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第四話 マライア・ハース登場!! でも、アイツの存在を忘れてたよ!
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俺が『エルシー・マーチャント』に転生――だと思うけど――してから三日が経った。
神とエルシーから事情を聞いたあと、俺は知らぬ間に眠っていたそうだ。
サーヤから話を聞くと、
「エルシーお嬢様は一言も喋らず、じっと虚空を見据えているように思えました。サーヤは生きた心地がしませんでしたよ」
とサーヤは三日前の俺の様子を思い出して涙を浮かべそうになりながら教えてくれた。
「でも、お医者様から『普通に眠ってるだけ』と聞いて、サーヤも旦那様も奥様も漸く安心致しました」
と胸を撫で下ろしたように言った。
けど、泣きながらも「クスッ」と笑い、
「まさかエルシーお嬢様が目を開けて眠るとは誰も思っていませんでしたから」
と締めくくった。
エルシーが目を開けて眠ってたら、そりゃ心配するよな。まあ、目を開けて眠れる人もいるけどさ。
俺――じゃなくてエルシーは馬車の横転事故で一週間も眠っていたそうだ。
全身打撲だったから頭も打っていて、治癒の術が使えるネイサン医師が付きっきりで容体を見ていてくれたのだ。
なのに、目覚めなければおかしいはずが一向に目覚めず。
一週間経ってやっと目覚めたそうだ。
そりゃ目覚めるワケないよなあ。エルシーの魂が体に戻りたくないと逃げてたんだから。
で、一週間後に俺がエルシーの体に入って意識が戻った……と言うことか。
今、俺は朝食を食べ終えて、ベッドの近くに置かれた姿鏡の前にいる。
エルシーの身長は百六十五センチちょいくらいだな。
背中まで届く薄く明るい色の金の髪。
明るい青色の瞳。
二重瞼で睫毛は髪と同じ色。鼻は小振りだけれど、つん、と高い。
肌の色は薄い橙色で、唇は小さくて桃色だ。
色のバリエーションは小説書く時に、散々調べたからな。洋風異世界物を書くなら特に必要な知識だ。
キャラクターの容姿を考える時には欠かせない要素となる。
しかし……俺、本当に美少女なエルシーの体に転生したんだな。
エルシーはこんなに若くして人生を諦めざるをえない状況に追い込まれて……可哀想だよなあ。
そう言えば、エルシーが馬車の横転事故で全身打撲を負ったのは十七歳の誕生日前日だったのか……。
壁に掛けられたカレンダーを見る。エルシーの誕生日には花丸が描かれていた。
もちろん俺が七月岳士として生きていた世界とは一年の日数が微妙に違うけど。
一週間が七日なのは同じだった。
「ふぅ……」
と、一息つくがその息が白い。
今は冬の終わりの時期だ。
それでも寒いんだから、このほっそい体じゃ余計に寒い。
それに、エルシーの体は病み上がりだから、基本的に寝てなきゃならない。
だからと言って、眠てばかりじゃ不味いから、少しでも体力を戻す為にちょっとずつ部屋の中を歩いたりしてるんだけどな。
鏡に映るエルシーの姿は白いネグリジェの上に紺色のカーディガンを羽織っている。
足には厚手の靴下。
暖炉の火も着いていて、部屋は暖まりつつある。
でもエルシーの部屋自体が広いから、まだ暖まり切ってないんだよな。
マーチャント家は代々普通の商家だった。
しかし、先代から万屋的商売を始め成り上がった豪商で、家そのものは三階建てのお屋敷だ。
さて、自分の姿の確認が終わったから暖炉の前に行こう。
あ~……暖炉の前は温かい。全身が温まるなあ。
俺が立ったまま暖を取っていると。
「エルシーお嬢様。マライア様とダリル様がお見舞いに来て下さいましたよ」
突然サーヤの声がして、俺の返事を待たずにドアが開く。
――って、マライア!? マライアがエルシーのお見舞いに来たのか!!
「エルシー! 良かった!! 本当に無事なのね!!」
と言いながら、部屋に入るなり俺に飛びつ付いて来た美女は……マライア・ハースだー!
マライア・ハースは赤茶けた長いサラサラの金髪に、大きな黒い瞳が強い目力を持つ、華のある雰囲気の美少女だ。
身長は百七十センチ。胸は大きめ。スタイル良し。
作画者は人気漫画家で、名前は【ちさこハル】。
【ちさこハル】曰く、
『マライア・ハースのおっぱいは大きいです! サイズは自由に想像してね!』
と漫画の一巻あとがきに書いてあった。
しかし……いや……これは……俺の体にマライアのふかふかした豊かなおっぱいが押しつけられて……あぁ、良い匂いもするぅ~。
髪はサラサラ、肌はスベスベ手も足も全身がふにふにしてて、体温も息遣いも間近に感じられて……これは――至福と言わざるを得ないだろう!
おっさんは思わずニヤけてしまうよ……。
「あぁ……エルシー、しっかり顔を見せてちょうだい」
力加減をしているとは言えしっかり抱き付いていたマライアは、両手で俺の頰を包み込み、じっくりと顔を見つめ始めた。
ち、近い近い! マライア顔近いって!
けど、思わずマライアの顔を見つめ返すと……マライアも美女だよなぁ……アメリカの某美人女優を若くしたみたいな雰囲気だ。
俺が生きていた時代より前の二十世紀に、男から絶大な人気を得た二十一世紀現在でも有名な女優。
彼女が出演した映画では、風でロングスカートが思い切りめくれるシーンが有名だ。
昔、レンタルして見たな。懐かしいなぁ……。
などと思っているあいだにマライアは、俺の顔をペタペタと触って感触を確かめている。
「あ、あの……マライア。あんまり触られるとくすぐったいんだけど」
と言うか恥しくなって来る。まあ、くすぐったくもあるけどな。
「だってだって! 馬車の横転事故で全身打撲で一週間も意識不明だったのよ! 心配するなってほうが無理よ!!」
うーん。そりゃそうだよな。挙げ句の果てにエルシーは若くして殺される運命だしなあ……。
「従姉妹で幼馴染みで親友で! 私の妹みたいなエルシーを子供の頃からずっとずっと見て来たけど! 何回も何回も何回も!」
マライアが早口で捲し立てる。
「数え切れないくらい危険な目に遭って来た私の大切な貴女が! 今度こそ死んじゃうんじゃないかと心配で心配で心配で……」
マライアの声が段々小さくなり始めた……と思ったらまた抱きつかれた。
「ぐすっ、エルシー……無事で、良かった……」
その声は小さいけれど、もしかしたら誰よりもエルシーを心配していただろう気持ちが込められていて。
俺はマライアがエルシーの遺志を継いで小説家になろうと思った理由が改めて理解できた気がした。
「あの……エルシー」
と、マライアの少し後ろから声が聞こえた。
俺が視線をそちらに向けると、そこには二十歳くらいの美青年がいた。
――って、え!? 男? エルシーの知り合いで若い男……あ! 忘れてたっ! いや、忘れていたかった!
こいつは――エルシーの婚約者だ!
(続く
神とエルシーから事情を聞いたあと、俺は知らぬ間に眠っていたそうだ。
サーヤから話を聞くと、
「エルシーお嬢様は一言も喋らず、じっと虚空を見据えているように思えました。サーヤは生きた心地がしませんでしたよ」
とサーヤは三日前の俺の様子を思い出して涙を浮かべそうになりながら教えてくれた。
「でも、お医者様から『普通に眠ってるだけ』と聞いて、サーヤも旦那様も奥様も漸く安心致しました」
と胸を撫で下ろしたように言った。
けど、泣きながらも「クスッ」と笑い、
「まさかエルシーお嬢様が目を開けて眠るとは誰も思っていませんでしたから」
と締めくくった。
エルシーが目を開けて眠ってたら、そりゃ心配するよな。まあ、目を開けて眠れる人もいるけどさ。
俺――じゃなくてエルシーは馬車の横転事故で一週間も眠っていたそうだ。
全身打撲だったから頭も打っていて、治癒の術が使えるネイサン医師が付きっきりで容体を見ていてくれたのだ。
なのに、目覚めなければおかしいはずが一向に目覚めず。
一週間経ってやっと目覚めたそうだ。
そりゃ目覚めるワケないよなあ。エルシーの魂が体に戻りたくないと逃げてたんだから。
で、一週間後に俺がエルシーの体に入って意識が戻った……と言うことか。
今、俺は朝食を食べ終えて、ベッドの近くに置かれた姿鏡の前にいる。
エルシーの身長は百六十五センチちょいくらいだな。
背中まで届く薄く明るい色の金の髪。
明るい青色の瞳。
二重瞼で睫毛は髪と同じ色。鼻は小振りだけれど、つん、と高い。
肌の色は薄い橙色で、唇は小さくて桃色だ。
色のバリエーションは小説書く時に、散々調べたからな。洋風異世界物を書くなら特に必要な知識だ。
キャラクターの容姿を考える時には欠かせない要素となる。
しかし……俺、本当に美少女なエルシーの体に転生したんだな。
エルシーはこんなに若くして人生を諦めざるをえない状況に追い込まれて……可哀想だよなあ。
そう言えば、エルシーが馬車の横転事故で全身打撲を負ったのは十七歳の誕生日前日だったのか……。
壁に掛けられたカレンダーを見る。エルシーの誕生日には花丸が描かれていた。
もちろん俺が七月岳士として生きていた世界とは一年の日数が微妙に違うけど。
一週間が七日なのは同じだった。
「ふぅ……」
と、一息つくがその息が白い。
今は冬の終わりの時期だ。
それでも寒いんだから、このほっそい体じゃ余計に寒い。
それに、エルシーの体は病み上がりだから、基本的に寝てなきゃならない。
だからと言って、眠てばかりじゃ不味いから、少しでも体力を戻す為にちょっとずつ部屋の中を歩いたりしてるんだけどな。
鏡に映るエルシーの姿は白いネグリジェの上に紺色のカーディガンを羽織っている。
足には厚手の靴下。
暖炉の火も着いていて、部屋は暖まりつつある。
でもエルシーの部屋自体が広いから、まだ暖まり切ってないんだよな。
マーチャント家は代々普通の商家だった。
しかし、先代から万屋的商売を始め成り上がった豪商で、家そのものは三階建てのお屋敷だ。
さて、自分の姿の確認が終わったから暖炉の前に行こう。
あ~……暖炉の前は温かい。全身が温まるなあ。
俺が立ったまま暖を取っていると。
「エルシーお嬢様。マライア様とダリル様がお見舞いに来て下さいましたよ」
突然サーヤの声がして、俺の返事を待たずにドアが開く。
――って、マライア!? マライアがエルシーのお見舞いに来たのか!!
「エルシー! 良かった!! 本当に無事なのね!!」
と言いながら、部屋に入るなり俺に飛びつ付いて来た美女は……マライア・ハースだー!
マライア・ハースは赤茶けた長いサラサラの金髪に、大きな黒い瞳が強い目力を持つ、華のある雰囲気の美少女だ。
身長は百七十センチ。胸は大きめ。スタイル良し。
作画者は人気漫画家で、名前は【ちさこハル】。
【ちさこハル】曰く、
『マライア・ハースのおっぱいは大きいです! サイズは自由に想像してね!』
と漫画の一巻あとがきに書いてあった。
しかし……いや……これは……俺の体にマライアのふかふかした豊かなおっぱいが押しつけられて……あぁ、良い匂いもするぅ~。
髪はサラサラ、肌はスベスベ手も足も全身がふにふにしてて、体温も息遣いも間近に感じられて……これは――至福と言わざるを得ないだろう!
おっさんは思わずニヤけてしまうよ……。
「あぁ……エルシー、しっかり顔を見せてちょうだい」
力加減をしているとは言えしっかり抱き付いていたマライアは、両手で俺の頰を包み込み、じっくりと顔を見つめ始めた。
ち、近い近い! マライア顔近いって!
けど、思わずマライアの顔を見つめ返すと……マライアも美女だよなぁ……アメリカの某美人女優を若くしたみたいな雰囲気だ。
俺が生きていた時代より前の二十世紀に、男から絶大な人気を得た二十一世紀現在でも有名な女優。
彼女が出演した映画では、風でロングスカートが思い切りめくれるシーンが有名だ。
昔、レンタルして見たな。懐かしいなぁ……。
などと思っているあいだにマライアは、俺の顔をペタペタと触って感触を確かめている。
「あ、あの……マライア。あんまり触られるとくすぐったいんだけど」
と言うか恥しくなって来る。まあ、くすぐったくもあるけどな。
「だってだって! 馬車の横転事故で全身打撲で一週間も意識不明だったのよ! 心配するなってほうが無理よ!!」
うーん。そりゃそうだよな。挙げ句の果てにエルシーは若くして殺される運命だしなあ……。
「従姉妹で幼馴染みで親友で! 私の妹みたいなエルシーを子供の頃からずっとずっと見て来たけど! 何回も何回も何回も!」
マライアが早口で捲し立てる。
「数え切れないくらい危険な目に遭って来た私の大切な貴女が! 今度こそ死んじゃうんじゃないかと心配で心配で心配で……」
マライアの声が段々小さくなり始めた……と思ったらまた抱きつかれた。
「ぐすっ、エルシー……無事で、良かった……」
その声は小さいけれど、もしかしたら誰よりもエルシーを心配していただろう気持ちが込められていて。
俺はマライアがエルシーの遺志を継いで小説家になろうと思った理由が改めて理解できた気がした。
「あの……エルシー」
と、マライアの少し後ろから声が聞こえた。
俺が視線をそちらに向けると、そこには二十歳くらいの美青年がいた。
――って、え!? 男? エルシーの知り合いで若い男……あ! 忘れてたっ! いや、忘れていたかった!
こいつは――エルシーの婚約者だ!
(続く
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