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欲発剤
キレ気味
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お風呂から出た後、直也は白斗の髪を乾かす。
「ねぇ、直也。」
「ん?音がうるさくてあまりきこえないからもう少し待って・・」
「う、ん」
数分無言のままドライヤーの音だけが家の中に鳴り響いている。
「よしっ終わったよ。」
「ありがとう」
「うん!それで、何か言った?」
「・・・直也はさ。平気なの?」
「え?」
「・・・蒸し返すようで悪いかもだけどさ。直也は僕といて平気?僕は直也以外の人と行為したんだよ?直也は平気なの?男高の規則にも発情期中の男に近づいて良いのは婚約者のみって、もし近づいて襲われた場合、襲った相手と襲われた相手にお金を取ることができるって言う。直也は僕と七宮君?に取らないの?僕は払える自信ないけど・・・」
白斗は恐る恐る直也を見上げる。白斗は初めて直也な恐怖を覚えた。
「な、直也?」
「・・・まだその話したいの?」
「ち、違う。ただ。」
「ただ?」
「どうしてそんなに落ち着いてるんだろうって思って。」
「落ち着いてるねぇ~」
「な、なおやっ」
「何?」
「怒らせたかった訳じゃない。はっきりさせておきたくてっ。でも、直也がもう良いなら、良い。もう何も聞かない。ごめんっ」
焦った白斗は直也の服を掴む。掴んでいる手を直也は見る。
「白斗。」
思い出していた。七宮に襲われかけていた白斗を助けた時、白斗は気絶する前に直也の袖を掴んでいたのを。
目の前で俺をこれ以上怒らせないように叫んでいる白斗がいる。
(・・・忘れたくても忘れられないよ。)
白斗を見下げる。目が合う。
「白斗。」
「な、何?」
「また後でにしよう。」
「・・・・そ、そうやって後回しにするから、どんどん辛くなるんじゃないの?」
「白斗!お願いだから今日は話したくない。おやすみ」
「直也・・・ごはん・・・」
まだ7時。寝るには早い時間。それでもそれを言ってはいけない雰囲気だった。白斗も夕飯を食べる気が無くて作ったご飯をラップして机に置いておいた。
「ねぇ、直也。」
「ん?音がうるさくてあまりきこえないからもう少し待って・・」
「う、ん」
数分無言のままドライヤーの音だけが家の中に鳴り響いている。
「よしっ終わったよ。」
「ありがとう」
「うん!それで、何か言った?」
「・・・直也はさ。平気なの?」
「え?」
「・・・蒸し返すようで悪いかもだけどさ。直也は僕といて平気?僕は直也以外の人と行為したんだよ?直也は平気なの?男高の規則にも発情期中の男に近づいて良いのは婚約者のみって、もし近づいて襲われた場合、襲った相手と襲われた相手にお金を取ることができるって言う。直也は僕と七宮君?に取らないの?僕は払える自信ないけど・・・」
白斗は恐る恐る直也を見上げる。白斗は初めて直也な恐怖を覚えた。
「な、直也?」
「・・・まだその話したいの?」
「ち、違う。ただ。」
「ただ?」
「どうしてそんなに落ち着いてるんだろうって思って。」
「落ち着いてるねぇ~」
「な、なおやっ」
「何?」
「怒らせたかった訳じゃない。はっきりさせておきたくてっ。でも、直也がもう良いなら、良い。もう何も聞かない。ごめんっ」
焦った白斗は直也の服を掴む。掴んでいる手を直也は見る。
「白斗。」
思い出していた。七宮に襲われかけていた白斗を助けた時、白斗は気絶する前に直也の袖を掴んでいたのを。
目の前で俺をこれ以上怒らせないように叫んでいる白斗がいる。
(・・・忘れたくても忘れられないよ。)
白斗を見下げる。目が合う。
「白斗。」
「な、何?」
「また後でにしよう。」
「・・・・そ、そうやって後回しにするから、どんどん辛くなるんじゃないの?」
「白斗!お願いだから今日は話したくない。おやすみ」
「直也・・・ごはん・・・」
まだ7時。寝るには早い時間。それでもそれを言ってはいけない雰囲気だった。白斗も夕飯を食べる気が無くて作ったご飯をラップして机に置いておいた。
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