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第6話(26)

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「…………はぁ。良かった……」

 これは、俺のキャパを超えていた問題。そのためすべてが終わり安心した途端、体の力が抜けてその場に座り込んでしまう。

「しゅーすけ君! お疲れ様!」
「お疲れ様っ」
「わ、わぷっ」

 マシマロとレートに左右から抱きつかれて息が出来なくなる。

「く、くるし……」
「あああ! ご、ごめんねー」
「ご、ごめんなさい……」
「いいよ……ふぅ」

 ようやく解放されて、肺に空気を送り込む。圧迫の力を改めて思い知った、けど、悪くはない。

「修助さんっ。さすが私が見込んだ通りのお方ですよっ」
「お褒めにあずかり光栄です。ですが、いつ見込まれたんですかね?」

 苦笑しつつ、リリさんが差し出してくれた手に掴まって立ち上がる。
 そしていくつかの言葉を交わした後、テレビの取り外し作業を始めることにした。お二人は自分立ちだけでやると仰っているけど、かなり迷惑をかけたからな。せめてもの罪滅ぼしで、お手伝いをさせていただく。

「えっと。これは、どうすればいいんですかね?」
「スゥさんに、脚を持っていただいているので。修助さんは、本体を力任せに引っ張ってくだされば結構ですよ」
「力任せ、ですね。分かりました」

 テレビの前まで移動して、しゃがんでいるスゥさんに合図してから、引っ張り始める。

「行きますよ。………………おや? 取れない」

 強引にしても、ちょっぴり斜めに、左に、右に、引いて駄目なら押してみろ、を試しても抜ける気配なし。

「あれ? 動きそうにありませんね……?」
「ですよねぇ。リリさん、これどうなってるですか?」
「おかしいですね……? 説明書にはポンッと簡単ってありますのに」
「そうなんですか。では、もう一回やってみますね」

 急いでくっ付けたから、はまりが深いのかも。もっと力が入るように底に近い部分を持ってみるかな。

「それじゃあ。改めて――」
「あれ? レー君光ってるよ?」
「本当だ。……マシマロちゃんもだよっ」

 ん? 何やら背後が騒がしいので振り返ると――

「え!?」

 マシマロ、レートもっ。2人の身体が発光してる!

「だ大丈夫!? 大丈夫かっ!?」

 慌てて駆け寄り体に触れる。
 感触に、異常はない……。が……。

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