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二杯目もあっという間に飲みほしてしまった。
三杯目のおかわりを待っていると、いつの間に作ったのか長方形の洒落た皿にきれいに盛り付けられたピンチョスが出てきた。
焼いたトマトと生姜風味の味がついた豚肉、焼き茄子のピンチョスは食べ応えもあり、ビールにもよく合う。
新汰はいつの間にか純粋に酒を楽しんでいた。
さっきまであった警戒心は消え、どことなく景色も自分自身もふわふわとしているような気がする。
これが酔うという感覚なのだろうか。
三杯目を升谷から受け取りながら新汰はぼんやりと考えた。
だがまだ意識はしっかりとある。
当初の目的を忘れたわけではない。
「新汰くん、結構ペース早いけど大丈夫?」
升谷がカウンター越しに微笑んでくる。
新汰に酒を出したりしながらも升谷も一緒に飲んでた。
あまり詳しくはないのでわからないが、ロックグラスに入っているのはおそらくウイスキーだろう。
強い酒だと思うが、升谷の顔色も様子も全く変わっていない。
「別に。全然大丈夫ですよ」
初心者だと思ってナメられるのも癪だ。
そう思った新汰はやや強気に答えると、三杯目のビールもぐいっと喉に流し込む。
「そう?ならいいけど。俺に聞きたいこととかあったんじゃないの?」
升谷はそう言うと、新汰の目をじっと見つめてきた。
頭上から落ちるオレンジの光が、升谷の顔に絶妙な影をつくっている。
そういえば、こうやって真正面から升谷の顔を見るのは初めてだ。
前会った時は兄もいたし新汰も警戒していたため、まじまじと見れなかった。
男にしては綺麗な顔立ち。
そんな印象だったが、近くで見るとそれがより際立っていることに気づく。
一つ一つのパーツは控えめでそれほど強調していないものの、全体的にスッキリとまとまっていて嫌味のない二枚目という感じだ。
おまけに肌は滑らかで透明感さえある。
こういうタイプを美人というのだろう。
見た目だけなら兄が惹かれた気持ちもなんとなく理解できる。
「新汰くん?」
薄い唇が新汰の名前を呼ぶ。
その時、ふと頭に疑問が過った。
この唇で兄とキスをするのだろうか。
どんな風に?
そもそも二人はどこまで進んでいるのだろうか。
まさかプラトニックな恋愛をしているわけでもないよな?
三杯目のおかわりを待っていると、いつの間に作ったのか長方形の洒落た皿にきれいに盛り付けられたピンチョスが出てきた。
焼いたトマトと生姜風味の味がついた豚肉、焼き茄子のピンチョスは食べ応えもあり、ビールにもよく合う。
新汰はいつの間にか純粋に酒を楽しんでいた。
さっきまであった警戒心は消え、どことなく景色も自分自身もふわふわとしているような気がする。
これが酔うという感覚なのだろうか。
三杯目を升谷から受け取りながら新汰はぼんやりと考えた。
だがまだ意識はしっかりとある。
当初の目的を忘れたわけではない。
「新汰くん、結構ペース早いけど大丈夫?」
升谷がカウンター越しに微笑んでくる。
新汰に酒を出したりしながらも升谷も一緒に飲んでた。
あまり詳しくはないのでわからないが、ロックグラスに入っているのはおそらくウイスキーだろう。
強い酒だと思うが、升谷の顔色も様子も全く変わっていない。
「別に。全然大丈夫ですよ」
初心者だと思ってナメられるのも癪だ。
そう思った新汰はやや強気に答えると、三杯目のビールもぐいっと喉に流し込む。
「そう?ならいいけど。俺に聞きたいこととかあったんじゃないの?」
升谷はそう言うと、新汰の目をじっと見つめてきた。
頭上から落ちるオレンジの光が、升谷の顔に絶妙な影をつくっている。
そういえば、こうやって真正面から升谷の顔を見るのは初めてだ。
前会った時は兄もいたし新汰も警戒していたため、まじまじと見れなかった。
男にしては綺麗な顔立ち。
そんな印象だったが、近くで見るとそれがより際立っていることに気づく。
一つ一つのパーツは控えめでそれほど強調していないものの、全体的にスッキリとまとまっていて嫌味のない二枚目という感じだ。
おまけに肌は滑らかで透明感さえある。
こういうタイプを美人というのだろう。
見た目だけなら兄が惹かれた気持ちもなんとなく理解できる。
「新汰くん?」
薄い唇が新汰の名前を呼ぶ。
その時、ふと頭に疑問が過った。
この唇で兄とキスをするのだろうか。
どんな風に?
そもそも二人はどこまで進んでいるのだろうか。
まさかプラトニックな恋愛をしているわけでもないよな?
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