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最後の選択
まさか
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いつも通り、直也は学校。白斗は家の掃除と元の日常が戻って来ていた。
直也は白斗に見送られ、家を出る。
「直也。おはよう」
誰かが直也に挨拶をしに近づいて来た。
「おはよう。」
親しい関係なのか直也も挨拶をする。お互い話をしながら学校まで歩いた。クラスが違うのか下駄箱で別れた。
その後は誰かに声をかけられても無言を通して教室に入って行った。
いつの間にかお昼の時間になっていた。リュクから白斗が作ってくれたお弁当を出す。すると
「直也。食べようぜ」
と教室に声が響いた。クラスメイト全員が一斉に直也を見る。
「たぁく。声がでかいな。」
呆れた声を出して近づく。
「見てみ、直也。みんな、変な顔してる。ひゃあーおもしれー。傑作傑作。」
愉快そうな声で笑う。
「早く行こう。」
「おう」っと能天気な声を出して直也と一緒に廊下を進む。
「それで、白斗君の件はどうするんだ?」
「なんのことだ?」
「なんのことって!前、学校に白斗君連れて来て大騒ぎになったの覚えていないのか!噂が立ってるぞ。『直也君の婚約者は他校の子』って」
手を祈りのポーズにしながら女声を作れているのかわからない声を出し言う。「おえっ」っと吐く効果音を直也はわざとやる。
「白斗のことは気にしなくていい。ただ白斗のことに対してアドバイスをくれればいい。」
「はぁ。分かりましたよ。王子様」
「・・・」
「なにが不満なんだよ」
「いや、なにも」
そう言って弁当を完食した。
生徒で白斗のことを知っているのは極小数だ。
でも、この人は知っている。直也が自ら言った。相談相手になって欲しいと。
円堂爽。
他クラスで前までは友達ではなった。彼は白斗のことを相談できほどの人になった。
冗談をよく言っていて嘘か本当かたまにわからなくなる。
「直也。俺はお前にしか本当のことを言わないから」
そう言ったのは、白斗のことを相談する時。
「分かった。俺もあまり嘘をつかないようにする」
「直也の婚約者都瀬白斗・・・」
お昼を食べた2人は空き教室を出た。すると渡り廊下の方から2人の先生が歩いて来た。
「こんにちは・・・」
「こんにちは。あれ?・・なるほど。」
直也が解釈すると先生の片方が同じように解釈してから意味深な言葉を残す。もう片方が気がついて
「あ、丁度よかった。神瀬君。探していたんだよ。」
「何事でしょうか?」
「まず、紹介させて・・円堂君もいたのか!こっちこっち。」
先生はどこか嬉しそうに爽も呼ぶ。
「先生。この2人は?」
「今から紹介しようと思っていたんです。まず神瀬直也君。学年主席で入学し、ずっと主席です。で、こちらが円堂爽君。学年2位をずっと取っている子です。」
「ふむ。神瀬君と名乗ったね。白斗は元気?」
「!あんた、なんで白斗のこと」
「神瀬君!敬語、敬語!このかた誰だと思っているの。」
「誰なんですか?先生。」
「都瀬真斗先生を知らないのかい?」
「都瀬・・・。お前っ白斗に暴力を振っていた・・・なんで戻って来た。」
直也は頭に血が昇っているのか口が悪くなる。直也をよそに円堂はポツリと呟いた。
「やっぱり都瀬白斗は都瀬真斗の息子だった。はぁ。嫌だな。俺の父親なのに」
直也は白斗に見送られ、家を出る。
「直也。おはよう」
誰かが直也に挨拶をしに近づいて来た。
「おはよう。」
親しい関係なのか直也も挨拶をする。お互い話をしながら学校まで歩いた。クラスが違うのか下駄箱で別れた。
その後は誰かに声をかけられても無言を通して教室に入って行った。
いつの間にかお昼の時間になっていた。リュクから白斗が作ってくれたお弁当を出す。すると
「直也。食べようぜ」
と教室に声が響いた。クラスメイト全員が一斉に直也を見る。
「たぁく。声がでかいな。」
呆れた声を出して近づく。
「見てみ、直也。みんな、変な顔してる。ひゃあーおもしれー。傑作傑作。」
愉快そうな声で笑う。
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「おう」っと能天気な声を出して直也と一緒に廊下を進む。
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「なんのことだ?」
「なんのことって!前、学校に白斗君連れて来て大騒ぎになったの覚えていないのか!噂が立ってるぞ。『直也君の婚約者は他校の子』って」
手を祈りのポーズにしながら女声を作れているのかわからない声を出し言う。「おえっ」っと吐く効果音を直也はわざとやる。
「白斗のことは気にしなくていい。ただ白斗のことに対してアドバイスをくれればいい。」
「はぁ。分かりましたよ。王子様」
「・・・」
「なにが不満なんだよ」
「いや、なにも」
そう言って弁当を完食した。
生徒で白斗のことを知っているのは極小数だ。
でも、この人は知っている。直也が自ら言った。相談相手になって欲しいと。
円堂爽。
他クラスで前までは友達ではなった。彼は白斗のことを相談できほどの人になった。
冗談をよく言っていて嘘か本当かたまにわからなくなる。
「直也。俺はお前にしか本当のことを言わないから」
そう言ったのは、白斗のことを相談する時。
「分かった。俺もあまり嘘をつかないようにする」
「直也の婚約者都瀬白斗・・・」
お昼を食べた2人は空き教室を出た。すると渡り廊下の方から2人の先生が歩いて来た。
「こんにちは・・・」
「こんにちは。あれ?・・なるほど。」
直也が解釈すると先生の片方が同じように解釈してから意味深な言葉を残す。もう片方が気がついて
「あ、丁度よかった。神瀬君。探していたんだよ。」
「何事でしょうか?」
「まず、紹介させて・・円堂君もいたのか!こっちこっち。」
先生はどこか嬉しそうに爽も呼ぶ。
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「今から紹介しようと思っていたんです。まず神瀬直也君。学年主席で入学し、ずっと主席です。で、こちらが円堂爽君。学年2位をずっと取っている子です。」
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「!あんた、なんで白斗のこと」
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「誰なんですか?先生。」
「都瀬真斗先生を知らないのかい?」
「都瀬・・・。お前っ白斗に暴力を振っていた・・・なんで戻って来た。」
直也は頭に血が昇っているのか口が悪くなる。直也をよそに円堂はポツリと呟いた。
「やっぱり都瀬白斗は都瀬真斗の息子だった。はぁ。嫌だな。俺の父親なのに」
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