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欲発剤
槇
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何かあったのか正確に白斗に話す。
「そんなことがあったんですか?僕覚えてなくて・・・」
「覚えていないか・・・」
「はい・・・」
槇は思い出していた。あの時の白斗との会話を。
白斗君が誘拐犯から保護され、直也と一緒に病院に行った。直也は擦れ傷だけで済んだ。白斗君は気を失っていて医者からは「事件のこと、忘れているかもしれません」と言われた。
「槇。忘れていた方がいいと思う」
葉が俺に言う。
「そうだな。まずは目を覚ましてもらわないと」
「白斗君。」
眠っている白斗君を見ながら俺達は直也を待った。直也はまだ手当をされていた。そこに足音がする。
「白斗!」
「白音。」
白斗の母親白音が走って来た。父親は来なかった。
白斗が目を覚ましたのは夜だった。俺は目が覚めるまで側にいていいと医者には許可をもらっていた。
「白斗君。何があったか覚えてる?」
「・・・うんん。」
「そっか。お医者様は今は忘れているけど大きくなったら思い出すかもしれないって言われてるから、また聞くね。」
「・・・うん!」
どこか嬉しそうに返事をした。
「そんなことがあったんですか?僕覚えてなくて・・・」
「覚えていないか・・・」
「はい・・・」
槇は思い出していた。あの時の白斗との会話を。
白斗君が誘拐犯から保護され、直也と一緒に病院に行った。直也は擦れ傷だけで済んだ。白斗君は気を失っていて医者からは「事件のこと、忘れているかもしれません」と言われた。
「槇。忘れていた方がいいと思う」
葉が俺に言う。
「そうだな。まずは目を覚ましてもらわないと」
「白斗君。」
眠っている白斗君を見ながら俺達は直也を待った。直也はまだ手当をされていた。そこに足音がする。
「白斗!」
「白音。」
白斗の母親白音が走って来た。父親は来なかった。
白斗が目を覚ましたのは夜だった。俺は目が覚めるまで側にいていいと医者には許可をもらっていた。
「白斗君。何があったか覚えてる?」
「・・・うんん。」
「そっか。お医者様は今は忘れているけど大きくなったら思い出すかもしれないって言われてるから、また聞くね。」
「・・・うん!」
どこか嬉しそうに返事をした。
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