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第141話 緒恋さんの悩み3
しおりを挟む「メリットは、一定数の固定視聴者が付いてくれる事ですよね?デメリットは・・・・新規視聴者が増えない?・・・違いますよね。現に、奈落さんの新規視聴者は増えてますし・・・・固定・・・・固定・・・・『ジャンル被り』とか、ですかね?」
「ほとんど正解ですね!スペースオペラ一期生は、Vtuber全体で見たら新人の中の新人。ここ数年で数えきれない程デビューしている、他のVtuberの方達とジャンルを被せない、又は独自のコンテンツを発信することは、余程のことが無い限り不可能に近いでしょう。」
現在、Vtuberの最前線で戦っている人達も、試行錯誤を重ねたからこそトップに君臨しているのであって、そこに辿り着くまでの過程には、数多くのコンテンツ・ジャンルが試験的にでも、取り入れられただろう。
配信内容の情報統制やコンプライアンス問題などは、数年前と比べると大幅な規制が入っている。要は、配信者個人個人の特色を全面的に出すことが、難しくなっている状況だ。企業勢Vtuberの場合、企業から指定されたルールも加わる為、さらに幅が狭くなる。
『ゲリラコラボ配信!!』『赤裸々!!過去のやらかしトーク!!』などを、個人勢Vtuberと企業勢Vtuberがコラボで行うなんて配信も、今では難しい。まぁ、リスクヘッジを考えた上で、このような規制が掛かっているのだから、しょうがない部分もあるのだろう。
「後は、年齢層で攻めるのもアリですかね?自分の配信ジャンルが、どの年齢層に対して需要があるのか。それなら、チャンネル登録者の年齢層は?あまりにコアな内容だと、人が寄り付かない方が多いでしょうし――――――」
俺が説明を続けている間、緒恋さんは相槌を打ちながら、真剣に話を聞いてくれていた。一瞬、『俺みたいな奴が何を偉そうに説明してんだろう?』と、自分の中に疑問が湧き出て来ることもあったが、個人的は意見として聞いて貰っているのだから、許して欲しい。
それに、話に集中しているせいか、緒恋さんからの質問も増え、それなりにしっかりとした議論に発展したと思う。まぁ、人見知りの人って、その場の空気間になれると、一気に会話が増えるからね。俺も同じだし。
「やっぱり、ジャンルを固定化してしまうと、これからのコラボ配信などで困る場面が増えるかもしれないんですよねぇ。俺だって実際のところ、Vtuber関連のジャンルを選んだのは、『自分が一番興味を持つことが出来て、配信中のネタに困らないから』なんですよ。」
「・・それも大事ですよね!ただ、ジャンルのよっては、アンチが大量に沸いてしまう可能性も視野に入れないと駄目ですよね?その点はどうしてます?」
「そうですねぇ・・・、基本的に、アンチコメント等には触れないようにするのと、害悪なコメントに関しては、【モデレーター】。優良視聴者の中から、害悪なコメントを削除出来る、権限のようなものを渡すことで、対処してますね。」
「・・・・それは、固定視聴者を増やすことから始めないと、駄目そうですね!」
何だかんだと会話を続けること一時間。
緒恋さんに、どう接触して悩みを聞こうか?と言う問題を、解決出来たような気がする。後は、緒恋さん自身の頑張り次第だろう。
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