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4.スクリーニング検査と基礎体温表

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 私が通い始めたのは、不妊治療専門のクリニックでした。
 完全予約制で待合室は広々としており、ところどころに観葉植物が置かれていて、窓からは適度に自然光が差し込むナチュラルな雰囲気です。
 患者さんのプライバシーも守られていて、ゆったりとしたソファで診察を待つことができます。
 待ち時間は予約があっても1時間以上ですが、それだけ多くの患者さんが不妊に悩んで通っているということで、ある程度は仕方ないのかなと思いました。

 先生や看護師さんたちは穏やかで優しい雰囲気。医療機器も最新のものを導入しているとのことで、全体的に安心感がありました。
 
 初診での経過説明を経て、スクリーニング検査を開始。
 生理周期に合わせ、2ヶ月ほどをかけて、様々な検査をしていきます。

 驚いたのが、紙の基礎体温表を渡されたこと。基礎体温はこれまでアプリで管理していたので、実は記入するのが初めてでした。
 でも、記入し始めるとこれがすごく見やすいのです!
 やはりなんでも基本が大切なのだな~と感じた出来事でした。

 だいたい予約時間の30分前に来院して採血し、予約時間に呼ばれて結果を聞きます。
 検査項目は以下の通り。保険適用と自費の項目がありましたが、私は一通り検査をお願いしました。

 ・血中ホルモン値(LH、FSH、 E2 PRL) 
 ・クラミジア抗体
 ・血糖値
 ・甲状腺ホルモン値測定 (TSH fT4)
 ・抗精子抗体測定(自費) 
 ・AMH(自費)

 何か問題があるのかな、と思いましたが、どれも基準値以内でした。
 不妊治療において特に気になるAMH(卵巣年齢)も2.51で、だいたい36歳相当くらいとのこと。
 個人差が大きい項目であるものの実年齢相当で、問題はないとのことでした。

 また、経膣エコーで卵胞の発育や排卵、黄体期のモニタリングもしていただきましたが、こちらも特に問題はなし。
 生理周期28日でだいたい14日目頃に排卵が起きるという、教科書通りの結果でした。

 さて、他の検査項目はどうなのでしょうか。
 私を待ち受けていたのは、意外な展開でした。
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