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真実
特別だから
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「ありがとう。白鳥。」
「いいえ。白斗様。こちらをお飲みください。」
白鳥がゆっくり足を下に下ろす。白鳥が夕姫を気絶させた。白斗に一錠の薬を渡した。直也がそれを見て机の上にある水を渡した。
「2人ともありがとう」
「都瀬。悪い、つい好奇心が。」
「うんん。大丈夫。」
「都瀬君。何があったの?なんの薬を飲んだんですか?」
智寧が大丈夫なのかと聞く。
「大丈夫ですよ。夕は暴走すると無意識に人を攻撃するんです。僕は慣れてるから多少夕からの暴力に耐える。でも体は耐えられないから、薬で無理矢理耐えさせるようにしたんです。そのうち兄さんがここに来ます。その時手当を受けるので気にしないでください。」
白鳥が白斗に飲ませたのは『忍耐薬』。
「白鳥。僕には何も言えることないから、お願いしてもいい?」
「はい。喜んで。」
白鳥は嬉しそうに長いスカートの端を掴みお辞儀をした。
白斗は直也の横に座って息を吐いた。
「取り敢えずは七宮弘人と友寧の悩み解消から始めましょう。七宮弘人は、全部わからないんでしたよね・・・」
少し白鳥が呆れてる。弘人は面目ないと後頭部掻いた。
「まず前提として白斗様と私はこの学校の校長篠秋信秋の養子になった息子と娘だということは分かってますよね?いえ、分かって、信じて、理解してください。なんなら、養子になった書類でも見せましょうか?」
白鳥のその言葉に弘人が慌てて
「そこは信じる。理解した。」
と。言う。白鳥は
「良かったです。そこも理解してくれないよではこの話は無かったことにしようと思っていました。次にです。きっと一番わからないのは実験ですよね?あ、返事は結構です
頷いてください。」
弘人が頷く。
「実験については理解しなくても結構です。七宮弘人、スマホはお持ちですか?あ、持ってない・・・では、白斗様。お借りしてもいいですか?」
白鳥は白斗からスマホをもらい何かを調べ弘人に渡した。
「そちらに書いてある」
智寧が弘人の後ろに移動して覗き込む。
「論文。題名を読み上げてもらっても?」
「『感情を持たない者の愛し方』。」
「これは私と白斗様の一つ目の実験です。分かっているかは謎ですが、私には感情がないと説明はしたので抜粋します。2ページ13行目を読んでください。」
弘人が数えて読み上げる。
「『叩いた無感情の姉は時間をあけ、弟を探し、溺愛状態。どんなことが起こっても姉が弟に手を出すことはなくなった。』」
「ありがとうございます。それが大まかな実験の結果です。理解できましたか?」
「・・・まだ、少しだけ難しいが、実験については、理解した。ありがとう。」
「弘人。下にスクロールして欲しいの。」
智寧がスマホを見ながら言う。弘人は分かったと言って下に動かす。
「・・・これって。」
スマホの画面にはニュースが切り替わった。
「いいえ。白斗様。こちらをお飲みください。」
白鳥がゆっくり足を下に下ろす。白鳥が夕姫を気絶させた。白斗に一錠の薬を渡した。直也がそれを見て机の上にある水を渡した。
「2人ともありがとう」
「都瀬。悪い、つい好奇心が。」
「うんん。大丈夫。」
「都瀬君。何があったの?なんの薬を飲んだんですか?」
智寧が大丈夫なのかと聞く。
「大丈夫ですよ。夕は暴走すると無意識に人を攻撃するんです。僕は慣れてるから多少夕からの暴力に耐える。でも体は耐えられないから、薬で無理矢理耐えさせるようにしたんです。そのうち兄さんがここに来ます。その時手当を受けるので気にしないでください。」
白鳥が白斗に飲ませたのは『忍耐薬』。
「白鳥。僕には何も言えることないから、お願いしてもいい?」
「はい。喜んで。」
白鳥は嬉しそうに長いスカートの端を掴みお辞儀をした。
白斗は直也の横に座って息を吐いた。
「取り敢えずは七宮弘人と友寧の悩み解消から始めましょう。七宮弘人は、全部わからないんでしたよね・・・」
少し白鳥が呆れてる。弘人は面目ないと後頭部掻いた。
「まず前提として白斗様と私はこの学校の校長篠秋信秋の養子になった息子と娘だということは分かってますよね?いえ、分かって、信じて、理解してください。なんなら、養子になった書類でも見せましょうか?」
白鳥のその言葉に弘人が慌てて
「そこは信じる。理解した。」
と。言う。白鳥は
「良かったです。そこも理解してくれないよではこの話は無かったことにしようと思っていました。次にです。きっと一番わからないのは実験ですよね?あ、返事は結構です
頷いてください。」
弘人が頷く。
「実験については理解しなくても結構です。七宮弘人、スマホはお持ちですか?あ、持ってない・・・では、白斗様。お借りしてもいいですか?」
白鳥は白斗からスマホをもらい何かを調べ弘人に渡した。
「そちらに書いてある」
智寧が弘人の後ろに移動して覗き込む。
「論文。題名を読み上げてもらっても?」
「『感情を持たない者の愛し方』。」
「これは私と白斗様の一つ目の実験です。分かっているかは謎ですが、私には感情がないと説明はしたので抜粋します。2ページ13行目を読んでください。」
弘人が数えて読み上げる。
「『叩いた無感情の姉は時間をあけ、弟を探し、溺愛状態。どんなことが起こっても姉が弟に手を出すことはなくなった。』」
「ありがとうございます。それが大まかな実験の結果です。理解できましたか?」
「・・・まだ、少しだけ難しいが、実験については、理解した。ありがとう。」
「弘人。下にスクロールして欲しいの。」
智寧がスマホを見ながら言う。弘人は分かったと言って下に動かす。
「・・・これって。」
スマホの画面にはニュースが切り替わった。
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