今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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欲発剤

離れてくれなきゃ

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 八重やえは白斗に攻め寄る。
 「離れてよ!」
 何回も同じ言葉を繰り返す。
 「八重君・・・本当のことを言うと直也との婚約者は学校側が決めたことだから僕にどうこう出来ないんだ。」
 「は?何それ意味わかんない。なんでお前なんかが婚約者に学校側がするんだ?お前より僕の方が・・・
 「お前にそんな言う権利ない」
 白斗に暴力を振るおうとした八重の腕を掴んで言う。
 「直也くん!」
 「直也・・・」
 「直也くん!今からでも婚約者破棄しなよ!白斗くんじゃ」
 「良い加減にしろ!」
 直也が声を上げた。
 「直也くん・・・だって」
 「白斗を選んだのは俺だ。学校側は反対していた。それでも学校側に無理を言って俺は白斗の婚約者になったんだ!」
 「でも、でも!」
 「でもじゃない。八重。出て行け!」
 「直也く・・・ん。直也くん・・・」
 「出て行け!」
 「な・・・」
 激しく落ち込み八重は病室を後にした。すると走ってくる音がして
 「うるさいですよ!病院では静かにしてください」
と怒られた。
 「直也・・・」
 心配そうに白斗は直也に手を伸ばしたが引っ込めた。
 「白斗。」
 頭をポンっと撫でた。
 「・・・・直也。」
 「・・・ごめん」
 「うんん、気にしないで・・・きっと八重君の方が」
 「そんなこと言うな。」
 少し寂しそうな顔をした。
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