から「ただいま」となんだか嬉しそうな声が聞こえる。白斗は梓にキッチンを任せて玄関に行く。
　「ただいま。」
　「おかえりお父さん。」

　真斗まさとが帰って来てやっとこの家は揃うのだ。

　「さて、智寧も出て来たことだし、皆さん食べましょう。」
　梓が両手いっぱいに夕飯を持って机に並べる。直也が口癖のように「いつになったら俺と白斗を2人にしてくれるんだ？」と言う。その言葉に弘人が面白がるように「いつか、いつかな」と言う。
　
　男高の中で今、1番楽しそうなのはこの家だけだろう。