今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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君のために

青春は一瞬

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 「白斗はくと。」
 朝、白斗が起きてリビングに行くと直也なおやがいた。
 「早いね。朝ご飯作るね。」
 「白斗。ごめんね。」
 「何が?」
 「昨日。遅くなるって伝えなかったから」
 「気にしなくていいよ。直也は高校生なんだから。」
 「でもっ」
 「直也。青春は一瞬だよ?楽しまないと。あ、昨日の夕飯でいい?」
 「白斗・・・」
 キッチンに立ち冷蔵庫から昨日の夕飯を取り出す。
 「・・・じゃあさ。久しぶりにケーキが食べたい。」
 後ろを向いたままポツリ呟いた。直也は顔を上げて「!分かった。」と言った。
 

 朝ご飯を食べて、学校の準備をした。靴を履いている直也のところに行く。
 「今日の体調は?」
 「少しだけ怠いかな」
 「寝てなね。」
 「うん。」
 「行って来ます。」
 「行ってらしゃい。」

 直也がいなくなった玄関を眺める。朝から熱が出ている体は自分の体重に耐えきれなくてフラッと壁に寄りかかる。
 「少しだけ・・・か。」

 クラクラする頭を抑える。


  




 
 


 家を出た直也はスマホを取り出した。説得に説得を重ねてやっと学校側からはつてんに許可取らずに連絡できるようになった。
 葉にメールをする。するとすぐに『分かった』とスタンプが送られて来た。電源を落として、ポケットにしまった。




 「美味しいケーキ買って帰ろう。」
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