今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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君のために

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 病院から帰った後、白斗はくとには何も話していない。白斗は何か言いたそうだったが、遠慮して余計なことを言わないようにしていた。
 次の日、朝もあまり話さずに学校に行った。この日校長に呼ばれた。俺は校長室を駆け足で出て家に向かった。鍵を開けて家の扉を開けると、玄関で待っていた白斗が「あ、おかえり」という言葉を遮って俺は白斗を抱きしめた。
 「直也なおや?何か嫌なことでもあった?」
 やっぱり良い匂いがする。いつもの匂いだ。
 「ごめん。」
 白斗の肩に顔を埋める。すると白斗の手が俺の頭を触った。
 「直也は頑張ってるよ。」
 何も話してないのに、白斗は優しい。
 「うん・・・」
 俺が離すまで頭を撫でてくれた。

 「直也。学校、早退して来たの?」
 「あ、うん。」
 校長に呼ばれたのは昼休みだった。
 「じゃあ、お昼もまだ?」
 「うん」
 「一緒に食べよう。そうしたらさ、どうなったのか話して。」
 「そうだね。わかった。話すよ。」

 白斗は俺の分のお昼を作る。
 「「いただきます」」
 声を合わせて言う。

 「「ご馳走様です。」」
 数分後、また一緒に合わせて言う。
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