今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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君のために

やっぱり・・

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 扉を開ける。

 「やっぱり・・・弥生やよいもいたんだね。弥生、大きくなったね。」
 「あぁああ、ごめんなさい。ごめんなさい。」
 ゆきを見た弥生はその場に座り込み啜り泣く。

 「弥生。出て行って」

 そう冷たい目で弥生を見る。弥生は素直に立ち上がり「雪。ごめんね」と呟いてから出て行った。

 「さて直也さん。なんでした?」
 「いいんですか?」
 「弥生のこと?いいよ。もう。俺にはトモ君がいるから。」
 「あの子か。名前は?」
 「その前に、はつてんが言ったこと教えて」
 「分かりました。」

 葉と槇に聞いてと言われた質問をしていく。
 
 「そっか・・・もう、皆んな30代か。」
 「・・・」
 「そう言えば、ここに婚約者入院していたんでしょう?」
 
 いつの間にか、敬語が外れている。

 「はい。」
 「不躾な質問だけど、自傷行為をする何かがあったんでしょう?」
 「!」
 「なんで君の婚約者は自傷に走ったの?」
 「・・・それは、俺のクラスメイトが俺の婚約者を襲ったことで、あいつは俺に申し訳なくなって」
 「誰?」
 「七宮しちみや 弘人ひろと。」
 「・・・は?」
 「?」
 「嘘じゃないよね?七宮?」
 「どうしました?」
 「七宮 弘人は
 
 反応に遅れた。言っている意味がわからない。

 「トモ君の名前は七宮 智弘ともひろ。・・・・お兄さんが、でもお兄さんのお話の時そんなようなこと言っていなかった。」

 「・・・・・・」

 「?直也さん?」

 「智弘さんは・・
 「もういいですか??もう、私の話になったみたいだし、直也さんには私は関係ないです。兄が、貴方と貴方の婚約者に何かをしたとしても、貴方に私を知る権利ないです。」
 直也の言葉を遮り智弘が入って来た。
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