今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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国管理の学校

学校

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 日本にはある有名な学校がある。それは『私立男小中高大学校』。男だけが通う男子学校。

 小中高大まで揃っていて全部、この学校にある。小学生に上がる前に、男小中高大難問入試を受けないといけない。男小中高大難問入試に合格出来た者だけが通える学校である。

 女は別で『私立男小中高大学校』の隣に『私立女小中高大学校』がある。女小中高大入試は、男小中高大入試より優しくできていて入りやすい学校。

 男、女小中高大は全生徒寮生活である。学校を出て家族に会いに行くのも可能だがある特別な付き添いも一緒である。


 男小中高大の一つである男高校は秘密だらけである。
 誰一人、授業内容を口にしない。卒業した人、退学になった人も口にしないため、なんの授業をしているのか外の人は知らない。

 







 

 
 少子高齢化が日に日に加速してから国はあることを考え始めた。
 その『あること』が試行されたのは
  2010年1月1日のこと。丁度男小中高大の第一回入試日。
 この年はまだ有名ではなく、普通の男子学校。
 本格的に『あること』が始まったのは
  それから20年後の
  2030年1月1日。



 2029年の12月31日。間も無く、2030年になる時間帯。多くの人間が街に溢れかえっていた。
 
 0時を知らせる鐘がなると同時に人が集まっている真ん中に大きなスクリーンが出てきた。そこに女性が映った。
 『2030年1月1日あけましておめでとうございます。
  嬉しいご報告です。今年から本格的に少子高齢化が改善される模様です。
 それでは2030年の年を皆様が安全で幸せであるよう心からお祈り申し上げます。』
 そう言って女性の映ったスクリーンは消えた。


 静かだった街は段々と騒がしくなる。
 「どうやって改善したんだ?」
 「そんな簡単に改善出来るものなのか?」




2030年1月1日6時43分
 住宅街では若い女性と年配の方が外で話していた。
 「お宅は男小中高大試験受けるのかしら?」
 「えぇ、お兄ちゃん達が男高に通っているので入れようと思っています。」
 「それがいいわ。」
 そんな会話が聞こえてきた。


 2030年1月1日は第20回私立男小中高大学校入試日だ。
  受験人数:約10万人 
  合格人数 男小:980人
       男中:990人
       男高:1000人
       男大:970人
だった。
 毎年、たくさんの人が落ちていく。それだけ男小中高大学校が人気になったと言うこと。

 

 
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