今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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欲発剤

退院

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 白斗はくとはその後、直也なおやとの話し合いのおかげで精神共に良くなって退院出来た。少しだけ前のような『僕は直也のそばにいてはいけない』と言う考えも小さくなった。でも頭のどこかにあって消えてはない。
 七宮しちみや 弘人ひろとは数日間の謹慎処分と言うことになり、寮で軟禁されているとはつが説明した。
 「白斗君。ごめんなさい。欲発している時に誰も側に居れなくて・・もう少し貴方の体を考えていれば良かった。」
 「いいえ、助けてくれたから。」
 「まだこれからも欲発は続くから、誰か置いておこうか・・・」
 「あ、の大丈夫だから、葉さん。」
 「お母さん、俺が見てるよ。学校も遅刻したり欠席したりするから。・・・もう誰も白斗に合わせたくない。」
 「直也・・・」
 心配そうに白斗が直也を見る。葉はそんな直也を見て深いため息を吐く。
 「白斗君。独占欲が強いとめんどくさいね~」
 「あ、はは」
 「そんなことを言っている葉だって独占欲は人一倍あるだろ?俺は苦労したんだぞ。」
 家にいた直也の父てんが言う。
 「葉さんに!」
 「ガキの頃、俺が他の男と話すだけで監禁しようとしたんだからな!」
 「想像できない」
 「俺以外の前だとこんな風に独占欲なんて持ってませんって言う顔をするんだ。」
 「・・・葉さんと槇さんもこの学校の卒業生・・・。なんで二人はこの学校に?」
 「私は親が勝手に応募したから」
 「俺は普通に受かるとこらを選んだ。」
 へぇーと返事をしながら白斗は二人を見る。
 「なんだか寂しいですね。」
 「・・・?」
 「僕、昔は葉さんのこと女性だと思ってた」
 「まぁ髪長くて女性の格好していたからね。それに白斗君のお母さんも私のこと女性だと思って色々・・・あ、ごめんなさい。」
 下向いている白斗に気づいた葉は口を手で塞いだ。
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