今から君を守るのに理由が必要ですか・・？（仮）

真実

番外編:7

　「直也なおや！槇てんさんに何かあげないの？」
　「なんで？」
　ソファでテレビを見ていた直也に僕はキッチンから声をかける。
　「えっ」
　「？」
　本当に何かわかってないみたいに僕の方を向き、首を傾げる。
　「昨日、父の日だったんだよ？」
　「ああぁ！」
　めちゃくちゃデカい声を上げる直也。僕は苦笑をして「本当に知らなかったんだ」と呟いた。
　「なんで、昨日教えてくれなかったの？！」
　「だって、直也。日曜日なのに学校で授業があったし、帰ってきて話す時間もなく寝ちゃうし、言えないじゃん。」
　そう言えばと直也はあーっと声を漏らす。
　「白斗はくとは真斗まさとさんに何かあげたの？」
　「僕？父さん違いだけどあげたよ。」
　「父さん違い？」
　「うん！ボス。」
　「・・・校長先生かぁ・・。」
　「そうだよ。当たり前じゃん。血縁的には父さんかもしれないけどまだ、父の日にあげられるほど僕は父さんだと思えてない。」
　直也が「そっか」と言う。話を切り替えるのか「じゃあ校長には何をあげたの？」と聞いてきた。
　「腕時計。壊れかけをずっと使ってるから白鳥しらとりと兄さんに協力してもらったの。ちょっと高めの腕時計をあげた。」
　「うーん、じゃあ、俺は酒一個でいいかなぁ～。」
　「どうやって買う気？」
　「お母さん。」
　「・・・いいんじゃない？」
　「じゃあ、早速・・。」

　直也が葉はつさんに連絡する。
　「・・・。」
　「直也？」
　「いやだってさ。」
　「どんまい。何か槇さんの好物でも買えば？」
　「うん、それいいね。じゃあお刺身かな。白斗。買い物付き合ってくれる？」
　「うん！もちろん」















　
　綾瑪東暢です。皆さんは父の日何をあげましたか？私はまだ考え中です。遅いですよね！

　母の日が書けなかったので、来年書けたらいいなと思っています。