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君のために
もう行った
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鵺瀬は「もう行った」と1人呟いた。
「本当に?あぁ。」
1人で会話をする鵺瀬。
「本当にまだ隠すの?今日には起きていないとなんだよ?・・・分かってるけど・・・気まずくて。」
鵺瀬はため息をつく。
「じゃあ僕のために起きて。え?白斗が作ったあの机の機能ををもっと上げて欲しい。僕は機械が苦手。白斗ならできるだろう?・・・お世話になってる夜丘の頼みなら起きるよ。良かった。それじゃあ交換だ。白斗。おはよう。うん!夜丘おはよう。それからおやすみ」
白斗はベットから立ち上がって部屋を出た。
リビングに朝食を準備している直也がいた。
「おはよう直也」
「白斗?」
「おはよう」
もう一度言うと直也は嬉しそうに白斗に抱きついた。
「白斗・・・ごめんね」
「直也は謝らないで、僕から話してって言ったんだから」
「それでも、白斗の身に何かあったのか考えれば分かったのに」
数分間直也は白斗を抱き締める。白斗も直也の背に手を回す。「ごめん」と呟いた。
直也は急いで白斗の分の朝食を用意してくれた。
「ありがとう。」
「・・・」
「直也?」
「ん?どうした?」
「ぼーっとしてるみたいだけど」
「考えごとだよ。食べよう。」
朝食を食べながら直也は白斗に質問した。
「あのさ、鵺瀬 夜丘ってわかる?」
「・・・夜丘は僕だよ。」
「あぁ、そうみたいだな。」
「直也が僕の前から何も言わずにいなくなった後、1人だと暴力に耐えきれなかった。何度も、何度もいなくなりたいって、いつか分からないけどね、急に眠くなっちゃって、でも勝手に寝たらお父さんに怒られちゃうってそれでも眠くて、そしたらさ僕の口から僕じゃない今で言うと夜丘の言葉を発した。『お前はもう眠って良い。あとは僕がやるから』って。その後は知らない。僕の意識が戻った時、机の上に何枚もの紙が置いてあった。それが今大人気の『月を見る君』。夜丘は僕と真逆の存在。」
白斗の話を聞き終えた直也は顔を下にした。
「直也?」
「俺が白斗に何も言わなかったから、別人格が生まれたということなんだよね?」
「うん。でも、そのおかげでもあるよ。夜丘が小説を書いてくれて、僕はお金に余裕が出来たんだよ。」
「なら、そのお金で家を出れば良かったのに」
「僕は今でも両親のこと好きなんだよ。昔の僕と変わらない。」
「・・・・」
「直也。今日学校でしょう?早く食べて準備しないとだよ、」
時計を見てあわてて白斗は言う。それを聞いた直也は「そうだね」と言って朝食を食べた。
「本当に?あぁ。」
1人で会話をする鵺瀬。
「本当にまだ隠すの?今日には起きていないとなんだよ?・・・分かってるけど・・・気まずくて。」
鵺瀬はため息をつく。
「じゃあ僕のために起きて。え?白斗が作ったあの机の機能ををもっと上げて欲しい。僕は機械が苦手。白斗ならできるだろう?・・・お世話になってる夜丘の頼みなら起きるよ。良かった。それじゃあ交換だ。白斗。おはよう。うん!夜丘おはよう。それからおやすみ」
白斗はベットから立ち上がって部屋を出た。
リビングに朝食を準備している直也がいた。
「おはよう直也」
「白斗?」
「おはよう」
もう一度言うと直也は嬉しそうに白斗に抱きついた。
「白斗・・・ごめんね」
「直也は謝らないで、僕から話してって言ったんだから」
「それでも、白斗の身に何かあったのか考えれば分かったのに」
数分間直也は白斗を抱き締める。白斗も直也の背に手を回す。「ごめん」と呟いた。
直也は急いで白斗の分の朝食を用意してくれた。
「ありがとう。」
「・・・」
「直也?」
「ん?どうした?」
「ぼーっとしてるみたいだけど」
「考えごとだよ。食べよう。」
朝食を食べながら直也は白斗に質問した。
「あのさ、鵺瀬 夜丘ってわかる?」
「・・・夜丘は僕だよ。」
「あぁ、そうみたいだな。」
「直也が僕の前から何も言わずにいなくなった後、1人だと暴力に耐えきれなかった。何度も、何度もいなくなりたいって、いつか分からないけどね、急に眠くなっちゃって、でも勝手に寝たらお父さんに怒られちゃうってそれでも眠くて、そしたらさ僕の口から僕じゃない今で言うと夜丘の言葉を発した。『お前はもう眠って良い。あとは僕がやるから』って。その後は知らない。僕の意識が戻った時、机の上に何枚もの紙が置いてあった。それが今大人気の『月を見る君』。夜丘は僕と真逆の存在。」
白斗の話を聞き終えた直也は顔を下にした。
「直也?」
「俺が白斗に何も言わなかったから、別人格が生まれたということなんだよね?」
「うん。でも、そのおかげでもあるよ。夜丘が小説を書いてくれて、僕はお金に余裕が出来たんだよ。」
「なら、そのお金で家を出れば良かったのに」
「僕は今でも両親のこと好きなんだよ。昔の僕と変わらない。」
「・・・・」
「直也。今日学校でしょう?早く食べて準備しないとだよ、」
時計を見てあわてて白斗は言う。それを聞いた直也は「そうだね」と言って朝食を食べた。
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