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第231話 『チキンレース』
しおりを挟む「オッケーッ!!罰ゲームも決まったことだし、最終ゲームを始めようか!!改めてルールを確認すると、互いに一回ずつタイマーを使って、設定60秒から1秒ずつ減少していくタイマーの数字を、より0に近付ける事が出来た人の勝利だぁ!!シンプル、イズ、ベストォ!!!」
「無駄に我慢して、いつの間にかタイマーの時間が過ぎてるなんて事が、無いように気を付けないとな!」
「・・・・罰ゲームなんて、追加しなきゃ良かったな。」
「・・・・・このゲームは・・・・・負けられないぞ。」
〈俺らの見えて無いところで罰ゲームが決まったみたいだけど、どんな罰ゲームなんだろうなwww〉
〈奈落wwwwww〉
〈提案した奴が一番後悔してるwww〉
〈多分、『漢』に関係してる罰ゲームなんだろうなww〉
〈保護者組の気合が違うな〉
〈また目隠しかよ、面白くないな〉
「それじゃあさっそく、僕からやるよ!!今回も目隠しをすることになるけど、そこら辺はしっかりやってるからよろしく!!えーと、タイマーを60秒にセット!目隠し装備!!タイマー、ポチィィ!!!!・1、2、3、4、ゴウッ!6、7、8、9、ジュウッ!!」
「おい、始まる前に一言ぐらい言え!」
センチネルさんのツッコミも空しく、自由にゲームを続けているマキシ・マイザーさんに呆れながら、この勝負の勝率を上げる方法を考える。
まず、第一前提にタイムオーバーは避けたいし、不正は言語道断。この企画の意味が本当に無くなってしまう。
次に、60秒のタイマーの他に、1秒ずつ音や振動が起こるメトロノームのような物や、時間が分かるような外部の物を使うのも避けたい。別に、色々な策を使って勝利を掴むのも『漢』らしいと言われればそうなのだが、マキシ・マイザーさんや城東さんが体内時計で挑んでいる勝負を、別の方法で解決してしまうのも視聴者ウケはしないだろう。
ここまで来ると、何も手が無いような気がする。
「・・・運に賭けるしか無いか。要は、最下位にならなければ良いのだから、安全策を取れば良いのか。」
「・・・・奈落も同じ考えのようだな。無理にギリギリを攻めるより、プラスマイナス五秒ぐらいで止めた方が賢い。」
「良いぞマキシ・マイザー!!その調子で頑張れ!!」
「ゴジュウゥ!!、51、52、53、54、ゴジュウゴォ!!56、57、58、59、ストップゥ!!!!!!」
〈どうだ?〉
〈あれ?ジャスト来たか?〉
〈草〉
〈あー、ドンマイ!・・・・他のライバーww〉
〈出た、『奇跡の問題児』www〉
〈そう言えばこいつ、変なところで運だけは良いんだよなww〉
「えー、マキシ・マイザーさんのタイムは、・・・・えっ⁉マジですか⁉・・・タイムは・・0.91!!約一秒の部分でタイマーが止まってます!」
「ふっふーん!諸君、これが漢と言うものだよ!!」
「・・・・・・マジかよ。」
「・・・そうだった・・・・・・・。」
「ふっふーん!!諸君、
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