今から君を守るのに理由が必要ですか・・？（仮）

やっぱりこの学校は

敵しかいない

　「その実験の結果白斗はくとはその言葉通りになった。もしかするとその時の実験がまだ白斗のなかでは続いているかもな。神瀬かみせ直也なおや、白斗は俺に怯えていると見えるのか？」
　篠秋しのあきの言葉に直也は口をパクパクした。言いたいことがあったが躊躇った。
　「・・・見え、見えました。」
　「そうか・・・。」
　
　篠秋ははぁと息を吐いた。

　「ねぇねぇ、」
　隣の席に座っている荻てき委御すおが、直也を見ながら言葉を発する。
　「何かな？」
　「どうしてそこまで大ボスを嫌悪するの～？」
　「へぇ？」
　「してるでしょう？男高の校長だから？白白を実験体にしてるから？」
　「っ。」
　直也はビクッと体が震える。
　「直直なおなおはさ、白白のなんなの？婚約者じゃなくて、もっとこうなんかないの？」
　「・・・俺と白斗は・・幼馴染。」
　「へぇ～。でも、それだけだよね？幼馴染って関係だけ。それ以上それ以下もない。」
　「な、何が言いたい？」
　少しずつ直也の周りがピリピリしてくる。
　「私が言いたいのは・・・もう白白に無理をさせないで。」
　
　「・・・・・・はぁ？」
　
　直也が意味がわからないと直也はイラつき始めてしまった。

　「え、え？なになになんでキレ出した？」
　本当にわからないと言うように周りに意見を委御が求める。
　「あらら～。やっちゃったねぇー。どーんまい。俺はしーらない。」

　ずっと白斗を見ていた夕姫ゆうひめが笑いながら言う。
　「・・・・・」
　何も言わない白鳥しらとり。委御の周りに味方はいない。
　「もうー！」