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最後の選択
父親の愛
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都瀬真斗。
都瀬は白音の方の苗字だ。正しくは
八代真斗。
どうして五碌錦が真斗の本当の苗字を知っているのか謎だった。でも、真斗は理由を知っている。
白音と真斗が離婚した後、真斗は2年半は今まで3人で暮らしていた家でただただ引きこもっていた。
でも、2年半も引きこもっていたら突然、何もかも無くなった。
だから家を売った。多少のお金にはなった。でも、真斗はそのお金を娯楽ばっかりに使う。
またお金がなくなる。
そこで出会ったのが、真斗が言っていた五碌ハゲ・・・もとい五碌義友。五碌義友は五碌錦の父親だ。義友は真斗の命の恩人と言っても過言じゃない。
お金がない時はお金を無償であげた。
住む場所がない時は住む部屋を無償で与えた。
五碌錦はそのことを祖父である五碌義久から聞いていた。五碌義久は真斗が言う『五碌爺さん』にあたる。
五碌錦は前々から警告していた。
『早く追い出した方がいい』
『お父様は困っている人を助けられずにはいられない人だからお祖父様から言ってくれないとやめない』
何度も五碌義久に言ってはいたが、五碌義久は対して聞く耳を持たなかった。
その間違えを義久は思い知った。
一年ちょっとが経った頃、義久が大切に大切にしていた金庫の中身が取られていた。鍵は厳重の厳重だったのにも関わらずだ。犯人は簡単に分かった。真斗だ。悪びれなく、義久に「じゃあ、お世話になりました」と言って家を出て行った。それから顔を見せに来なかった。
義久はそのことがあり、持病が悪化して倒れた。
のちにわかったことだが、鍵を渡したのは義友だった。真斗が「あの金庫の中身を貰うことが出来たら、俺は幸せだ」と言って「君が幸せになるなら」と渡したと言った。義友は家を追い出され、五碌を名乗れなくなった。
五碌錦とはよく連絡を取り合っている。
莫大なお金が入り、真斗は夜の街で引っ掛けた女の家に入り浸っていた。
その女の中に円堂爽の母親もいた。円堂爽の母親と過ごしたのは経った数ヶ月。その後母親はいなくなり円堂爽と暮らしていた。円堂爽を育てきることができないと判断し、母親に連絡をとり、男高に通わせる手続きを済ませてもらった。
その後は暇だった。暇で暇で。
ある時小耳を挟んだ。
都瀬会社が倒産したと言うことを。そして、白音が判断しそうなことも。
「俺が可愛い息子を助けないと」
真斗が白斗を忘れたことはなかった。女と繋がることは何度もあったが、真斗か遺伝子を残そうと言う考えは一切なく、そこだけは徹底していた。
「俺の遺伝子を持つのは白斗だけでいい」
真斗は白音より白斗を思っていた。それでも暴力を振るっていだ事実は事実だ。
「なんとしてでも白斗に合う。」
白斗は俺の息子だから。
都瀬は白音の方の苗字だ。正しくは
八代真斗。
どうして五碌錦が真斗の本当の苗字を知っているのか謎だった。でも、真斗は理由を知っている。
白音と真斗が離婚した後、真斗は2年半は今まで3人で暮らしていた家でただただ引きこもっていた。
でも、2年半も引きこもっていたら突然、何もかも無くなった。
だから家を売った。多少のお金にはなった。でも、真斗はそのお金を娯楽ばっかりに使う。
またお金がなくなる。
そこで出会ったのが、真斗が言っていた五碌ハゲ・・・もとい五碌義友。五碌義友は五碌錦の父親だ。義友は真斗の命の恩人と言っても過言じゃない。
お金がない時はお金を無償であげた。
住む場所がない時は住む部屋を無償で与えた。
五碌錦はそのことを祖父である五碌義久から聞いていた。五碌義久は真斗が言う『五碌爺さん』にあたる。
五碌錦は前々から警告していた。
『早く追い出した方がいい』
『お父様は困っている人を助けられずにはいられない人だからお祖父様から言ってくれないとやめない』
何度も五碌義久に言ってはいたが、五碌義久は対して聞く耳を持たなかった。
その間違えを義久は思い知った。
一年ちょっとが経った頃、義久が大切に大切にしていた金庫の中身が取られていた。鍵は厳重の厳重だったのにも関わらずだ。犯人は簡単に分かった。真斗だ。悪びれなく、義久に「じゃあ、お世話になりました」と言って家を出て行った。それから顔を見せに来なかった。
義久はそのことがあり、持病が悪化して倒れた。
のちにわかったことだが、鍵を渡したのは義友だった。真斗が「あの金庫の中身を貰うことが出来たら、俺は幸せだ」と言って「君が幸せになるなら」と渡したと言った。義友は家を追い出され、五碌を名乗れなくなった。
五碌錦とはよく連絡を取り合っている。
莫大なお金が入り、真斗は夜の街で引っ掛けた女の家に入り浸っていた。
その女の中に円堂爽の母親もいた。円堂爽の母親と過ごしたのは経った数ヶ月。その後母親はいなくなり円堂爽と暮らしていた。円堂爽を育てきることができないと判断し、母親に連絡をとり、男高に通わせる手続きを済ませてもらった。
その後は暇だった。暇で暇で。
ある時小耳を挟んだ。
都瀬会社が倒産したと言うことを。そして、白音が判断しそうなことも。
「俺が可愛い息子を助けないと」
真斗が白斗を忘れたことはなかった。女と繋がることは何度もあったが、真斗か遺伝子を残そうと言う考えは一切なく、そこだけは徹底していた。
「俺の遺伝子を持つのは白斗だけでいい」
真斗は白音より白斗を思っていた。それでも暴力を振るっていだ事実は事実だ。
「なんとしてでも白斗に合う。」
白斗は俺の息子だから。
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