至高なる者の物語 大いなる旅の終着点

天魔真

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第2章 天、道、王と学園

第3話 契約と学園と乱闘へ

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翌日
「・・・よく寝た」
ベッドの上で伸びる
「久しぶりに料理するか」

「・・・」トントン コトコト
「うん・・・いい感じ」
朝から「唐揚げ」と「ラーメン」って重くね?
「さっさと食べるか」

「いただきます」
(俺とえにしを探ったけど・・・なんも情報落ちねぇや)
「今日は学園か・・・」
教員のスーツ指定とかは無いからいつの日に使ってた服でいいか

「・・・・」ジャー
食器を洗いながら考え事をする
(毎回思うが何で「眼」の力が使えないのかな)
(一つや二つなら分かる・・・でもほとんど全て使えないのはおかしいだろ)
「まあいいか・・・さあ行くか」
スーツを着て荷物をアイテムボックスに入れて屋敷を出る


「おおお!」
思わず声が出る・・・屋敷を出てすぐの所に商店街がありそこは、獣人や龍人、商人など色々な存在でごった返す
「よっ!そこの兄ちゃん!」
「???俺か?」
雑貨屋の店主に呼び止められる
「見た感じどこかの貴族かい?」
「いや・・・ただの旅人さ。でも今日から暫く教員だけどね」
まあ「軍服」よりのスーツだが・・・貴族に見えるのかね
「そぉかい?!ならこれはどうだい?」
そう言い店主が手渡ししてきたものは
「ペンダント?」
中心に薄い水色の魔力石がありその周りをルビーダイヤモンドで囲ってあるいかにも高そうな物
「そう!だが普通のペンダントでは無い!魔力を通せば自身を守る「結界」を展開できる!多くの魔力を通せば大きい結界を展開できる!」
自信げにレビューをする
「魅力的だな・・・いいね!買おう。」
「おっちゃん値段はどんくらいだい?」
普通なら買わないだろうけど・・・かなりいい代物なのにはかわらん
「いつもなら「金貨10枚」なんだが。兄ちゃんが面白そうだからここは「金貨2枚」にするよ」
やっす!!
「安いね!金貨8枚で払おう。残りの6枚は礼だ」
「本当か?!太っ腹だねぇ兄ちゃん」
なぜか不思議と懐かしさがおっちゃんから感じる
「兄ちゃん・・・この後時間あるか?」
「問題ないまだ時間はある」
「なら店の奥に来てくれ」
そう言い俺達は店の奥に行く

「どーしたおっちゃん?」
席に座りながら俺は問う
「兄ちゃんよぉ俺と契約しない?」
「???突拍子も無いこと・・・なぜ俺なんだ?」
紅茶を飲みながら問うーー美味しいな
「それは単純に兄ちゃんと組めば面白そうだから」
「それに・・・兄ちゃんあんた「至高天郷この世界」の人間じゃぁねぇだろ?」
おっちゃんは紅茶のおかわりを汲みながら俺に問う
「ほぉー?その根拠は?」ニヤ
「根拠は兄ちゃんのその服だ」
おっちゃんは俺の服を指差す
「この世界の全てを知ってるわけじゃぁねぇが・・・そんな服を着る文化は無ぇ・・・着るならもっとフランクな服だ」
紅茶を飲みながらいう
「へぇーまあ正解だがな」
「・・・良いだろうあんたとの契約をしてやる」
クッキーを食べながら言う
「それはさておき俺は何をすればいい?」
「簡単です。俺に異界の情報を売ってくれ。」
そう言い俺を見つめる
「何のためだ?」
そう俺はジット奴に問う
「何のため・・・か」
「見ての通り「至高天郷この世界」は娯楽がない・・・理由は単純」
奴は一拍おいて話し始める
「数千年も昔・・・神と堕天使との大戦があった」
「その当時「遊戯」と「事象」を司っていた堕天使「リリエル」という神と同格の存在がいた。奴は「暇だからさールシフェル反逆しよーや」とかほざいて堕天使の中で唯一史実から魂ごと情報が消された「唯一の堕天使」。確か「破壊天」と数名の絶技で消されたんだっけ?」
そんなことがあったのかー・・・って「破壊天」だって?!ーーまあいいや今となったらどーでもいい
「いいぜ?乗ってやる」グッ!
「本当か?!感謝するよ!」
俺の手を掴んでブンブンと振り回す
「落ち着け!・・・内容を決めようか」
「内容と言っても、俺が情報を「金貨1枚」でお前に売って、お前が玩具なり何なりを売る。その売上の二割を俺が貰う・・・これでいいか?」
椅子でぐったりしながら話す
「分かりました」
良かったーーそう思った。
「ならこれに名前を書いてくれ」
俺は自身のサインが書いてある一枚の紙を差し出す
「これはなんです?」
「「契約と導きの王ウリエル」に出す紙さ。念のため契約が反故にされないようにする」
あり得んだろうがね
「・・・書き終わりました」
「分かった改めて確認する」
一通り目を通すーー最後の欄にしっかりと奴の名「フリース」が記入されていた
「確認が終わった・・・改めてよろしく頼むフリース」
「こちらこそ。ゆふむ殿」
互いに手を握る

「時間が惜しいもう出る。その宝玉を使え。連絡手段だ」
「分かった。」
そう言い俺は店を出る



「ここが・・・か」
「すげぇな」
俺は息を飲む
この学園・・・「アールンハイド魔剣学園」は現世で言うとこの「小中高一貫校」みてぇにデカイ(存在してるかは知らないけど by中の人)
「えーと・・・受け付けは・・・あそこか」
書類は10:00迄・・・あと10分じゃねぇか!
「ようこそ「アールンハイド魔剣学園」へご用件は?」
「すいません・・・教員の採用試験に来たんだが」
息を切らしながら受付嬢に訪ねる
「まだ大丈夫ですよ」ニコニコ
「ギリギリでしたね・・・書類は貰います」
「あ・・・どうぞ」
そう言い受付嬢に手渡す
「会場は前にある館である「本館」の入り口に魔法陣がありますのでそこに立っていただいて「テレポート」と言って頂けたら会場につきます。」
受付嬢は俺の後ろにあった本館を指差しながら説明をする
「分かりました。ありがとうございます。」
会釈をし・・・本館へ足を進める
「これかな」
本館について魔法陣に立つ
「確か・・・「テレポート」」シュッン!


二時間程したあとグラウンドで中等部以上のSクラスの生徒の総勢600人と邂逅する
(面接で聞かれたことは、経歴とかの簡単なことだったな・・・でも即日とかではないレベルでの採用はおもろかったな)
そんなことを考えていると
「今日から君たちの先生を紹介する」
「「ゆふむ先生」自己紹介をしてそのまま授業に入ってくれ」
学園長に促されてマイクを持って壇上に上がる
「ああー俺は「柊ゆふむ」。呼び方は「ゆふむ先生」で良い。魔法はある程度全て使えるからな」
そう俺は生徒を観察しながら切り出す
「ローブを羽織っているが本業は「剣士」だからな・・・それと忠告しておく」
目を細め軽く威圧する
「俺は基本的にやる気のある者しか見ないし評価もしない。ねぇやつは突き放す。文句あるなら「実力」で俺を叩き潰せ」
言い終わると威圧を解除する
「それでは」パッン!
手を叩き切り出す
「授業を始める・・・と言っても最初だからな「レクリエーション」がてら君たちの実力を見たい」
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