今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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欲発剤

起きた後は

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 てんはつは20時ぐらいに家を後にした。そろそろ直也なおやもお腹が空いた。白斗はくとを起こすことに抵抗がある。うずうずしているとソファで寝返りを打ったことで白斗はソファからゴンという音を立てて落ちた。直也は近くにいき様子を見る。落ちた拍子に腕と足をどこかに打ったのか「いったぁ」と言う声をあげて起きた。
 「おはよう。」
 「・・・おはよう。いつ帰って来たの?」
 「え、とっくの昔に」
 「今何時?」
 「8時」
 「え、」
 「20時」
 「何時間寝てた?」
 「俺が帰って来たのが10時くらいだから6時間ぐらいかな?」
 「はぁ?起こしてよ!」
 「だってお母さんとお父さんが寝かせておけって」
 「夕飯は?」
 「お母さんが作って帰ったからある。一緒に食べよう。」
 「食べる。・・・こんなんじゃ、夜寝れなさそう・・・」
 目を擦って立ち上がった。「顔洗ってくる」と言って洗面所に向かう。直也は白斗の分の夕飯をレンチンしてラップを外しテーブルに並べた。
 「葉さん何作ってくれたの?」
 「ハンバーグ」
 「お!葉さんのハンバーグ好きなんだ。後でお返ししないと」
 嬉しそうに椅子に座って「直也。ホークとナイフ」と急かす。「はいはい」と言って持ってくる。
 「いただきます。」
 心待ちにしていた夕飯が来た。
 「俺は白斗が起きるの待ってたのに」
 自分の分のレンチンが終わるまで待機するが一緒に食べようとしていた直也だったが白斗は美味しそうに口に入れる。直也を見て
 「まふぇててなんふていふってない(待っててなんって言ってない)」
 「食べるか喋るかどっちかにしなさい・・・はぁ」
 「えふらそうに(偉そうに)」
 「だから」
 「なほら(直也)・・・
 途中ごくんと飲み込んでまた喋り出す。
 「直也だって先に食べるわ、食べながら喋る時だってあるでしょう?一言言うならまず本人がしちゃダメだから!」
 「もう」
 自分の分が出来たとタイミングよく知らせた。ラップを外して持っていた。席に座り「いただきます」と呟いた。




 二人とも一緒に食べ終わり「ごちそうさまでした」とそろっていった。

 直也から順にお風呂に入り、いつも通りテレビを見てからベットに入る。


 予想通り白斗は眠りにつくことができなかった。
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