今から君を守るのに理由が必要ですか・・？（仮）

やっぱりこの学校は

頭が追いつかない

　結局、直也なおやは休むことは出来なかった。
　「本当にごめんね。ごめん。休みたいよ。俺も休みたいよ。」
　「直也・・。先生からの呼び出しでしょう。ちゃんと行かないとだよ。大丈夫。」
　「俺が大丈夫じゃないよ。白斗はくと～」
　「直也。明日は休むんでしょう。なら今日は行かないと。」
　「じゃあ、ちゃんと俺が帰ってきたらここで出迎えてね。」
　「分かったよ。約束ね。」








　「失礼します。神瀬かみせです。」
　「入って」
　「七宮しちみや先生。」
　「おはよう神瀬君」
　「おはようございます。」

　職員室の中にある会議室に入る。

　「七宮先生。どうしたんですか？俺を呼んだのはまさ・・八代やしろ先生に呼ばれた・・と思うんですけど」
　「うん。後から来るよ。」
　「七宮先生、雰囲気変わりました？」
　「神瀬君に聞きたいことがあるの。」
　「なんでしょうか？」
　少しだけ話のキャッチボールが出来てない気がする。
　「七宮弘人ひろとと最後に会ったのはいつ？」
　
　直也はびっくりした。退学した、弘人の話が出てくるとは思っていなかったから。

　「七宮に最後に会ったのは文化祭の日です。」
　「・・・何か言ってた？」
　「襲ったことを誤りに来てくれました・・。」
　「その後は！」
　「寮の方に歩いて帰っていました。」
　「見てない？その後。」
　「はい。七宮先生。どうしたんですか？」
　「弘人と連絡が取れないの。両親に電話してみたの。弘人いないって。研究員として過ごすことになったって。それならどこかで会えるかもって。どこを探しても弘人の気配がないの。」
　「先生・・。」　
　「ごめんなさい。神瀬君なら知ってるかなって思っちゃって。」
　「先生。あの俺より聞いた方がいいせい・・
　「あっ、直也。」
　「は？」

　意味がわからない。どうしてここに白斗がいる？