152 / 550
最後の選択
どこか楽しそう
しおりを挟む
家にいる全員が黙り込んでしまった。
葉は白斗から離れた元の場所に座る。その場の空気に気まずさを感じてしまう。
ギュッと白斗は裾を握った。
「ぼ、僕はっ・・・
白斗が何かを言おうとした時、インターホンが鳴った。タイミングが悪い。白斗は言えなかった恥ずかしさで、「出てくる」と言って玄関に向かって行ってしまった。
玄関に行った白斗が戻って来ない。直也が立ち上がった。
「見てくる。」
簡単にそう言って玄関に向かって行った。すると、玄関から直也の怒鳴り声が聞こえて来た。
「どうしてここに来た!」
葉と真斗は見合ってから、急いで玄関に行く。
「何があった・・・の?」
質問する前に葉は理解した。
「七宮弘人君・・・」
「お前っ謹慎中じゃなかったのかよ。」
「神瀬っ俺は退学になった。最後に2人に謝りに・・
「謝りに来たって?最後まで会いにくるなよ!」
胸倉を掴む勢いで怒鳴る。
「な、直也。」
白斗が直也の服を引っ張る。
「白斗も白斗だよ。どうしてこいつと喋ってる。」
直也が白斗の様子を見に行った時、白斗は弘人と世間話をしていた。
「あっ、直也。七宮君が謝りに・・
「どうしてここに来た!」
いきなり直也が白斗の前に出て怒鳴ったのだった。
「七宮君。謝りに来てくれてありがとう。」
直也の言うことを無視して弘人と喋る。直也は横で「白斗」と言っている。
「葉さん。どう言う状況?」
「あぁ、真斗はいなかったからね。簡単に言うと七宮、あの男の子が直也より先に白斗君を強姦したってこと。あっ、意味違うかな?まぁ、でも簡単に言うとそう言うこと。」
「そりゃああなるわな。」
「あら?真斗は以外と怒らないのね。大好きな白斗が襲われたのよ?」
「俺は別に。白斗は家族だから。白斗を近くに置いておきたいだけ。どんな姿であってもね。」
「それって死体でもってこと?」
「そうだな。」
軽く笑う。
「怖いわよ。」
「俺よりあっちの方が怖いけどな。あいつの目は監禁でもしようとする目だ。まぁ、この生活自体白斗にとって軟禁だがな。」
「そうね」と腕を組みながら葉は答える。
目の前の3人はどこか本気で言い争いをしているようには見えなかった。
「楽しそうね。」
「そうだな。」
今の白斗は笑ってる。男高に来て久しぶりに見る可愛い笑顔だ。
葉は白斗から離れた元の場所に座る。その場の空気に気まずさを感じてしまう。
ギュッと白斗は裾を握った。
「ぼ、僕はっ・・・
白斗が何かを言おうとした時、インターホンが鳴った。タイミングが悪い。白斗は言えなかった恥ずかしさで、「出てくる」と言って玄関に向かって行ってしまった。
玄関に行った白斗が戻って来ない。直也が立ち上がった。
「見てくる。」
簡単にそう言って玄関に向かって行った。すると、玄関から直也の怒鳴り声が聞こえて来た。
「どうしてここに来た!」
葉と真斗は見合ってから、急いで玄関に行く。
「何があった・・・の?」
質問する前に葉は理解した。
「七宮弘人君・・・」
「お前っ謹慎中じゃなかったのかよ。」
「神瀬っ俺は退学になった。最後に2人に謝りに・・
「謝りに来たって?最後まで会いにくるなよ!」
胸倉を掴む勢いで怒鳴る。
「な、直也。」
白斗が直也の服を引っ張る。
「白斗も白斗だよ。どうしてこいつと喋ってる。」
直也が白斗の様子を見に行った時、白斗は弘人と世間話をしていた。
「あっ、直也。七宮君が謝りに・・
「どうしてここに来た!」
いきなり直也が白斗の前に出て怒鳴ったのだった。
「七宮君。謝りに来てくれてありがとう。」
直也の言うことを無視して弘人と喋る。直也は横で「白斗」と言っている。
「葉さん。どう言う状況?」
「あぁ、真斗はいなかったからね。簡単に言うと七宮、あの男の子が直也より先に白斗君を強姦したってこと。あっ、意味違うかな?まぁ、でも簡単に言うとそう言うこと。」
「そりゃああなるわな。」
「あら?真斗は以外と怒らないのね。大好きな白斗が襲われたのよ?」
「俺は別に。白斗は家族だから。白斗を近くに置いておきたいだけ。どんな姿であってもね。」
「それって死体でもってこと?」
「そうだな。」
軽く笑う。
「怖いわよ。」
「俺よりあっちの方が怖いけどな。あいつの目は監禁でもしようとする目だ。まぁ、この生活自体白斗にとって軟禁だがな。」
「そうね」と腕を組みながら葉は答える。
目の前の3人はどこか本気で言い争いをしているようには見えなかった。
「楽しそうね。」
「そうだな。」
今の白斗は笑ってる。男高に来て久しぶりに見る可愛い笑顔だ。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

なんで俺の周りはイケメン高身長が多いんだ!!!!
柑橘
BL
王道詰め合わせ。
ジャンルをお確かめの上お進み下さい。
7/7以降、サブストーリー(土谷虹の隣は決まってる!!!!)を公開しました!!読んでいただけると嬉しいです!
※目線が度々変わります。
※登場人物の紹介が途中から増えるかもです。
※火曜日20:00
金曜日19:00
日曜日17:00更新

越えられない壁で僕らの幸せは・・・
綾瑪 東暢
BL
繋家に産まれた繋 志飛(つなぎ しと)は男だった。残念なことに繋家に男は不要だった。両親は初めての子供だと言うことで志飛を女として育てることにし繋 志綾(つなぎ しあ)と名前を変えた。
繋家と違って女を不要としている要家。要家とはお隣同士の家であり両家の決まりで必ず繋家と要家の子供同士は結婚しないといけなかった。
それは伝統で昔からやって来ていること。誰も変えることの出来ない伝統。
要家の三男として要 荼泉(かなめ とい)が産まれた。
この流れで行くと荼泉と志綾は結婚することになる。が、どっちらも男。
伝統を守り、性別を隠しながら結婚するのか、伝統を破り、性別を明かして追い出されるか・・・

王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。



ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です

嫌われものの僕について…
相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。
だか、ある日事態は急変する
主人公が暗いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる