今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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やっぱりこの学校は

家族のようなそんな関係

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 「白斗はくと。」
 いつ切り替わったのかは分からない。でも、白鳥しらとりは様を付けていなかった。
 「あずさ。早く座りな。話が始まらない。」
 『兄さん』が白鳥に声をかける。白斗は『兄さん』の方に体を詰める。白鳥は白斗の横に腰を下ろした。
 「よし、これで揃ったな。そこの4人も近くに来い。そこに座って待て。」
 4人はそれぞれ空いてる席に座る。夕姫ゆうひめはいまだに顔を赤くしている。それを嫉妬のような目で委御すおが睨んでいる。七宮しちみや達はこちらの話を聞いている。

 「それでボス。侵入者はどうする?」
 『兄さん』がボスに聞く。
 「弥生やよいと他の教師が取り押さえようと必死になってる。」
 そう言いながらタブレットを見える位置に置く。タブレットでは男を囲って教師達が様子を見ていた。
 「ボス。僕達を呼んだ理由は?僕は何もできないよ。」
 「・・・それぞれに役目を与える。」
 篠秋は真ん中に置いてある椅子に座り直す。
 「まずははつ研究員は自白剤の準備をてん研究員は実験室の準備。」
 それぞれ頷いて答える。
 「白斗は、侵入者の人質に。あくまで取り押さえるための劇だ。そう牙を向くな」
 白斗を人質にと言った時、白鳥と『兄さん』が立ち上がった。2人はイラつきをぶつけるかのように椅子に座る。
 「白鳥。白斗を人質にするからにはお前には侵入者を確保して欲しい。そのための武術は教えただろう?」
 その言葉に白鳥は力強く「はい」と答えた。
 「で、最後に・・・直木なおきだが、白斗に飲ませる薬の準備をしておいてくれ。」
 「。よろしくね。」

 白斗は横にいる『兄さん』、直木に笑顔を向ける。直木は白斗の頭を撫でた。

 「5人ともいいな。」
 「「はい」」

 七宮弘人ひろとは不思議に思っていた。

 (校長先生ってこんな人だっけ?もっと酷いというか優しさがないような人だと思っていた。)
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