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2章
出生の秘密
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あれから、ママはすぐに元気になっていつもの日常が戻ってきた。
でもすぐにチェイスが、遠出すると言って家からいなくなってしまった。
ママと2人平和に過ごしつつ、私はというと妖精の家に通い、字は書けるし読めるようになっていた。
魔法ももちろん。頑張ったんだよぉ~。
毎日、コツコツとなんてのは半分嘘でまだまだ子供だ。
お昼寝を卒業すると、妖精たちとのんびり過ごしながら楽しい毎日を送っていた。
ということで、私はもうすぐ8歳になる。
つい先日、チェイスが帰ってきた。
その日の夜はママと遅くまで話をしていたみたい。
どんな話だろう。
ママに、思いきって聞いてみた。
ドワーフ、エルフ、竜人は、長命種族
と呼ばれ人間とは時間の感覚が違うらしく、この5年も人間程は長く捉えてはいなかったみたい。
その話で白熱してしまったとママは言ってたけど本当かなぁ!?
何かしら他の話もあったのではないかとおもってる。
なんたって、ここ数日ママは何か考える素振りを度々みせる。
大体、この5年パパからの連絡は一切来ていない。
なんで薄情な奴だ!と心の中では悪態をついている。
ママの前ではいえないもの。
未だにパパを想ってるし、待ってる。
うちのママ最高!
そんなパパの話もしたのかなとかね、色々あるだろうし‥‥
((ソフィー、釣り行こう!釣り!))
ナッツだ。
この数年で変わったことのひとつ。
ナッツが、私を「花」と呼ぶのをやめた。
周りのみんながソフィーと呼ぶからとナッツは言うが、チェイスの件で他にも念話を使える人がいることがわかったから、私たちの他愛無い会話を聞かれることを警戒しての行動かなぁと私は思ってる。
うちの子たちはみんな優しい。
説明めんどくさいしね。
別に隠してるつもりはないんだけど自分でもあまり良く覚えてない前世の話を家族にうまく説明する自信はないです。
そして、厩舎のカン、ラン、デイジーはドナドナされて行った。
パパがいなくなって2年目の春に‥‥
私も幼すぎてあの子たちの面倒を見れなくて、ママも農作物のお世話も家の家事もあるからそっちにまで手が回らないってことでやむなくである。
あの後、農作物は枯れてしまってた。
あんなに綺麗な景色が、次の年には何もないただの空き地に‥‥
生き物の世話をおろそかにするわけにはいかないしそっちを優先していたから。今は、手前の畑をすこしだけママがお世話してる。
今年から私もお手伝いしてるんだ。
もう、8歳だもん。雑草くらい抜けるしね。
でもすぐにチェイスが、遠出すると言って家からいなくなってしまった。
ママと2人平和に過ごしつつ、私はというと妖精の家に通い、字は書けるし読めるようになっていた。
魔法ももちろん。頑張ったんだよぉ~。
毎日、コツコツとなんてのは半分嘘でまだまだ子供だ。
お昼寝を卒業すると、妖精たちとのんびり過ごしながら楽しい毎日を送っていた。
ということで、私はもうすぐ8歳になる。
つい先日、チェイスが帰ってきた。
その日の夜はママと遅くまで話をしていたみたい。
どんな話だろう。
ママに、思いきって聞いてみた。
ドワーフ、エルフ、竜人は、長命種族
と呼ばれ人間とは時間の感覚が違うらしく、この5年も人間程は長く捉えてはいなかったみたい。
その話で白熱してしまったとママは言ってたけど本当かなぁ!?
何かしら他の話もあったのではないかとおもってる。
なんたって、ここ数日ママは何か考える素振りを度々みせる。
大体、この5年パパからの連絡は一切来ていない。
なんで薄情な奴だ!と心の中では悪態をついている。
ママの前ではいえないもの。
未だにパパを想ってるし、待ってる。
うちのママ最高!
そんなパパの話もしたのかなとかね、色々あるだろうし‥‥
((ソフィー、釣り行こう!釣り!))
ナッツだ。
この数年で変わったことのひとつ。
ナッツが、私を「花」と呼ぶのをやめた。
周りのみんながソフィーと呼ぶからとナッツは言うが、チェイスの件で他にも念話を使える人がいることがわかったから、私たちの他愛無い会話を聞かれることを警戒しての行動かなぁと私は思ってる。
うちの子たちはみんな優しい。
説明めんどくさいしね。
別に隠してるつもりはないんだけど自分でもあまり良く覚えてない前世の話を家族にうまく説明する自信はないです。
そして、厩舎のカン、ラン、デイジーはドナドナされて行った。
パパがいなくなって2年目の春に‥‥
私も幼すぎてあの子たちの面倒を見れなくて、ママも農作物のお世話も家の家事もあるからそっちにまで手が回らないってことでやむなくである。
あの後、農作物は枯れてしまってた。
あんなに綺麗な景色が、次の年には何もないただの空き地に‥‥
生き物の世話をおろそかにするわけにはいかないしそっちを優先していたから。今は、手前の畑をすこしだけママがお世話してる。
今年から私もお手伝いしてるんだ。
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