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やっぱりこの学校は
七宮はきっと
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全てを吐き出した訳じゃない。成功例の理由だけを直也に正直話した。小学生の時からここにいたことは言わなかった。長くなるから。
「都瀬君はなんの成功例なのですか?成功した理由は分かりました。」
七宮晃が疑問を口に出す。
「・・・言ったと思うけど効きやすい体質にする体にする実験です。」
「もう一つあるんじゃないですか?」
「えっ、なんでそう思ったんですか?」
「先生。どこまで白斗のこと知ってるんですか?」
「何知らないです。神瀬君の婚約者だということだけしか僕は知りません。ですが、都瀬君にはまだ何かあるような気がします。なかったらすみません。ただの感です。」
この人は、本当に直也の先生なんだなと思った。この人だから直也が出来上がったんだな。
「11歳でから・・」
そうだ。なんで僕言おうとしてあるんだろう。ここで言ったらどんどん説明しないといけない場所が出てきてしまう。こんなの台本にない。
「あ、えーっと」
「白斗?11歳がどうしたの?」
直也が覗き込んでくる。
「えー、あ、」
タイミングよく、スマホがなった。でも、それも良くなかった。
「白斗、俺以外の連絡先入ってるの!?」
「は、入ってるよ。葉さんとか槇さんとか。」
「じゃあ今は誰?お母さん?お父さん?」
画面をチラッと見る。
『ボス』
「っ。ごめん、直也、出てくる。」
「まって!誰だったの!」
慌てて会議室を出た。
「直也君に見られたくない相手かもね。」
「真斗さんっ!」
「2人はお知り合いですか?」
晃がじーっと2人を見ていう。
「あ、俺、白斗の父親です。」
「あ、え?は?」
「ごめんなさい。みなさん。」
恐る恐る白斗が戻ってきた。
「で!誰だったの?」
「・・・後で話す。ごめんなさい。話がそれちゃったですね。七宮君のことなんですが、多分。女高にいると思います。」
「どうしてそこにいると思うのですか?」
「僕が売られてきた時、初めて校長と会ったところが女高と男高の管理をしている施設だったので多分そこかなと。」
「女高って思ったのはなんでですか?」
「男高に退学した人を置くと思いますか?」
「おかないと思います。」
「なら、そういうことです。」
うまく11歳から話を逸らすことができた。
電話は校長からだった。
『成功例。最近台本から大幅にズレているのだが?』
「すみません。直也が思った通りに動かないので、」
『またあの三つの薬を打ち込まれたいかい?』
「い、いえ!ちゃんと、ちゃんとやりますから。辞めてください。」
『お前はこの学校の中で誇らしいおもちゃだ。期待しいるんだ。期待に応えてくれ。』
一方的に切られてしまった。
期待。期待か。
「都瀬君はなんの成功例なのですか?成功した理由は分かりました。」
七宮晃が疑問を口に出す。
「・・・言ったと思うけど効きやすい体質にする体にする実験です。」
「もう一つあるんじゃないですか?」
「えっ、なんでそう思ったんですか?」
「先生。どこまで白斗のこと知ってるんですか?」
「何知らないです。神瀬君の婚約者だということだけしか僕は知りません。ですが、都瀬君にはまだ何かあるような気がします。なかったらすみません。ただの感です。」
この人は、本当に直也の先生なんだなと思った。この人だから直也が出来上がったんだな。
「11歳でから・・」
そうだ。なんで僕言おうとしてあるんだろう。ここで言ったらどんどん説明しないといけない場所が出てきてしまう。こんなの台本にない。
「あ、えーっと」
「白斗?11歳がどうしたの?」
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「えー、あ、」
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「白斗、俺以外の連絡先入ってるの!?」
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「っ。ごめん、直也、出てくる。」
「まって!誰だったの!」
慌てて会議室を出た。
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「あ、俺、白斗の父親です。」
「あ、え?は?」
「ごめんなさい。みなさん。」
恐る恐る白斗が戻ってきた。
「で!誰だったの?」
「・・・後で話す。ごめんなさい。話がそれちゃったですね。七宮君のことなんですが、多分。女高にいると思います。」
「どうしてそこにいると思うのですか?」
「僕が売られてきた時、初めて校長と会ったところが女高と男高の管理をしている施設だったので多分そこかなと。」
「女高って思ったのはなんでですか?」
「男高に退学した人を置くと思いますか?」
「おかないと思います。」
「なら、そういうことです。」
うまく11歳から話を逸らすことができた。
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『成功例。最近台本から大幅にズレているのだが?』
「すみません。直也が思った通りに動かないので、」
『またあの三つの薬を打ち込まれたいかい?』
「い、いえ!ちゃんと、ちゃんとやりますから。辞めてください。」
『お前はこの学校の中で誇らしいおもちゃだ。期待しいるんだ。期待に応えてくれ。』
一方的に切られてしまった。
期待。期待か。
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