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最後の選択
生徒会
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今日は、最後の決断の時。弥生と担任に呼び出された。白斗と一緒に。
「は、初めて、直也が通ってる学校に来たぁ。わぁ。」
今回、白斗が学校に来ることが決まったことによって槇は1日だけ匂いを消す薬を開発し、白斗に飲ませた。そのおかげで白斗から良い匂いはしていなかった。
学生であると思わせるために制服も貸してもらっていた。そのため、校門前で歓喜の声を上げているだけで周りから声が聞こえてくる。
「王子のそばにいる子ってもしかして・・・」
「何あの子可愛いー」
など。そばにいる直也は睨む。またそれも逆効果であった。
「うはぁー、王子に王子に睨まれた!うわぁ・・・」
「王子にやられたぞ!」
と騒がしくなる。
白斗を守るように腰に手を回す。
「失礼ですけど神瀬直也。そちらの方は?」
直也に話しかけた1人の男子生徒、遠くから「あ、あれは」と叫び声が聞こえた。
「・・・君に関係ある?」
そう冷たい声で男子生徒に直也が言うと白斗は回っている直也の腕を払いのけながら男子生徒と目を合して「初めまして、なお、神瀬 直也君の友達です。」と言った。
「と、とも、友達・・?この学校の人なら僕のことわかるはずです。答えてください。、」
直也に喋りかけた男子生徒は自分を指さして言う。
「・・・」
白斗は直也の方を見て助けを求める。だが直也は払いのけられた手を見ていた。
「直也・・・助けて」
そう言われて直也はやっと白斗の方を見た。
「確か・・・生徒会副会長の颯 凜だよね?こいつ、俺の大事な友達だから近づかないで」
「せ、生徒会!?」
白斗はびっくりして直也の方と副会長の方を交互に見る。
「生徒会副会長である僕から命令。この方の名前、出身高校の名前を教えてもらおう。」
「この学校だって分からないかな?」
「制服は確かに、この学校のだ。でも、生徒会のメンバーすら覚えてないなら、他校の生徒でもあるかもしれない。他校なら大問題だ。この学校の敷地は立ち入り禁止。もし、許可を貰っているのなら、お供がいるだろう?」
「・・・・・」
颯 凜も直也の頭には火花が散る。
「な、直也。もう時間が・・・
「来ていたなら、早く校舎に入ってくださいよ。」
白斗の言葉を遮って、ある人の声がした。
「!」
急に副会長はお辞儀をした。
「おはようございます。五碌 錦生徒会長様。」
そう副会長は言った。五碌錦と呼ばれた生徒会長は2人に近づく。
「申し訳ございません。我ら生徒会副会長の颯凛が貴方達のこと知らないみたいで、無礼なことを。」
「五碌会長、この方は?」
「颯副会長。神瀬直也君を知らないのかな?」
「それは当然知っていますが・・・その隣の方は?」
「おや・・先生達から説明受けませんでしたか?副会長様が先生からの説明を聞き逃したと?いいえまさか副会長様がそんなことありませんよね?」
嫌味を含む言い方をする会長。副会長は、下を向いて「会長。すみません。聞き逃していました。もう一度聞いてもよろしいですか?」と手を握りながら言った。
「・・・今度の生徒会選挙。楽しみですね・・・それでは。2人とも行きましょう。」
会長の後について2人は校舎に入った。
「は、初めて、直也が通ってる学校に来たぁ。わぁ。」
今回、白斗が学校に来ることが決まったことによって槇は1日だけ匂いを消す薬を開発し、白斗に飲ませた。そのおかげで白斗から良い匂いはしていなかった。
学生であると思わせるために制服も貸してもらっていた。そのため、校門前で歓喜の声を上げているだけで周りから声が聞こえてくる。
「王子のそばにいる子ってもしかして・・・」
「何あの子可愛いー」
など。そばにいる直也は睨む。またそれも逆効果であった。
「うはぁー、王子に王子に睨まれた!うわぁ・・・」
「王子にやられたぞ!」
と騒がしくなる。
白斗を守るように腰に手を回す。
「失礼ですけど神瀬直也。そちらの方は?」
直也に話しかけた1人の男子生徒、遠くから「あ、あれは」と叫び声が聞こえた。
「・・・君に関係ある?」
そう冷たい声で男子生徒に直也が言うと白斗は回っている直也の腕を払いのけながら男子生徒と目を合して「初めまして、なお、神瀬 直也君の友達です。」と言った。
「と、とも、友達・・?この学校の人なら僕のことわかるはずです。答えてください。、」
直也に喋りかけた男子生徒は自分を指さして言う。
「・・・」
白斗は直也の方を見て助けを求める。だが直也は払いのけられた手を見ていた。
「直也・・・助けて」
そう言われて直也はやっと白斗の方を見た。
「確か・・・生徒会副会長の颯 凜だよね?こいつ、俺の大事な友達だから近づかないで」
「せ、生徒会!?」
白斗はびっくりして直也の方と副会長の方を交互に見る。
「生徒会副会長である僕から命令。この方の名前、出身高校の名前を教えてもらおう。」
「この学校だって分からないかな?」
「制服は確かに、この学校のだ。でも、生徒会のメンバーすら覚えてないなら、他校の生徒でもあるかもしれない。他校なら大問題だ。この学校の敷地は立ち入り禁止。もし、許可を貰っているのなら、お供がいるだろう?」
「・・・・・」
颯 凜も直也の頭には火花が散る。
「な、直也。もう時間が・・・
「来ていたなら、早く校舎に入ってくださいよ。」
白斗の言葉を遮って、ある人の声がした。
「!」
急に副会長はお辞儀をした。
「おはようございます。五碌 錦生徒会長様。」
そう副会長は言った。五碌錦と呼ばれた生徒会長は2人に近づく。
「申し訳ございません。我ら生徒会副会長の颯凛が貴方達のこと知らないみたいで、無礼なことを。」
「五碌会長、この方は?」
「颯副会長。神瀬直也君を知らないのかな?」
「それは当然知っていますが・・・その隣の方は?」
「おや・・先生達から説明受けませんでしたか?副会長様が先生からの説明を聞き逃したと?いいえまさか副会長様がそんなことありませんよね?」
嫌味を含む言い方をする会長。副会長は、下を向いて「会長。すみません。聞き逃していました。もう一度聞いてもよろしいですか?」と手を握りながら言った。
「・・・今度の生徒会選挙。楽しみですね・・・それでは。2人とも行きましょう。」
会長の後について2人は校舎に入った。
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