17 / 75
ポチの進化
しおりを挟む
ドロップアイテムの脂の乗ったオーク肉と魔石を拾い集めて家に戻る。
家族のみんなから心配されたけど、私には魔法もあるし、タマ達の協力もあったから乗り越えられた。
オーク肉は喜ばれた。オークは他のダンジョンにも出没する魔物で、ダンジョン内で採れる肉に特別な効果があると伝わった。
オーク肉は真空パックにして通販でも人気の商品だし、欲しい人は多いと思う。
脂身はしつこくなく、僅かな甘味があってとても美味しい。今回はさっぱりとおろしのタレをかけたけど、どんなタレでも美味しいと思う。
バラ肉のように、ベーコンに加工してもいいと思う。前世でもそれなりにみんなやってたし。
今回は多く採れたし、ペット達にも持っていってあげた。ポチの所に行ったら、やたらと甘えてきた。
「どうしたの?ポチ」
鎖を外してやったら、飛び込んで…私の影にスルリと入った。
仲間のステータスはいつでも覗ける事が分かったし、見てみよう。
ポチ 進化中
うわ…ポチもタマみたいに妖怪になっちゃうの?!ちょっと怖い…でも、今日の戦いでポチは不満そうだった。ボスは勿論の事、オーク戦でも高い体力を削り切れずにいたからだ。
ピヨちゃんはとことんマイペースだけど、ポチは私の役に立ちたがっていた。今のタマとは圧倒的な戦力差があるし、悔しく思っていたのかもしれない。
進化なんてしなくてもみんな可愛いペットだけどね。
そういえば、天啓は、神様からお告げが下るかもしれないスキル。もしかしたら、エストレイラ様のお言葉を?
うーん。センティアからの転生者には付くものなのか。カイには加護も付いていたし、可能性はあるかも?
海人君が10階層まで行くのは時間かかりそうだけど、無理しても仕方ないし。
それにしても…はあ。幼稚園始まる前にポチが進化して良かった。
もう、こうなったらスキル上げするしかない。
魔力自動回復…少しでも多く回復するように、ダンジョンの壁を背に、瞑想する。
天啓のスキルは、どうやって使ったらいいか見当もつかない。
エストレイラ様からのお言葉待ち?いや…他の神様的な何かかもしれないけどさ。
大概のスキルは習得すれば大体の扱い方が分かる物だけど…
うん。別にいい。エストレイラ様の加護でスキルは習得しやすくなっているし、欲しいスキルは自力で何とかする。
ピヨちゃんは相変わらずスライムを潰してむかごを食べている。
「何やってんだ?」
「ん?…海人君と、お父さん」
「やあ、美優ちゃん。スキル上げかな?」
「そんな所です」
「そういえば、美優ちゃんはここの10階層を抜けたって聞いて」
「ええ…まあ」
「やっぱり魔法で?その…出来ればでいいんだが、私と母さんを連れて…階段まででいいんだが」
「あ、まだ抜けてなかったんですね。透明な床は確認が難しいですもんね」
「それも…見えたりする?」
「多分…魔力感知?」
「いやぁ。そういう魔法使い系のスキルは持っていなくてね。お願い出来ないかな?」
「いいけど父さん、今日は僕に付き合ってくれる約束だろ?もう角ウサギ位なら余裕で倒せるんだから、いい加減次に進みたいんだよ!」
「あー…なら、午後は?今は海人を見てやらないと」
「分かりました」
ショップの店員が先に進めば挑戦者も増えて来るだろう。
透明な床は毎日配置が変わる。マッピングは意味がない。あんまり慎重になりすぎると魚にガブガブされちゃうけど、水滴で見やすくなるかも?
私は飛んで行けたけど、それは反則技だ。
ぼんやりしていたら、大きくなったポチが出てきた。大人位の大きさで、タマより若干大きい。
ポチ(2)
藤林美優の従魔 犬神
スキル 咆哮弾 探知 回避
強力 空歩 呪い 暗黒弾
暗黒爪 噛み砕き 変化 念話
…うわ。闇の神って所かな。強そう。
(美優!見て!ボク強くなったよ!)
わふわふ言いながら懐いてくる姿は、大きくなっても可愛いポチだ。
タマもだけど、進化すると二足歩行出来るようになるんだね…ピヨちゃんは…最初から二足歩行か。
(ポチ!強くなったからって調子に乗るんじゃないよ!)
(はいっ!タマ姉さん!)
うん…この関係は相変わらずだね。
そうして午後。私は海人君の両親と一緒に9階層に来ていた。
お母さんは皮のぴったりとした戦闘スーツが格好いい。というか、色気満載だ。
「よろしくね、美優ちゃん」
「じゃあ、私の後ろをついて来て下さい」
ポチ達は勿論置いてきた。大きくなった姿を見たらびっくりされちゃうからね。この姿は家族にも内緒だ。
どうにか階段前まで来た。
「ええと、ボス戦は平気?」
「危険なら結界張って見てますから。お2人の力、見せて下さい」
危険なら魔法でフォローしようと思っていたけど、そんな心配は無用だった。
連携して危なげなく倒す2人に、美優はただただ、目を見張って見るばかりだ。
宝箱の中身はポーションみたいだ。
「本当に強いですね…あ。何かスキル手に入りました?」
「いいえ。どのダンジョンでも共通して初回と11階層に入った時に手に入るものなのよ。冒険者の書にも書いてあるわよ?」
「あ、そうなんですね…」
そりゃそうか。入るだけで何かスキルが貰えるなら、あちこち旅行して手に入れた方が習得は速いもんね。
「今日はありがとう。海人には一人で2階層より下には行くなって伝えてあるから、その辺にいるかもよ?」
でもそれって、私がいたら4階層に行くんじゃ?
強かったカイと海人君は別だから、危険は避けたい。
「お二人は先に進むんですか?」
「そうだね。海人と一緒に遊んでくれてると嬉しいな」
「了解です」
うん。スキル上げの方に力を入れるなら、余裕ある階層の方がいいし。
2階層には…いないな。その下だ。3階層。
「海人君、3階層にいていいの?」
「だって、ホーンラビットは、僕達にとっては食料だよ」
確かに。でも、こんな小さなうちから戦闘していた訳でもない。
「海人君、いのちだいじに、だよ」
「…分かってるよ」
記憶があるから混同しがちだけど、私達はまだ4歳だ。
家族のみんなから心配されたけど、私には魔法もあるし、タマ達の協力もあったから乗り越えられた。
オーク肉は喜ばれた。オークは他のダンジョンにも出没する魔物で、ダンジョン内で採れる肉に特別な効果があると伝わった。
オーク肉は真空パックにして通販でも人気の商品だし、欲しい人は多いと思う。
脂身はしつこくなく、僅かな甘味があってとても美味しい。今回はさっぱりとおろしのタレをかけたけど、どんなタレでも美味しいと思う。
バラ肉のように、ベーコンに加工してもいいと思う。前世でもそれなりにみんなやってたし。
今回は多く採れたし、ペット達にも持っていってあげた。ポチの所に行ったら、やたらと甘えてきた。
「どうしたの?ポチ」
鎖を外してやったら、飛び込んで…私の影にスルリと入った。
仲間のステータスはいつでも覗ける事が分かったし、見てみよう。
ポチ 進化中
うわ…ポチもタマみたいに妖怪になっちゃうの?!ちょっと怖い…でも、今日の戦いでポチは不満そうだった。ボスは勿論の事、オーク戦でも高い体力を削り切れずにいたからだ。
ピヨちゃんはとことんマイペースだけど、ポチは私の役に立ちたがっていた。今のタマとは圧倒的な戦力差があるし、悔しく思っていたのかもしれない。
進化なんてしなくてもみんな可愛いペットだけどね。
そういえば、天啓は、神様からお告げが下るかもしれないスキル。もしかしたら、エストレイラ様のお言葉を?
うーん。センティアからの転生者には付くものなのか。カイには加護も付いていたし、可能性はあるかも?
海人君が10階層まで行くのは時間かかりそうだけど、無理しても仕方ないし。
それにしても…はあ。幼稚園始まる前にポチが進化して良かった。
もう、こうなったらスキル上げするしかない。
魔力自動回復…少しでも多く回復するように、ダンジョンの壁を背に、瞑想する。
天啓のスキルは、どうやって使ったらいいか見当もつかない。
エストレイラ様からのお言葉待ち?いや…他の神様的な何かかもしれないけどさ。
大概のスキルは習得すれば大体の扱い方が分かる物だけど…
うん。別にいい。エストレイラ様の加護でスキルは習得しやすくなっているし、欲しいスキルは自力で何とかする。
ピヨちゃんは相変わらずスライムを潰してむかごを食べている。
「何やってんだ?」
「ん?…海人君と、お父さん」
「やあ、美優ちゃん。スキル上げかな?」
「そんな所です」
「そういえば、美優ちゃんはここの10階層を抜けたって聞いて」
「ええ…まあ」
「やっぱり魔法で?その…出来ればでいいんだが、私と母さんを連れて…階段まででいいんだが」
「あ、まだ抜けてなかったんですね。透明な床は確認が難しいですもんね」
「それも…見えたりする?」
「多分…魔力感知?」
「いやぁ。そういう魔法使い系のスキルは持っていなくてね。お願い出来ないかな?」
「いいけど父さん、今日は僕に付き合ってくれる約束だろ?もう角ウサギ位なら余裕で倒せるんだから、いい加減次に進みたいんだよ!」
「あー…なら、午後は?今は海人を見てやらないと」
「分かりました」
ショップの店員が先に進めば挑戦者も増えて来るだろう。
透明な床は毎日配置が変わる。マッピングは意味がない。あんまり慎重になりすぎると魚にガブガブされちゃうけど、水滴で見やすくなるかも?
私は飛んで行けたけど、それは反則技だ。
ぼんやりしていたら、大きくなったポチが出てきた。大人位の大きさで、タマより若干大きい。
ポチ(2)
藤林美優の従魔 犬神
スキル 咆哮弾 探知 回避
強力 空歩 呪い 暗黒弾
暗黒爪 噛み砕き 変化 念話
…うわ。闇の神って所かな。強そう。
(美優!見て!ボク強くなったよ!)
わふわふ言いながら懐いてくる姿は、大きくなっても可愛いポチだ。
タマもだけど、進化すると二足歩行出来るようになるんだね…ピヨちゃんは…最初から二足歩行か。
(ポチ!強くなったからって調子に乗るんじゃないよ!)
(はいっ!タマ姉さん!)
うん…この関係は相変わらずだね。
そうして午後。私は海人君の両親と一緒に9階層に来ていた。
お母さんは皮のぴったりとした戦闘スーツが格好いい。というか、色気満載だ。
「よろしくね、美優ちゃん」
「じゃあ、私の後ろをついて来て下さい」
ポチ達は勿論置いてきた。大きくなった姿を見たらびっくりされちゃうからね。この姿は家族にも内緒だ。
どうにか階段前まで来た。
「ええと、ボス戦は平気?」
「危険なら結界張って見てますから。お2人の力、見せて下さい」
危険なら魔法でフォローしようと思っていたけど、そんな心配は無用だった。
連携して危なげなく倒す2人に、美優はただただ、目を見張って見るばかりだ。
宝箱の中身はポーションみたいだ。
「本当に強いですね…あ。何かスキル手に入りました?」
「いいえ。どのダンジョンでも共通して初回と11階層に入った時に手に入るものなのよ。冒険者の書にも書いてあるわよ?」
「あ、そうなんですね…」
そりゃそうか。入るだけで何かスキルが貰えるなら、あちこち旅行して手に入れた方が習得は速いもんね。
「今日はありがとう。海人には一人で2階層より下には行くなって伝えてあるから、その辺にいるかもよ?」
でもそれって、私がいたら4階層に行くんじゃ?
強かったカイと海人君は別だから、危険は避けたい。
「お二人は先に進むんですか?」
「そうだね。海人と一緒に遊んでくれてると嬉しいな」
「了解です」
うん。スキル上げの方に力を入れるなら、余裕ある階層の方がいいし。
2階層には…いないな。その下だ。3階層。
「海人君、3階層にいていいの?」
「だって、ホーンラビットは、僕達にとっては食料だよ」
確かに。でも、こんな小さなうちから戦闘していた訳でもない。
「海人君、いのちだいじに、だよ」
「…分かってるよ」
記憶があるから混同しがちだけど、私達はまだ4歳だ。
35
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
次は幸せな結婚が出来るかな?
キルア犬
ファンタジー
バレンド王国の第2王女に転生していた相川絵美は5歳の時に毒を盛られ、死にかけたことで前世を思い出した。
だが、、今度は良い男をついでに魔法の世界だから魔法もと考えたのだが、、、解放の日に鑑定した結果は使い勝手が良くない威力だった。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界最強の賢者~二度目の転移で辺境の開拓始めました~
夢・風魔
ファンタジー
江藤賢志は高校生の時に、四人の友人らと共に異世界へと召喚された。
「魔王を倒して欲しい」というお決まりの展開で、彼のポジションは賢者。8年後には友人らと共に無事に魔王を討伐。
だが魔王が作り出した時空の扉を閉じるため、単身時空の裂け目へと入っていく。
時空の裂け目から脱出した彼は、異世界によく似た別の異世界に転移することに。
そうして二度目の異世界転移の先で、彼は第三の人生を開拓民として過ごす道を選ぶ。
全ての魔法を網羅した彼は、規格外の早さで村を発展させ──やがて……。
*小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。
(完結)異世界再生!ポイントゲットで楽々でした
あかる
ファンタジー
事故で死んでしまったら、神様に滅びかけた世界の再生を頼まれました。精霊と、神様っぽくない神様と、頑張ります。
何年も前に書いた物の書き直し…というか、設定だけ使って書いているので、以前の物とは別物です。これでファンタジー大賞に応募しようかなと。
ほんのり恋愛風味(かなり後に)です。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
【完結】ガラクタゴミしか召喚出来ないへっぽこ聖女、ゴミを糧にする大精霊達とのんびりスローライフを送る〜追放した王族なんて知らんぷりです!〜
櫛田こころ
ファンタジー
お前なんか、ガラクタ当然だ。
はじめの頃は……依頼者の望み通りのものを召喚出来た、召喚魔法を得意とする聖女・ミラジェーンは……ついに王族から追放を命じられた。
役立たずの聖女の代わりなど、いくらでもいると。
ミラジェーンの召喚魔法では、いつからか依頼の品どころか本当にガラクタもだが『ゴミ』しか召喚出来なくなってしまった。
なので、大人しく城から立ち去る時に……一匹の精霊と出会った。餌を与えようにも、相変わらずゴミしか召喚出来ずに泣いてしまうと……その精霊は、なんとゴミを『食べて』しまった。
美味しい美味しいと絶賛してくれた精霊は……ただの精霊ではなく、精霊王に次ぐ強力な大精霊だとわかり。ミラジェーンを精霊の里に来て欲しいと頼んできたのだ。
追放された聖女の召喚魔法は、実は精霊達には美味しい美味しいご飯だとわかり、のんびり楽しく過ごしていくスローライフストーリーを目指します!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる