今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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やっぱりこの学校は

信じられないようなこと

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 「白鳥しらとりと僕はボスの子供として、男高にいることが出来た。まだ、男高で働く前、僕が12か13歳の時に、僕はボスに体を弄られた。」
 「弄られた?」
 「うん。七宮しちみや君。僕は七宮君と直也なおやと同じ年齢だよ。2人より僕は小さいでしょう?」
 「確かに。・・その身長は中学生、小学生ぐらいか?」
 「うん、その通り。僕の体は11歳で止まってる。ボスと研究員が作り出した『老化防止剤』を打ち込まれた。だから歳を取らない。その副作用なのか身長も止まった。それが1つ目。2つ目は七宮君気づいた?僕を襲った時に嗅いだ匂い。尋常じゃなかった?」
 「っ。」
 思い出したのか申し訳なさそうな顔をする。
 「ごめん。そんなつもりは。」
 「あ、いや、顔に出てた?すまん。あの時、自分の鼻がおかしくなったかと思ったよ。」
 「そう、それ。僕は薬を飲むことによって、持続して効果が続くようにボスがした。臭いを周りに撒き散らしてる。『持続性注射剤』僕は3つの薬を体に打たれて歳を取らない、欲発剤の効果が持続するようになっている。ボスもまさか七宮君に僕が襲われるとは思っていなかったみたい。」
 白斗はくとが面白そうに笑う。
 「えっーと、都瀬みやせ君?だよね。都瀬君が体を弄られたならあずさちゃんも何かされたの?」
 「あ、ごめんなさい、自己紹介がまだだったね。僕は都瀬白斗。よろしく智寧ともねさん。」
 手を前に出す。躊躇うことなく智寧は白斗の手を握った。白鳥は手を離すを見てから自分のことを話し出した。
 「私も体を変えられました。1つは先程から出ている感情を持たないようにするために『無感情剤』と言うものを。もう1つはボス、または逆らうなと言われた方に逆らうことができない。『特定無抵抗剤』と言うものを。白斗様。打ち込まれたものの名前だけではなく副作用なども説明した方が良いですよ。副作用のない医薬品など作れないのですから。」
 「副作用があるの?」
 心配そうに智寧が2人を見る。
 「最近はもう打たれてないからないんだけど、『老化防止剤』は全身の痛み。残りの2つは高熱。白鳥のは・・えっーと」
 「『無感情剤』は全ての物事に対して無気力になってしまうこと。『特定無抵抗剤』は記憶力の低下または学習力低下などです。」

 「白斗、梓。」
 篠秋しのあきが後ろから名前を呼ぶ。
 「ボス。僕達はいい息子、娘だった?」
 篠秋の方を見ないでただ聞く。篠秋は目を伏せ
 「あぁ。とてもいい実験体息子、娘だよ。」
 「うん!良かった。」
 最後に篠秋の方を向いて笑顔で返事をした。

 
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