今から君を守るのに理由が必要ですか・・？（仮）

やっぱりこの学校は

番外編:3-3

　「槇てん。これ。」
　朝早く、テーブルで新聞を読んでいた槇に葉はつが綺麗に包まれた箱を渡した。
　「葉・・ありがとう。」
　「うん。ホワイトデー期待してるから」
　「あ、・・・頑張るよ」

　槇はさっそく箱を開ける。

　「綺麗。」
　「味は白斗はくと君と味見してるから大丈夫だよ。」
　「白斗君と作ったのか？」
　「うん。」

　「いただきます」と槇入って一つチョコを食べた。

　「美味しい」

　味は保証していても葉はホッとした。

　「お腹は壊してない？」
　「壊してないけど」
　「よかったぁ」
　「？」
　「うんん。なんでもない。槇。仕事いこう。」
　「そうだな。」

　少し葉の言動に違和感を感じたが、朝ご飯の空いた皿をキッチンに戻しにいった。その時槇は見てしまった。

　「・・板チョコのゴミか。ん？賞味期限12月・・・なるほど・・そう言うことか。」

　「あああ！見ちゃった？ごめんなさい。私、焼いたから大丈夫かなって。」
　「俺だからいいけど、他にあげる時はちゃんと新しいのにしなね？」
　「うん。それは当然するけど・・お腹壊させちゃったらごめんなさい。」

　葉の頭に手を乗っける。

　「俺のためにありがとう。」