主役達の物語の裏側で(+α)

輝かしい主役達の物語の裏側で涙を飲む者達がいることを知るものは少ない。

世界の命運を掛けた旅の中で大恋愛を遂げた聖なる御子と彼を慎ましく支えた王女

彼等は確かに物語の主役そのものに違いない。

「だが俺にとっては婚約者を奪った間男と浮気者な婚約者様でしかない!!」

突然の婚約破棄に始まり長年の忠誠を裏切られ間男の将来を祝福しろとまで命じられた不遇なる騎士は血を吐くような想いで叫ぶ!!

これは誰しもが羨む英雄譚の裏側で日陰者にされた一人の男の物語である。

短編だった本編に前日譚、後日譚を追加します。
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