240 / 568
やっぱりこの学校は
エレベーター
しおりを挟む
「聞きたいこといっぱいあり過ぎてなにを聞いて良いのか・・・うーん。」
「10階に着くまでに聞けるだけ聞いて良いよ。」
七宮君はエレベーターに着いている椅子にお姉さんを座らせる。
「じゃあ質問。神瀬はどうした?」
その質問に委御が笑った。「つまらない」と言いながら。
「直也は家だよ。」
その答えに何か口にしようとしていた。僕は聞く前に続ける。
「直也と離れる時期が早まっただけ。直也もこのことはわかってる。今は外が緊急事態だから。・・・そっか。スマホ持っていないのか。これを」
スマホを取り出して学校から来たメールを七宮に見せる。
「・・・そんなことが。」
「それから七宮君はどうして、僕がこんな格好で、しかもボスとか言っていたのが気になるんでしょう?」
「まぁ、ね。」
「それはこれからわかる。他に質問は?」
「この女達と知り合いなのか?」
エレベーターに乗ってから白鳥は大人しい。少しばかりガタガタ震えている。それに反して委御は白鳥を叩きながらゲラゲラ笑っている。
「それもこれからわかると思うよ。・・・もう8階か。お姉さん。これを飲んで。気持ち悪さと足のおぼつきが治るよ。」
胸ポケットから薬を一粒渡す。
「飲み物はないから唾で飲んで。」
お姉さんは「ありがとう」と言って言った通りにした。咳き込みふぅと息を吐く。
「弘人」
「なに?智姉。」
「聞いてなかったから聞きたいんだけど、どうして退学になったの?」
「・・・ここにいる都瀬君を襲っちゃったんだ。パートナーがいるのに。それで退学になった。」
「もう、僕も直也も許してるよ。」
「うん・・ありがとう。」
「弘人・・大丈夫?」
「うん。俺が心配なのは智弘。晃兄にちゃんと見といてって言っておいた。でも、俺のせいで・・・」
「大丈夫よ。兄さんに任せとけば。それに智君は・・私より何倍も強い。」
2人の会話を僕は聞く。2人に言いたいことがあったが、丁度10階に着いた。
「降りて。」
エレベーターの『開』を押したまま4人に言う。
何も言わずに4人は降りる。僕もそれに続いて降りた。
「さて、さて。白白。この3人はどうするの?私達の会話聞かれちゃうよ」
「・・・」
3人の方を見てから。
「この3人なら聞かれてもいい。白鳥はともかく。2人はこれからのこと言いふらしたりしないで欲しい。言いふらした場合。退学よりも重くなるから。」
それだけ言って僕は先に歩き出した。
「10階に着くまでに聞けるだけ聞いて良いよ。」
七宮君はエレベーターに着いている椅子にお姉さんを座らせる。
「じゃあ質問。神瀬はどうした?」
その質問に委御が笑った。「つまらない」と言いながら。
「直也は家だよ。」
その答えに何か口にしようとしていた。僕は聞く前に続ける。
「直也と離れる時期が早まっただけ。直也もこのことはわかってる。今は外が緊急事態だから。・・・そっか。スマホ持っていないのか。これを」
スマホを取り出して学校から来たメールを七宮に見せる。
「・・・そんなことが。」
「それから七宮君はどうして、僕がこんな格好で、しかもボスとか言っていたのが気になるんでしょう?」
「まぁ、ね。」
「それはこれからわかる。他に質問は?」
「この女達と知り合いなのか?」
エレベーターに乗ってから白鳥は大人しい。少しばかりガタガタ震えている。それに反して委御は白鳥を叩きながらゲラゲラ笑っている。
「それもこれからわかると思うよ。・・・もう8階か。お姉さん。これを飲んで。気持ち悪さと足のおぼつきが治るよ。」
胸ポケットから薬を一粒渡す。
「飲み物はないから唾で飲んで。」
お姉さんは「ありがとう」と言って言った通りにした。咳き込みふぅと息を吐く。
「弘人」
「なに?智姉。」
「聞いてなかったから聞きたいんだけど、どうして退学になったの?」
「・・・ここにいる都瀬君を襲っちゃったんだ。パートナーがいるのに。それで退学になった。」
「もう、僕も直也も許してるよ。」
「うん・・ありがとう。」
「弘人・・大丈夫?」
「うん。俺が心配なのは智弘。晃兄にちゃんと見といてって言っておいた。でも、俺のせいで・・・」
「大丈夫よ。兄さんに任せとけば。それに智君は・・私より何倍も強い。」
2人の会話を僕は聞く。2人に言いたいことがあったが、丁度10階に着いた。
「降りて。」
エレベーターの『開』を押したまま4人に言う。
何も言わずに4人は降りる。僕もそれに続いて降りた。
「さて、さて。白白。この3人はどうするの?私達の会話聞かれちゃうよ」
「・・・」
3人の方を見てから。
「この3人なら聞かれてもいい。白鳥はともかく。2人はこれからのこと言いふらしたりしないで欲しい。言いふらした場合。退学よりも重くなるから。」
それだけ言って僕は先に歩き出した。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

なんで俺の周りはイケメン高身長が多いんだ!!!!
柑橘
BL
王道詰め合わせ。
ジャンルをお確かめの上お進み下さい。
7/7以降、サブストーリー(土谷虹の隣は決まってる!!!!)を公開しました!!読んでいただけると嬉しいです!
※目線が度々変わります。
※登場人物の紹介が途中から増えるかもです。
※火曜日20:00
金曜日19:00
日曜日17:00更新

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品


変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!?
※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。
いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。
しかしまだ問題が残っていた。
その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。
果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか?
また、恋の行方は如何に。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる