46 / 47
蘇りし者
小さな襲撃者―④
しおりを挟む
なるほど、な・る・ほ・ど。
この見えないナニかの正体――これは言ってしまえば見えない触手やもしれん。
蜘蛛の糸のような細長さをであったり、俺の腕のような太さであったり。
千変万化の形状変化をいともたやすく行い俺を捕食せんと攻撃する悪魔だな。
触手を有する魔物は何度か対峙したことがあるが、コイツはマジでヤバイ相手だ。
「あーし、まだまだ本気じゃない。ヴラド、防戦ばかり。下等生物の割に頑張っている、そこは褒めてあげる。でもあーし怒ってる、ヴラドのせい。ヴラド、謝るならあーしのペットにするけど?」
「謝りますワン! ごめんなさいニャン! にゃにゃにゃん! ってな感じでどうっすか? ラフィリアちゃんよぉ?」
「っ!? 減らず口を! あーし許さない!」
初見殺しには最悪すぎる攻撃手段ではあるのは確かだな。
触手に触れればそこから溶解液のようなもので溶かされ続けるのだからな。
ほとんどの相手であれば限りなく効果は絶大であり、確実に相手を滅すだろう。
が、残念ながら俺との相性は最悪だったようだな、ラフィリア?
こんなもの避けるまでない――全身でお前の攻撃を受け止めようではないか。
「っ!? あーしの、あーしの攻撃何故避けない!?」
「答えは簡単だ、お前の攻撃を避ける必要性が全くないからな。爛れた部分などまた再生するだけだ。つまり全身がお前の攻撃で貫かれているこの状態であったとしても、俺にとっては蚊にでも刺された程度にしか思えないということだ」
「……お前は人間じゃない、ヴラド。お前は何者だ! ヴラド!」
幾度も肉体は抉られ、幾度も肉が爛れ落ちようとも。
ようは心の問題なのだ、先に心が折れた方が負けというだけのもの。
不遜な足取りで、不敵な笑みを見せつけ、不屈な精神力で勝つ。
こちらのカードは豚だがそれが何か問題があるか? ラフィリア?
ロイヤルストレートフラッシュの手札で何故震えるのだ? えぇ?
だからチビ助なんだよ、魔剣アスモダインを振るうまでもない。
「ち、ちか、近寄るな! 近寄らないでよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! ど、どうし、どうして大剣を捨てる!? ど、どうし、どうしてそんな表情であーしに笑いかける!?」
「さぁ、お仕置きの時間だよ? お嬢さん」
ラフィリアが怯えた表情を見せた次の瞬間。
間髪入れずにラフィリアの小さな体を勢いよく蹴り上げ、宙へと飛ばし。
そのままラフィリアの背中へ無慈悲な踵で地上へと叩き落とす。
地面の形が多少変形しようが知ったことではない。
これは教育という名の暴力――絶対強者気どりのガキへの躾だ。
「ガハッ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
怒り狂ったラフィリアが俺の全身を蜂の巣にし。
勝利を確信した表情で俺を見上げた瞬間、絶望によって表情を歪め。
俺は容赦なくラフィリアの頭に向かって何度も何度も踏みつける。
言ったろ? お前の攻撃など蚊に刺された程度でしかないと。
不死鳥は何度でも蘇る――諦めさえしなければ何度だって蘇る。
頭の半分吹っ飛ばした程度で喜んでるんじゃねぇよ、馬鹿が。
「あ、あ、あ、有り得ない! 有り得ない有り得ない有り得ない! ば、ば、ば、化け物! ヴラド、お前は正真正銘化け物!」
あぁ……、成程な、ボルがどういう心境で俺と相対しかた理解した。
目の前で震えあがっているラフィリアは、かつての俺のような感じ。
きっとラフィリアも何故俺に戦いを挑んだのか後悔しているのだろう。
もしこの場面にボルがいたとすれば、ラフィリアを優しく諭すかもしれない。
が、残念だな? ラフィリアよ――俺はそんなに紳士的な人間ではない。
「お前では俺には勝てんよ、ラフィリア。それが道理というものだ。それはお前に才がないわけではない。そういうものなのだ。そもそも俺と殺し合いを楽しみたいという驕りを抱く時点で、ただただ未熟ではないか? 魔剣アスモダインを振るう価値すらない。失せな、喰う価値すらない」
「っ! ……か、勝ったつもり? あーしに勝ったつもり!? まだあーし戦えるもん! あーし本当に強いもん! 強いんだから!」
ゆっくりと起き上がろうとする戦意は認めてやろう。
だが俺に対しての殺意は決して許さない――何故殺意を抱ける権利があるのだ?
お前は俺に相応しい相手ではない、そうだろう?
だというのにこの俺に勝てるとまだ思っているのか? このガキが。
いいだろう、お前には更なる教育をひたすら施してやろう。
「お前の言葉を借りるならば、お前などすぐに殺せる」
「あ、あーしをすぐ殺せるって言いたいの!? 生意気! 生意気よ、ヴラド!」
「生意気? 違うね、これが現実であり事実だ。しかもお前は喰らうに値しない下等生物、つまるところ殺す価値すらない蟲程度でしかない。だがお前が起き上がることだけは決して許さない。何故ならば、お前は蟲だからだ。たかだか蟲程度の存在がこの俺に対して殺意を抱くなど言語道断。なればお前が取るべき行動は一つ、ただひたすら地に伏し、土の味を噛みしめながら命乞いをすることだ。それが俺の慈悲である」
「だ、誰が、誰がお前なんかに命乞いなんて――」
――バゴ……
ラフィリアの顔面を思いっきり蹴り飛ばす。
小さな体が虚しく何回も転び回り、そのまま岩盤に激突する。
っち、普通であれば今の蹴りで死んでいてもおかしくないのだがな。
が、ラフィリアにとってはさほどダメージはなさそうなのが見てとれる。
まともにやり合いたくない相手だというのがよく分かるぞ、ラフィリア。
「それが全力? ねぇ、全力なの? ヴラド、お前はあーしよりも遥かに弱い。あーしよりも遥かに――」
そんなことは百も承知だ。
だからこそ精神的に追い詰める、徹底的にな。
先程の蹴りよりも少しずつ威力を増し蹴り飛ばす単純作業。
それを10秒ごと無言で行う、言ってしまえば拷問の一種だな。
約束された時間に確約された暴力を振るう、ただそれだけ。
「……痛くないし。あーし全然怖くないし! このイカれ――」
痛くなくて結構、怖くなくて結構。
そうやって強がっている内はまだまだ教育しがいがある。
だからもっと頑張ってくれよ? ラフィリア。
頑張って抵抗してくれ、頑張って抗ってみてくれ。
それが如何に虚しい行動かということを徹底的に教え込んでやる。
「ガハッ! ……怖くないし! そ、そんな蹴りなんて痛くない――ガハッ!」
そうかそうか、それは素晴らしいことだ。
生まれたての小鹿のように脚をガクガク震えてるのもまた素晴らしい。
どうした? 起き上がるスピードが遅くなってはいないか?
安心しろ、まだ5秒残っているぞ? まだ5秒も反撃できるぞ?
もっとだ、もっと抗え! 抗え、抗え、抗え!
「ガハッ……。あ、あーし、あーしこ、怖く、怖くないもん……。ねぇ、何か喋りなさいよ! 何か喋りなさ――い、嫌! もう嫌なの! 蹴らないで! 蹴らないでください!」
はい、教育完了。
失禁するほど怖かったかい?
「……ならば命乞いをすることだな。二度と俺を襲わないと約束しろ」
「あ、あーし、もうヴラドを襲わない! 襲わないから!」
「ヴ・ラ・ドだとぉ~? あぁん!? テメェはこの俺に負けたんだろうが! ヴラド様って呼べ、また教育してやろうか!?」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! ヴ、ヴラド様! ど、どうかご慈悲を……」
ラフィリアよ、感謝することだな。
こんなに優しい紳士は他にいないと思うぜ?
だから俺のブーツを綺麗に舐めまわす権利を与えてやろう。
それで今回の一件はチャラにしてやるよ、俺は女子供には優しいからな。
この見えないナニかの正体――これは言ってしまえば見えない触手やもしれん。
蜘蛛の糸のような細長さをであったり、俺の腕のような太さであったり。
千変万化の形状変化をいともたやすく行い俺を捕食せんと攻撃する悪魔だな。
触手を有する魔物は何度か対峙したことがあるが、コイツはマジでヤバイ相手だ。
「あーし、まだまだ本気じゃない。ヴラド、防戦ばかり。下等生物の割に頑張っている、そこは褒めてあげる。でもあーし怒ってる、ヴラドのせい。ヴラド、謝るならあーしのペットにするけど?」
「謝りますワン! ごめんなさいニャン! にゃにゃにゃん! ってな感じでどうっすか? ラフィリアちゃんよぉ?」
「っ!? 減らず口を! あーし許さない!」
初見殺しには最悪すぎる攻撃手段ではあるのは確かだな。
触手に触れればそこから溶解液のようなもので溶かされ続けるのだからな。
ほとんどの相手であれば限りなく効果は絶大であり、確実に相手を滅すだろう。
が、残念ながら俺との相性は最悪だったようだな、ラフィリア?
こんなもの避けるまでない――全身でお前の攻撃を受け止めようではないか。
「っ!? あーしの、あーしの攻撃何故避けない!?」
「答えは簡単だ、お前の攻撃を避ける必要性が全くないからな。爛れた部分などまた再生するだけだ。つまり全身がお前の攻撃で貫かれているこの状態であったとしても、俺にとっては蚊にでも刺された程度にしか思えないということだ」
「……お前は人間じゃない、ヴラド。お前は何者だ! ヴラド!」
幾度も肉体は抉られ、幾度も肉が爛れ落ちようとも。
ようは心の問題なのだ、先に心が折れた方が負けというだけのもの。
不遜な足取りで、不敵な笑みを見せつけ、不屈な精神力で勝つ。
こちらのカードは豚だがそれが何か問題があるか? ラフィリア?
ロイヤルストレートフラッシュの手札で何故震えるのだ? えぇ?
だからチビ助なんだよ、魔剣アスモダインを振るうまでもない。
「ち、ちか、近寄るな! 近寄らないでよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! ど、どうし、どうして大剣を捨てる!? ど、どうし、どうしてそんな表情であーしに笑いかける!?」
「さぁ、お仕置きの時間だよ? お嬢さん」
ラフィリアが怯えた表情を見せた次の瞬間。
間髪入れずにラフィリアの小さな体を勢いよく蹴り上げ、宙へと飛ばし。
そのままラフィリアの背中へ無慈悲な踵で地上へと叩き落とす。
地面の形が多少変形しようが知ったことではない。
これは教育という名の暴力――絶対強者気どりのガキへの躾だ。
「ガハッ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
怒り狂ったラフィリアが俺の全身を蜂の巣にし。
勝利を確信した表情で俺を見上げた瞬間、絶望によって表情を歪め。
俺は容赦なくラフィリアの頭に向かって何度も何度も踏みつける。
言ったろ? お前の攻撃など蚊に刺された程度でしかないと。
不死鳥は何度でも蘇る――諦めさえしなければ何度だって蘇る。
頭の半分吹っ飛ばした程度で喜んでるんじゃねぇよ、馬鹿が。
「あ、あ、あ、有り得ない! 有り得ない有り得ない有り得ない! ば、ば、ば、化け物! ヴラド、お前は正真正銘化け物!」
あぁ……、成程な、ボルがどういう心境で俺と相対しかた理解した。
目の前で震えあがっているラフィリアは、かつての俺のような感じ。
きっとラフィリアも何故俺に戦いを挑んだのか後悔しているのだろう。
もしこの場面にボルがいたとすれば、ラフィリアを優しく諭すかもしれない。
が、残念だな? ラフィリアよ――俺はそんなに紳士的な人間ではない。
「お前では俺には勝てんよ、ラフィリア。それが道理というものだ。それはお前に才がないわけではない。そういうものなのだ。そもそも俺と殺し合いを楽しみたいという驕りを抱く時点で、ただただ未熟ではないか? 魔剣アスモダインを振るう価値すらない。失せな、喰う価値すらない」
「っ! ……か、勝ったつもり? あーしに勝ったつもり!? まだあーし戦えるもん! あーし本当に強いもん! 強いんだから!」
ゆっくりと起き上がろうとする戦意は認めてやろう。
だが俺に対しての殺意は決して許さない――何故殺意を抱ける権利があるのだ?
お前は俺に相応しい相手ではない、そうだろう?
だというのにこの俺に勝てるとまだ思っているのか? このガキが。
いいだろう、お前には更なる教育をひたすら施してやろう。
「お前の言葉を借りるならば、お前などすぐに殺せる」
「あ、あーしをすぐ殺せるって言いたいの!? 生意気! 生意気よ、ヴラド!」
「生意気? 違うね、これが現実であり事実だ。しかもお前は喰らうに値しない下等生物、つまるところ殺す価値すらない蟲程度でしかない。だがお前が起き上がることだけは決して許さない。何故ならば、お前は蟲だからだ。たかだか蟲程度の存在がこの俺に対して殺意を抱くなど言語道断。なればお前が取るべき行動は一つ、ただひたすら地に伏し、土の味を噛みしめながら命乞いをすることだ。それが俺の慈悲である」
「だ、誰が、誰がお前なんかに命乞いなんて――」
――バゴ……
ラフィリアの顔面を思いっきり蹴り飛ばす。
小さな体が虚しく何回も転び回り、そのまま岩盤に激突する。
っち、普通であれば今の蹴りで死んでいてもおかしくないのだがな。
が、ラフィリアにとってはさほどダメージはなさそうなのが見てとれる。
まともにやり合いたくない相手だというのがよく分かるぞ、ラフィリア。
「それが全力? ねぇ、全力なの? ヴラド、お前はあーしよりも遥かに弱い。あーしよりも遥かに――」
そんなことは百も承知だ。
だからこそ精神的に追い詰める、徹底的にな。
先程の蹴りよりも少しずつ威力を増し蹴り飛ばす単純作業。
それを10秒ごと無言で行う、言ってしまえば拷問の一種だな。
約束された時間に確約された暴力を振るう、ただそれだけ。
「……痛くないし。あーし全然怖くないし! このイカれ――」
痛くなくて結構、怖くなくて結構。
そうやって強がっている内はまだまだ教育しがいがある。
だからもっと頑張ってくれよ? ラフィリア。
頑張って抵抗してくれ、頑張って抗ってみてくれ。
それが如何に虚しい行動かということを徹底的に教え込んでやる。
「ガハッ! ……怖くないし! そ、そんな蹴りなんて痛くない――ガハッ!」
そうかそうか、それは素晴らしいことだ。
生まれたての小鹿のように脚をガクガク震えてるのもまた素晴らしい。
どうした? 起き上がるスピードが遅くなってはいないか?
安心しろ、まだ5秒残っているぞ? まだ5秒も反撃できるぞ?
もっとだ、もっと抗え! 抗え、抗え、抗え!
「ガハッ……。あ、あーし、あーしこ、怖く、怖くないもん……。ねぇ、何か喋りなさいよ! 何か喋りなさ――い、嫌! もう嫌なの! 蹴らないで! 蹴らないでください!」
はい、教育完了。
失禁するほど怖かったかい?
「……ならば命乞いをすることだな。二度と俺を襲わないと約束しろ」
「あ、あーし、もうヴラドを襲わない! 襲わないから!」
「ヴ・ラ・ドだとぉ~? あぁん!? テメェはこの俺に負けたんだろうが! ヴラド様って呼べ、また教育してやろうか!?」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! ヴ、ヴラド様! ど、どうかご慈悲を……」
ラフィリアよ、感謝することだな。
こんなに優しい紳士は他にいないと思うぜ?
だから俺のブーツを綺麗に舐めまわす権利を与えてやろう。
それで今回の一件はチャラにしてやるよ、俺は女子供には優しいからな。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
[完結]勇者の旅の裏側で
八月森
ファンタジー
神官の少女リュイスは、神殿から預かったある依頼と共に冒険者の宿〈剣の継承亭〉を訪れ、そこで、店内の喧騒の中で一人眠っていた女剣士アレニエと出会う。
起き抜けに暴漢を叩きのめしたアレニエに衝撃を受けたリュイスは、衝動のままに懇願する。
「私と一緒に……勇者さまを助けてください!」
「………………はい?」
『旅半ばで魔王の側近に襲われ、命を落とす』と予見された勇者を、陰から救い出す。それが、リュイスの持ち込んだ依頼だった。
依頼を受諾したアレニエはリュイスと共に、勇者死亡予定現場に向かって旅立つ。
旅を通じて、彼女たちは少しずつその距離を縮めていく。
しかし二人は、お互いに、人には言えない秘密を抱えていた。
人々の希望の象徴として、表舞台を歩む勇者の旅路。その陰に、一組の剣士と神官の姿が見え隠れしていたことは、あまり知られていない。
これは二人の少女が、勇者の旅を裏側で支えながら、自身の居場所を見つける物語。
・1章には勇者は出てきません。
・本編の視点は基本的にアレニエかリュイス。その他のキャラ視点の場合は幕間になります。
・短い場面転換は―――― 長い場面転換は*** 視点切替は◆◇◆◇◆ で区切っています。
・小説家になろう、カクヨム、ハーメルンにも掲載しています。
男気ゴリラが大暴れ!恋する魔法少女リーザロッテは今日も右往左往!
ニセ梶原康弘
ファンタジー
『昨日より今日、今日より明日、きっと素敵な何かが待っている…』
流浪の底辺魔法少女リーザロッテは空腹で行き倒れていたところを王子様に助けられ一目惚れ。だが彼の国は横暴な隣国の前に風前の灯火だった。その上、隣国で暗躍する魔法少女も彼に熱烈求愛!
果たしてリーザロッテは愛する彼の国を救い、シンデレラになれるのか?
明日を信じる彼女に奇跡を授けるのは…読者のあなたかも知れない
めざせ魔獣博士!!~筆は剣より強し~
暇人太一
ファンタジー
転校のための学校見学中に集団転生に巻き込まれた林田壮真。
慈悲深い女神様が信徒に会う代わりに転生させてくれ、異世界で困らないようにステータスの設定もさせてくれることに。
その際、壮真は選択できる中で一番階級が低い中級職業である【魔獣学者】を選んだ。
理由は誰とも競合しそうにないということと、面白そうだからという二つ。
しかも、ユニークスキルが【魔獣図鑑】という収集モノ。
無能を演じ、七人の勇者たちを生贄にして図鑑をコンプリートするための旅を謳歌する。
そんな物語である。
魔獣ゲットだぜっ!!!
正義の剣は闘いを欲する
花邑 肴
ファンタジー
とある任務の失敗で子供化(10歳)&魔力減退の呪いに掛かってしまった、アルカサール王国・憲兵魔術師エフェルローン(26歳) 世界でも指折りの最弱魔術師と成り果てた彼を、ここぞとばかりに貶めたのは、正義を行使する責務に携わる職場の上官や、同僚たちであった。
それから数年後。
上司からのオーバーワークや同僚からの陰口などの嫌がらせに耐え続け、正義への信念を捨て去る代わりに、それなりの緩く平穏な生活を手に入れたエフェルローン。
しかし、その平穏な生活は、とある任務と正義感溢れる一人の新米女憲兵の教育を上官から託される事により徐々に崩壊していく。
事件と新米女憲兵との関わりの中、見せつけられるのは至る所に蔓延る正義の歪み。
正されるべきだと分かっていながらも、自分への無力感や正義に対する不信感から見て見ぬふりを決め込もうとするエフェルローン。
しかし、新米女憲兵や事件に無理やり巻き込んだ後輩たちの、正義を貫こうとする真っ直ぐで直向きな様子に。
自らの正義を殺したエフェルローンの心は揺れる。
そんな、正義と不義の狭間を漂う彼が、最後に選ぶ自らの正義の形とは――?
異世界転移したら傭兵団を率いることになりました
響 恭也
ファンタジー
士官候補生だった俺こと、有田義信は、戦場で狙撃兵によって倒された。
死んだはずだったが目覚めてみるとなぜか戦場のど真ん中で、傭兵隊長のガイウスに拾われる。
帝国の権力争いに敗れて戦場で消息を絶ったガイウスから傭兵団を引き継ぐことになる。
そして、西方辺境から物語は動き出す。魔物の氾濫と分裂する帝国。歴戦の傭兵、ガイウスからアルと名付けられた少年は何を成すのか。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
Re:オークキング ~呪毒でオーク堕ちした第八王子、美少女を寝取るスキルだけで生き残ってやる!?”美少女わらしべ”復讐劇~
書記係K君
ファンタジー
王位継承を争う”第一王子”に呪毒を盛られ、異世界最弱の【豚頭鬼-オーク-】になってしまった”第八王子”。
彼は復讐を誓うと、女を支配する能力だけを武器に――村娘を襲い、罠を仕掛け、村を奪い、エルフを騙し、
ゴブリンと戦争し……徐々に復讐を成し遂げていく。【ダークファンタジー”美少女わらしべ”復讐劇】
◆◇◆
※ご感想なども頂けると大変嬉しいです。”ぶひっ”の一言でも嬉しいです笑。
※おかげ様で”HOTランキング”入りできました!
※第1回「次世代ファンタジーカップ」最終順位38位にランクインできました!
皆さまに応援いただいたおかげです。本当にありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる