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欲発剤
目覚めない
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白斗が目覚めないまま一週間が経とうとしていた。
「直也。」
白斗がいない間、心配だからと葉が一緒に家で過ごしていた。
「直也。朝ご飯食べよう。学校でしょう?」
「うん。いただきます。」
「なんだか辛気臭いな」
葉でもない直也でもない声がする。
「おはよう。直也。」
「!お父さん!」
「槇。」
「葉も。」
「どうしてここに?」
「葉が直也のところでちょっとだけ過ごすって聞いたから家族で過ごしたいなって思っただけだ。」
「そう。」
「それよりも!辛気臭いぞ。お前も俺も葉も男なんだから、自分が思ったことをやればいい。誰も否定なんかしないさ」
直也の肩をドンっと叩いて言う。
「お父さん・・・」
「少しぐらい我儘でいいんだぞ!直也!」
「槇。」
葉もそうだよって言う顔をして直也を見る。
「お父さん、お母さん!俺、」
何かを言う前に葉が「学校お休みね!電話しておく」と言った。
「ありがとう」
直也は白斗が入院している病院に向かった。
「白斗。」
寝ている白斗に近づく。
「白斗。ごめん。守りたいって思ってたのに、今度こそは守るから、だから起きてくれ」
「守るって何?」
途端直也の胸ぐらを白斗が起き上がって掴んだ。
「白斗!良かった起きたんだな」
驚いた直也は胸ぐらを掴まれている腕を握って話す。
「そんなことはどうでもいい!直也!勝手に!勝手に僕を守らないで!」
「白斗・・どうして」
「僕はッ」
まだ痛いのか腕を自分元に戻してさする。
「・・・白斗。」
「直也。何があったの?僕が倒れてしまった後直也は何をしたの?」
「・・・気になるの?」
「なるよ。殴ったの?殴ってないの?僕のために、あいつを殴ってないよな?」
「白斗。落ち着いて、話すから。話すからそれより前に先生呼んでくるよ。」
「いい!いいよ!直也!話して!先に」
「話すことより白斗の体が心配だからさ。」
少し寂しそうな顔をして病室を出て行った。
「直也。」
白斗がいない間、心配だからと葉が一緒に家で過ごしていた。
「直也。朝ご飯食べよう。学校でしょう?」
「うん。いただきます。」
「なんだか辛気臭いな」
葉でもない直也でもない声がする。
「おはよう。直也。」
「!お父さん!」
「槇。」
「葉も。」
「どうしてここに?」
「葉が直也のところでちょっとだけ過ごすって聞いたから家族で過ごしたいなって思っただけだ。」
「そう。」
「それよりも!辛気臭いぞ。お前も俺も葉も男なんだから、自分が思ったことをやればいい。誰も否定なんかしないさ」
直也の肩をドンっと叩いて言う。
「お父さん・・・」
「少しぐらい我儘でいいんだぞ!直也!」
「槇。」
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「お父さん、お母さん!俺、」
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「ありがとう」
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「白斗。」
寝ている白斗に近づく。
「白斗。ごめん。守りたいって思ってたのに、今度こそは守るから、だから起きてくれ」
「守るって何?」
途端直也の胸ぐらを白斗が起き上がって掴んだ。
「白斗!良かった起きたんだな」
驚いた直也は胸ぐらを掴まれている腕を握って話す。
「そんなことはどうでもいい!直也!勝手に!勝手に僕を守らないで!」
「白斗・・どうして」
「僕はッ」
まだ痛いのか腕を自分元に戻してさする。
「・・・白斗。」
「直也。何があったの?僕が倒れてしまった後直也は何をしたの?」
「・・・気になるの?」
「なるよ。殴ったの?殴ってないの?僕のために、あいつを殴ってないよな?」
「白斗。落ち着いて、話すから。話すからそれより前に先生呼んでくるよ。」
「いい!いいよ!直也!話して!先に」
「話すことより白斗の体が心配だからさ。」
少し寂しそうな顔をして病室を出て行った。
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