今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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欲発剤

やっと

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 直也なおやも突然、八重やえとの交流をたった。それと同時に学校中に婚約者がいると知らせた。噂ではないと。

 その報告をした時は荒れた。学年問わず何人もの男どもが直也の教室を訪れて、質問が溢れた。一個一個答えたくない直也はおさまるまでの間、教室に行かないで別教室で授業を受けていた。

 それから何ヶ月か経ったころ、だんだんとおさまって来たことで教室に戻った。

 七宮しちみやの謹慎は無期限となり、いつ退学になってもおかしくなかった。

 八重やえは直也から相手にされないと気づき、自ら退学を申し込んだが、学年順位が2位のため、もう少しいることと退学が却下された。

 白斗は少しの間だけ昼夜逆転の生活を送るようになってしまった。








 11月頃。直也と白斗の元に手紙が届いた。
 『拝啓:神瀬かみせ 直也様
    :都瀬みやせ 白斗様。
 この度、正式にお二人の婚約、引いては結婚が認められました。
 残念なことに白斗様の事情が事情なため、結婚式と言う大きなイベントを行えないことお悔やみ申し上げます。お二人にも重々承知の上、ご理解ご協力お願いします。
 また、正式に認められたことにより、直也様と白斗様にはこれから二ヶ月間の間にまずはお一人、子供をお作りになることを決定しました。期限は来年の1月までとしますので、もし出来ないようならばこちらで婚約者、結婚相手を見繕います。
 学校側からの意見として、拒否出来ないものとします。


      学校研究会会長:篠秋しのあき 弥生やよい

 直也はその手紙を握り締めようとした
 「直也!待って、読ませて」
 「読まなくていい。」
 「直也」
 直也の目を見て『読ませろ』と目で訴える。ため息をついて「はい」と渡した。
 「・・・・そう。」
 「は、白斗?」
 「ん?何?」
 「いやさ。無理はしないでね」
 「なにが?」 
 「一人で考えないでね。勝手に」
 直也が言っているのはあの、薬の投与のことだった。
 「・・・分かってる。」
 「本当に?」
 「うん。」
 うるさいと軽い返事で流して手紙を直也に返した。
 「・・・やっとだね」
 「白斗?何か言った?」
 「うんん。」
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