今から君を守るのに理由が必要ですか・・？（仮）

真実

寝不足

　あの日のことが忘れられず俺は寝れなかった。
　「お、おはよう～」
　「おはようってどうしたの？」
　いつも通りな白斗はくと。
　「寝れなくて。」
　「え！なんで。」
　「いや、だってさ。白斗は心配、嫉妬させないようにするって誓ってくれたでも、白斗が頑張ったところで周りから来るから意味ないんだ！って頭の中でぐるぐる考えちゃって。」
　「直也なおや。大丈夫だよ。今までみたいに僕は基本的に家から出ないし、家に来る人も少ないはず。安心して。」
　「白斗・・。」
　「それじゃあ安心できない？」
　しゅんとする俺に白斗が両手で俺の頬に触れて目を合わせる。
　「じゃあ僕にGPSとカメラでもつける？」
　「え・・・。」
　「直也。それならどこにいて何をして誰と喋ってるのかわかるでしょ？なんならこの家にカメラでも仕掛けたら？」
　「ちょ、白斗。待て待て。それは倫理観に反してると思うのだけど」
　「？慣れてるから大丈夫だよ。男高に来た頃、白鳥しらとりと一緒にほぼずっとカメラの下で過ごしてきたから。やって大丈夫だよ。」
　「・・・」

　白斗がどんな環境で過ごしてきたのかを改めて再認識した。

　「白斗。カメラはやめるけどGPSだけでも設定してもいい？」

　この決断は正しいと思いたい。