今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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やっぱりこの学校は

高女様

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 突如、拍手が聞こえる。
 「うん、うん。分かってるね。そうだよ。そうでなきゃ。それと高女の2位がこんなところで油を売ってて良いのかな?」
 「誰ですか?」
 質問を無視して百合姫ゆりひめは質問で返す。
 「あー、そうか。そうか。女高に顔を出さないから知られてないのか。」
 そこに現れたのは背の高い女の人だと思う。
 「俺は桜紅さくらもみ夕姫ゆうひめ。いや、やっぱりこの名前嫌いだわ。ほんとに嫌になるね。そっちのこの名前と交換したいな。」
 桜紅夕姫と名乗った女の人は委御すお白鳥しらとりに目線をやる。
 「白白。この人。高女の1位の人だよ~。初めて見たぁ」
 委御は聞こえる声だけど僕の耳元で話す。こそこそ話しているつもりなのか、わざと声を聞かせているのかわからない。
 「・・・貴方が1位の方ですか・・。私の情報では、匿われていると聞いていたのですが。」
 「なにそれ。どこから出た噂?面白いなぁ。2位は噂を信じるタイプなのか。」
 僕はため息をつく。この話を今続ける必要はない。
 「・・話の途中で悪いが、僕はボスのところに行かないといけないんだ。そこをどいてくれるかな?」
 横を通れば通れる広さはあるが、一応百合姫に確認を取る。桜紅から視線を外し
 「ダメです」
と言う。
 「百合姫。委御が言っただろ。今、この時間。一番偉いのは僕だと。納得していないのか?」
 「勿論です。では、白斗はくと様が偉い証拠を見せてください。それで信じますし、通してあげましょう。全員です。」
 「はぁ。」
 頭を抑えなが僕は「委御・・・それとゆう。」
と声に出した。
 「・・・え。」
 桜紅が短い言葉を発し、少しの間時間を開けて続ける。
 「えぇ!えぇ!俺は・・・いえ!いいえ!私は。私はその言葉を待っていました!」
 桜紅の口調と顔が変わる。顔は赤くなりうっとりとした顔になった。その代わり様にその場にいるほとんどが一歩後ろに下がる。
 「・・・。だから嫌なんだ・・」
 僕は小さく舌打ちをした。
 「白白。私は何をすればいいの?もう私に出来ることないよー」
 「・・・分かった。夕に任せるとする。」
 「夕?」
 「あいつだよ。あの顔を赤くした。」
 「え、白白。1位とも知り合い?ちょっと嫉妬~」
 「そんなんじゃない。見てればわかる。」
 委御はその言葉を聞いて桜・・夕を見始めた。
 
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