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再会編
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本人は軽く引っ張っているつもりだったのだろうが、じわじわと痛みが広がってきたので、私は大輔の両手を自分の手で掴んで離した。ところがほっぺたをさすろうとしたのに、何故か大輔は私の手を握り返す。暑さのせいで手がベタベタしているというのに、何を考えているのやら。
「いい加減にしないか、板倉ヘタレ」
ぴしゃっと叱りつけると、大輔はびっくりしたように手を離し、やがてがっくりと肩を落とした。
「今それ持ち出すのやめろよ。結構トラウマなんだぞ。試合のときに本当にそう呼ばれるんじゃないかって」
上福元のお祖母ちゃんの威力は凄い。プロポーズ小沢と互角の勝負だ。私はひとしきり笑った後に表情を改めた。
「もしかしたらサークルが立ち上がらない可能性もあるんだよ? そうしたら野球はできないんだよ? それでもいいの?」
今度は感情的にならずにゆっくり畳みかける。
「初めからそのつもりだ」
一歩も引く気がない大輔に、私は諦めてため息をついた。
「分かった。ただし野球部の練習にはできるだけ参加して、助っ人が必要なときは優先すること。それが守れるなら協力をお願いします」
「そんな半端な状態でいいのか?」
「半端じゃないよ。野球部には色々助けてもらっているんだから、向こうの要請には応えないと。ああ二階さんはどうする? 水野さんはこっちに貸そうかって言ってくれてるけど」
大輔と二階さんを入れてもまだ三人。夏休みが明けたらもう少し本格的に宣伝していかないと、事態はいつまで経っても変わらない。
「そこで二階の名前を出す文緒の無神経さに呆れる。今に始まったことではないけど」
「勘違いしないでよ。野球部に紹介したのが私だから責任あるでしょ」
理由が大輔だからと言えたら楽なのに。あれ? でも二人はやっぱりつきあい出したんだっけ? それなら遠慮はいらない筈。
「大輔は二階さんとつきあってる?」
一応確認すると、うんざりしたように睨まれた。
「真っ向否定したよな?」
毎度同じことを蒸し返されると、さすがにぶん殴りたくなるぞと、物騒な台詞を吐く。
「妬いてくれてる…じゃないよな」
じゃあ勝手に人の恋心を伝えるわけにはいかない。そう考えて唸っていると、ふいに大輔が淋しそうに零した。
「自分だって立派に鈍感男のくせに」
石井さんからも大輔が気の毒だと諭されて、普段はしない気遣いをしているつもりだっただけに、私も段々苛ついてきた。
「大輔は私に何をして欲しいわけ? 好きだなんて一言も言われていないのに、妬いて欲しいって意味分かんない」
そこで大輔は信じられないと言わんばかりに目を見開いた。
「今更? そこからなのか? ちょっと待て。文緒お前相変わらず馬鹿?」
何気に失礼な発言だな。
「五年も会っていないのに、忘れるどころか俺はこれだけ文緒にまとわりついてるんだぞ?」
「だから何? 小沢のおっちゃん達だって、私のこと忘れてないじゃん」
「じいさん達と同列に考えるな」
険悪なムードになりかけたとき、ぱんぱんと手を叩く音が大きく響いた。
「そこまでだ」
笑いを噛み殺している水野さんと、爆笑している石井さんが姿を現す。
「聞いてたんですか」
諦めたように嘆息する大輔に、水野さんが悪びれずに言う。
「老婆心だ。ありがたいと思え。邪魔をするつもりはなかったが、桂にお客さんが来たんでな」
「お客?」
水野さんが黙って自分の背後を示す。女子軟式野球サークルの紀藤さん達四人の姿があった。彼女達はお互いに目配せした後、揃ってぺこんと頭を下げた。
「一緒にサークルを作らせて下さい」
神妙な面持ちで紀藤さんが口を開く。
「兄が野球をやっていたの。上手くはなかったけど、毎日練習に励んでいるのを見て、自分も始めてみたいと思った。でも桂さんと同じように、私の住んでいる地域でも女子に教えてくれるところはなくて。大学でサークルがあると知ったときは嬉しかった」
表情が徐々に雲る。
「経験者の先輩達がいる間は楽しくて、メンバーもたくさんいたの。けれど卒業したら活動が滞るようになって、日々誰かが辞めていって、残ったのは私達だけだった」
その後は以前二階さんから聞いた話の通りなのだろう。
「本当は冴子が抜けた時点で、サークルとしては認められないんだけど、しがみつくものが欲しくて、まだ上には報告していなかったの」
ぎゅっと唇を噛んだ後、紀藤さんは真っ直ぐに私をみつめた。
「もう一度野球をやってみたい。教えてくれる?」
「喜んで」
私は嬉しくなって立ち上がった。紀藤さん達もほっとしたように胸を撫で下ろす。
「これで板倉を抜いても五人だな、桂」
「はい。早速サークルの申請手続きを取ります。そうだ水野さん。しばらくは第一グラウンド、借りてもいいです?」
「任せておけ。俺の方からかけあっておく。活動方針についても上手く話しておこう」
さくさくと話を進める私と水野さんに、紀藤さん達は呆気に取られ、石井さんは「早っ! さすがダブル水野」と吹き出し、そして大輔は心底嬉しそうに目を細めていた。
「大輔、安心して野球部に戻っていいからね」
私がぽんと肩を叩くと、大輔ははいはいと頷いた。
「言うと思ったよ」
「やっぱり放置プレイだ」
石井さんの一言で中庭には明るい笑い声が広がってゆく。私はみんなの顔をゆっくり眺める。元は他人で、この先も知り合うことはなかったかもしれない人達。
ねえお祖父ちゃん。私にもきっととうもろこし畑のダイヤモンドで、ずっと共に駆け回る大切な人達ができるよね。お祖父ちゃん達みたいに。
新しい今日に胸を膨らませながら、私は甲子園の季節を彩る暑い夏の青空を見上げた。
「いい加減にしないか、板倉ヘタレ」
ぴしゃっと叱りつけると、大輔はびっくりしたように手を離し、やがてがっくりと肩を落とした。
「今それ持ち出すのやめろよ。結構トラウマなんだぞ。試合のときに本当にそう呼ばれるんじゃないかって」
上福元のお祖母ちゃんの威力は凄い。プロポーズ小沢と互角の勝負だ。私はひとしきり笑った後に表情を改めた。
「もしかしたらサークルが立ち上がらない可能性もあるんだよ? そうしたら野球はできないんだよ? それでもいいの?」
今度は感情的にならずにゆっくり畳みかける。
「初めからそのつもりだ」
一歩も引く気がない大輔に、私は諦めてため息をついた。
「分かった。ただし野球部の練習にはできるだけ参加して、助っ人が必要なときは優先すること。それが守れるなら協力をお願いします」
「そんな半端な状態でいいのか?」
「半端じゃないよ。野球部には色々助けてもらっているんだから、向こうの要請には応えないと。ああ二階さんはどうする? 水野さんはこっちに貸そうかって言ってくれてるけど」
大輔と二階さんを入れてもまだ三人。夏休みが明けたらもう少し本格的に宣伝していかないと、事態はいつまで経っても変わらない。
「そこで二階の名前を出す文緒の無神経さに呆れる。今に始まったことではないけど」
「勘違いしないでよ。野球部に紹介したのが私だから責任あるでしょ」
理由が大輔だからと言えたら楽なのに。あれ? でも二人はやっぱりつきあい出したんだっけ? それなら遠慮はいらない筈。
「大輔は二階さんとつきあってる?」
一応確認すると、うんざりしたように睨まれた。
「真っ向否定したよな?」
毎度同じことを蒸し返されると、さすがにぶん殴りたくなるぞと、物騒な台詞を吐く。
「妬いてくれてる…じゃないよな」
じゃあ勝手に人の恋心を伝えるわけにはいかない。そう考えて唸っていると、ふいに大輔が淋しそうに零した。
「自分だって立派に鈍感男のくせに」
石井さんからも大輔が気の毒だと諭されて、普段はしない気遣いをしているつもりだっただけに、私も段々苛ついてきた。
「大輔は私に何をして欲しいわけ? 好きだなんて一言も言われていないのに、妬いて欲しいって意味分かんない」
そこで大輔は信じられないと言わんばかりに目を見開いた。
「今更? そこからなのか? ちょっと待て。文緒お前相変わらず馬鹿?」
何気に失礼な発言だな。
「五年も会っていないのに、忘れるどころか俺はこれだけ文緒にまとわりついてるんだぞ?」
「だから何? 小沢のおっちゃん達だって、私のこと忘れてないじゃん」
「じいさん達と同列に考えるな」
険悪なムードになりかけたとき、ぱんぱんと手を叩く音が大きく響いた。
「そこまでだ」
笑いを噛み殺している水野さんと、爆笑している石井さんが姿を現す。
「聞いてたんですか」
諦めたように嘆息する大輔に、水野さんが悪びれずに言う。
「老婆心だ。ありがたいと思え。邪魔をするつもりはなかったが、桂にお客さんが来たんでな」
「お客?」
水野さんが黙って自分の背後を示す。女子軟式野球サークルの紀藤さん達四人の姿があった。彼女達はお互いに目配せした後、揃ってぺこんと頭を下げた。
「一緒にサークルを作らせて下さい」
神妙な面持ちで紀藤さんが口を開く。
「兄が野球をやっていたの。上手くはなかったけど、毎日練習に励んでいるのを見て、自分も始めてみたいと思った。でも桂さんと同じように、私の住んでいる地域でも女子に教えてくれるところはなくて。大学でサークルがあると知ったときは嬉しかった」
表情が徐々に雲る。
「経験者の先輩達がいる間は楽しくて、メンバーもたくさんいたの。けれど卒業したら活動が滞るようになって、日々誰かが辞めていって、残ったのは私達だけだった」
その後は以前二階さんから聞いた話の通りなのだろう。
「本当は冴子が抜けた時点で、サークルとしては認められないんだけど、しがみつくものが欲しくて、まだ上には報告していなかったの」
ぎゅっと唇を噛んだ後、紀藤さんは真っ直ぐに私をみつめた。
「もう一度野球をやってみたい。教えてくれる?」
「喜んで」
私は嬉しくなって立ち上がった。紀藤さん達もほっとしたように胸を撫で下ろす。
「これで板倉を抜いても五人だな、桂」
「はい。早速サークルの申請手続きを取ります。そうだ水野さん。しばらくは第一グラウンド、借りてもいいです?」
「任せておけ。俺の方からかけあっておく。活動方針についても上手く話しておこう」
さくさくと話を進める私と水野さんに、紀藤さん達は呆気に取られ、石井さんは「早っ! さすがダブル水野」と吹き出し、そして大輔は心底嬉しそうに目を細めていた。
「大輔、安心して野球部に戻っていいからね」
私がぽんと肩を叩くと、大輔ははいはいと頷いた。
「言うと思ったよ」
「やっぱり放置プレイだ」
石井さんの一言で中庭には明るい笑い声が広がってゆく。私はみんなの顔をゆっくり眺める。元は他人で、この先も知り合うことはなかったかもしれない人達。
ねえお祖父ちゃん。私にもきっととうもろこし畑のダイヤモンドで、ずっと共に駆け回る大切な人達ができるよね。お祖父ちゃん達みたいに。
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