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《んじゃ始めますか。みんな、準備はオッケー?》
《とっくにOKよ》
《ミサも○(まる)!》
その日の夜。奈々は自室のベッドでタブレットを眺め、画面内には広子と美里の書き込みが表示されていた。
奈々達が利用しているのは、SNS。彼女達はとあるSNSを使い、文字でやり取りをしていたのです。
《よっしよっし。じゃー、本日もスタート。今日の由香は、どうだった?》
《そうねぇ。一言で表すと、似合わな過ぎ!》
《せっかくの可愛いお洋服が、台無しだよねー。ワンピースが可哀想になるレベルだったよーっ》
《私、噴き出しそうになるのを必死で堪えてた。ホント、ブスだったよね》
画面上に表れるのは、由香を馬鹿にする文字ばかり。
けれど当人である由香は、一向に反応しない。一文字も、発さない。
なぜなら3人が使用しているのは、所謂『裏アカ』だから。今文字による会話を繰り広げている場所は、3人しか知らない3人のための、
『飯田由香をネタにして笑う』
場所だから。
《とっくにOKよ》
《ミサも○(まる)!》
その日の夜。奈々は自室のベッドでタブレットを眺め、画面内には広子と美里の書き込みが表示されていた。
奈々達が利用しているのは、SNS。彼女達はとあるSNSを使い、文字でやり取りをしていたのです。
《よっしよっし。じゃー、本日もスタート。今日の由香は、どうだった?》
《そうねぇ。一言で表すと、似合わな過ぎ!》
《せっかくの可愛いお洋服が、台無しだよねー。ワンピースが可哀想になるレベルだったよーっ》
《私、噴き出しそうになるのを必死で堪えてた。ホント、ブスだったよね》
画面上に表れるのは、由香を馬鹿にする文字ばかり。
けれど当人である由香は、一向に反応しない。一文字も、発さない。
なぜなら3人が使用しているのは、所謂『裏アカ』だから。今文字による会話を繰り広げている場所は、3人しか知らない3人のための、
『飯田由香をネタにして笑う』
場所だから。
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