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最後の選択
可愛くない
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俺自身、これからどうなるのか全く検討がつかない。契約書の意味が分からない。
契約書を抜粋して大事なところだけ言うと
一、七宮弘人に何があろうと女高は一切の責任を取らないものとする。
二、七宮弘人の今後の生活は女高校長花盛に一任する。
三、女高の者に逆らってはいけない。
紙には30以上のことが書かれていた。最後に
『貴方はこれから女に食われていただきます。』
と書いてあった。
花盛校長について行くのは抵抗がある。だが、ここに来てしまった以上逃げる選択もできない。ここに来たのは俺が退学になったせい。俺に拒否権は本当にない。
花盛校長と俺は部屋から出て廊下に出た。出た瞬間、俺は「うわっ!」と叫んでしまった。ドアの横にもういないと思っていた、ここまで案内した女が立っていた。確か・・花盛に百合姫と呼ばれていた。
「お疲れ様です。七宮弘人様。」
「百合姫さん。もう様は不要ですよ。我々のおもちゃになった方ですから。これでやっとあの子も大人しくなります。」
「そうでしたか・・お名前?」
「うーん・・・百合姫さん何か案はありますか?」
「七番なんってどうですか?昔に名前をつけるのか面倒くさくて数でつけていた話もありますし、今は六番までしかいませんから。」
百合姫の言葉に花盛が手を叩いた。
「さすが百合姫さん。七宮・・七番とこれから彼をお呼びしましょう。」
俺を置いてどんどん会話が進む。
おもちゃ?
あの子?
七番?
六番?
「・・お話中申し訳ございません。花盛校長。あの子が起きてしまいました。」
そこに男ぽい女の子が来て頭を下げた。
「はぁ。百合姫さん。私は先に行くので七番を案内してあげてください。行きましょう。桜姫川さん。」
男ぽい女の子と一緒に花盛は俺の前からいなくなった。
「では七番行きましょう。この建物を案内します。」
百合姫の後をついて行く。離しながら。やっぱり男が誰もいなく目立つ。すれ違う女達はみんな鼻をつまんで嫌そうな顔をする。
「あぁ。私の服に汚物がついた。」
すれ違いざまにぶつかってしまった女が床に座って嘆く。百合姫がハンカチを取り出して「はい。汚物は全てこのハンカチが取ってくれました。もう綺麗ですよ。林さん。・・・林?」
「ちょと早く立って、女高の4人高女様だよ。」
床に座った友達なのか、女を立たせる。
「4人高女?」
「知らないの!?とりあえず。すみませんでした。」
「す、すませんでした。」
「林・・」
百合姫は『林』と呟く。
「あ、あの。」
女の友達が申し訳なさそうに百合姫を見る。
「貴方、林って苗字よね?」
「は、はい」
「可愛くない。可愛くない。美しくない。美しくない。貴方女高の生徒に相応しくない。私の前から消えて。林友奈・・名前もそこまでね。後で花盛校長に報告しないと。」
目の前の女達は百合姫に怯えてる。百合姫はクルッと回って俺に「行きましょう」と行った。
契約書を抜粋して大事なところだけ言うと
一、七宮弘人に何があろうと女高は一切の責任を取らないものとする。
二、七宮弘人の今後の生活は女高校長花盛に一任する。
三、女高の者に逆らってはいけない。
紙には30以上のことが書かれていた。最後に
『貴方はこれから女に食われていただきます。』
と書いてあった。
花盛校長について行くのは抵抗がある。だが、ここに来てしまった以上逃げる選択もできない。ここに来たのは俺が退学になったせい。俺に拒否権は本当にない。
花盛校長と俺は部屋から出て廊下に出た。出た瞬間、俺は「うわっ!」と叫んでしまった。ドアの横にもういないと思っていた、ここまで案内した女が立っていた。確か・・花盛に百合姫と呼ばれていた。
「お疲れ様です。七宮弘人様。」
「百合姫さん。もう様は不要ですよ。我々のおもちゃになった方ですから。これでやっとあの子も大人しくなります。」
「そうでしたか・・お名前?」
「うーん・・・百合姫さん何か案はありますか?」
「七番なんってどうですか?昔に名前をつけるのか面倒くさくて数でつけていた話もありますし、今は六番までしかいませんから。」
百合姫の言葉に花盛が手を叩いた。
「さすが百合姫さん。七宮・・七番とこれから彼をお呼びしましょう。」
俺を置いてどんどん会話が進む。
おもちゃ?
あの子?
七番?
六番?
「・・お話中申し訳ございません。花盛校長。あの子が起きてしまいました。」
そこに男ぽい女の子が来て頭を下げた。
「はぁ。百合姫さん。私は先に行くので七番を案内してあげてください。行きましょう。桜姫川さん。」
男ぽい女の子と一緒に花盛は俺の前からいなくなった。
「では七番行きましょう。この建物を案内します。」
百合姫の後をついて行く。離しながら。やっぱり男が誰もいなく目立つ。すれ違う女達はみんな鼻をつまんで嫌そうな顔をする。
「あぁ。私の服に汚物がついた。」
すれ違いざまにぶつかってしまった女が床に座って嘆く。百合姫がハンカチを取り出して「はい。汚物は全てこのハンカチが取ってくれました。もう綺麗ですよ。林さん。・・・林?」
「ちょと早く立って、女高の4人高女様だよ。」
床に座った友達なのか、女を立たせる。
「4人高女?」
「知らないの!?とりあえず。すみませんでした。」
「す、すませんでした。」
「林・・」
百合姫は『林』と呟く。
「あ、あの。」
女の友達が申し訳なさそうに百合姫を見る。
「貴方、林って苗字よね?」
「は、はい」
「可愛くない。可愛くない。美しくない。美しくない。貴方女高の生徒に相応しくない。私の前から消えて。林友奈・・名前もそこまでね。後で花盛校長に報告しないと。」
目の前の女達は百合姫に怯えてる。百合姫はクルッと回って俺に「行きましょう」と行った。
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