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スキル効果
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今まで旅ばかりだったので、少しゆっくりする事になった。
となると、やはり拠点がないとおかしいので、宿を取る事に。勿論実際にいる場所は亜空間だから、今までの生活と何ら変わる事はない。
食材の買い出しをして、防具店を覗く。
やっぱり専門家の視点からすると、私の選んだ防具だと不安が残るようだ。
とはいえ、金属鎧なんて買ったら動けなくなる。
とりあえず膝当て付きのロングブーツは、当初の予定通り、キングバッファローの皮があるので素材持ち込みでオーダーした。
それと、丸盾。マシロが守ってくれるとはいえ、攻撃に回ったら、守れなくなる。
使えなきゃ意味はないけど、アッシュさんの地獄の特訓が確実に待ってる気がする…
それと、チョコの羽根を織り込んで上着をオーダーしている。最初は羽根を利用される事を嫌がってた気がするけど、私を守りたいからって。
凄い殺し文句だけど、私は卵生じゃないよ?って冗談で言ったら笑ってた。
マシロも、自分も忘れるなと言いたげにスリスリしてくる。ちょっと前まで柴犬サイズだったのに、今ではレトリバーサイズで、本気でスリスリされると立ってられない。
これも魔物になった影響なのかな。…全く。召喚するならちゃんと聖女だけにしてほしいもんだ。
称号は消えてもスキルは残るから、聖女の祈りはあんまり効果なくても使えるはず。
新たに使えるようになったのは、スキル水の浄化。細菌がなくなるイメージをしっかり持って使うと、細菌はおろか病原菌や毒、呪いまで浄化出来てしまう。
呪いって…そんなファンタジーな。実際呪いとか見た事ないから分からないけど、アンデッド系の魔物も浄化出来るとか…普通に怖いよ!ゴースト、スケルトン、ゾンビ…嫌過ぎる。
アッシュさんに話したら、スキルの水には無限の可能性が…なんて、チート発言。でも、出来たとしても、私にアンデッド討伐なんて無理だから。
何でそんな能力が分かったかというと、自分の持ってるスキルは使い方が分かるという異世界仕様のお陰だ。
使い方次第では、水魔法よりも便利に使えると思う。でも、水魔法にあるライトヒールは使えない。呪文としてのイメージで分かる訳ではないからね。
「ヒールは使えそう?結界とか」
「はあ…何ですか、それ。スキルの水で、使えるようになると?」
「いや、ちょっと聞いただけ」
「まあ…毒とか消せるなら、そのうち出来るようになるかもですけど、現状では無理ですね…魔法の先生も、魔法と付かないスキルの事は分からないといわれましたし」
とにかく、宿の部屋からなら亜空間に入っても変に思われないし、今はポーションになる草を育てているので、アッシュさんもうるさい事は言わない。
今までは妖精さんが売ってくれる種以外は畑に蒔けないと思っていたけど、現物を妖精さんの保管庫に送ってみたら、増やせるようになった。対価は私の魔力でいいらしいけど、今までも自然徴収されていたから、正直どれだけ減ったとか分からない。
こちらの野菜等も一緒で、よく使う葉物野菜等、よく頼んでいる。出来たら私の収納庫に入れてくれるから、かなり楽々増やせる。チョコの大好きな苺も、今では在庫が余り気味だから、そのうちジャムにでもしようと思っている。
畑のレベルも上がるのが速くなった。今は果樹の管理も出来るって。
「あ、ブルーベリーが売ってる。これ、妖精さんに頼んだら木にしてくれるかな?」
スマホを操作して妖精さんとやり取りすると、問題なくやってくれるそうだ。
ブルーベリーのジャムも美味しいよね…えへへ。
妖精さんからのお知らせだ。ええと…砂糖の原料になる赤花が育てられると!是非お願いしたい!そして、望めばそのまま砂糖までにしてくれるなんて、妖精さん親切!
即、種の代金だけを支払い、頼んだ。お金はスマホに入金した所から天引きだ。
今の所お金には困っていない。チョコ達がオークの他にもお肉を色々と持ってきてくれるお陰だ。
それでも、向こうの食事だけには頼れない。お店メニューだから一食1000とかかかるし、チョコもマシロも食欲旺盛だからね。
私が作るご飯の方が美味しいってお世辞を言ってくれるけど、特に訓練後の夜なんかは疲れていて、それ所じゃない。ミスリルランクの人に認められるようになるまでやるなんて、無謀な気がする。
こちらのお金を、スマホに吸い込ませていたら、アッシュさんが覗いてきた。
「今更だけど、俺も生活費入れた方がいいよね?」
「いえ。食事メニュー以外はお金はかからないので。むしろアッシュさんには色々とお世話になっているから、大丈夫ですよ」
色々なアドバイスとか、訓練を代金に直すと、生活費貰ったら貰い過ぎになる。
「まあ…サヤカがそう言ってくれるなら。でも、食事には絶対お金かかってるよね?その分は払うから」
アッシュさんが金貨を近づけると、金貨は吸い込まれた。私がやらなくても、お金は大丈夫なんだ…他のスマホ操作はアッシュさんには無理なのに。
「今のでしばらく大丈夫です」
「そう?」
「私も多少は料理出来ますし、肉を消費させないと」
宿屋のおじさんにも渡した。お礼に、オーク肉料理を教えてくれるって。
宿屋の厨房担当のおじさんと、看板娘の女性が犬耳の獣人さん。おかみさんは人族だけど、違う種族の場合は、どちらかの因子を強く持つみたい。勿論隔世遺伝なんてのもあるから、この国の人達は、自分のルーツを辿るのが難しいとされている。
ペタンと垂れた耳がふわふわで、凄く可愛い。
ちゃんと我慢したよ?
となると、やはり拠点がないとおかしいので、宿を取る事に。勿論実際にいる場所は亜空間だから、今までの生活と何ら変わる事はない。
食材の買い出しをして、防具店を覗く。
やっぱり専門家の視点からすると、私の選んだ防具だと不安が残るようだ。
とはいえ、金属鎧なんて買ったら動けなくなる。
とりあえず膝当て付きのロングブーツは、当初の予定通り、キングバッファローの皮があるので素材持ち込みでオーダーした。
それと、丸盾。マシロが守ってくれるとはいえ、攻撃に回ったら、守れなくなる。
使えなきゃ意味はないけど、アッシュさんの地獄の特訓が確実に待ってる気がする…
それと、チョコの羽根を織り込んで上着をオーダーしている。最初は羽根を利用される事を嫌がってた気がするけど、私を守りたいからって。
凄い殺し文句だけど、私は卵生じゃないよ?って冗談で言ったら笑ってた。
マシロも、自分も忘れるなと言いたげにスリスリしてくる。ちょっと前まで柴犬サイズだったのに、今ではレトリバーサイズで、本気でスリスリされると立ってられない。
これも魔物になった影響なのかな。…全く。召喚するならちゃんと聖女だけにしてほしいもんだ。
称号は消えてもスキルは残るから、聖女の祈りはあんまり効果なくても使えるはず。
新たに使えるようになったのは、スキル水の浄化。細菌がなくなるイメージをしっかり持って使うと、細菌はおろか病原菌や毒、呪いまで浄化出来てしまう。
呪いって…そんなファンタジーな。実際呪いとか見た事ないから分からないけど、アンデッド系の魔物も浄化出来るとか…普通に怖いよ!ゴースト、スケルトン、ゾンビ…嫌過ぎる。
アッシュさんに話したら、スキルの水には無限の可能性が…なんて、チート発言。でも、出来たとしても、私にアンデッド討伐なんて無理だから。
何でそんな能力が分かったかというと、自分の持ってるスキルは使い方が分かるという異世界仕様のお陰だ。
使い方次第では、水魔法よりも便利に使えると思う。でも、水魔法にあるライトヒールは使えない。呪文としてのイメージで分かる訳ではないからね。
「ヒールは使えそう?結界とか」
「はあ…何ですか、それ。スキルの水で、使えるようになると?」
「いや、ちょっと聞いただけ」
「まあ…毒とか消せるなら、そのうち出来るようになるかもですけど、現状では無理ですね…魔法の先生も、魔法と付かないスキルの事は分からないといわれましたし」
とにかく、宿の部屋からなら亜空間に入っても変に思われないし、今はポーションになる草を育てているので、アッシュさんもうるさい事は言わない。
今までは妖精さんが売ってくれる種以外は畑に蒔けないと思っていたけど、現物を妖精さんの保管庫に送ってみたら、増やせるようになった。対価は私の魔力でいいらしいけど、今までも自然徴収されていたから、正直どれだけ減ったとか分からない。
こちらの野菜等も一緒で、よく使う葉物野菜等、よく頼んでいる。出来たら私の収納庫に入れてくれるから、かなり楽々増やせる。チョコの大好きな苺も、今では在庫が余り気味だから、そのうちジャムにでもしようと思っている。
畑のレベルも上がるのが速くなった。今は果樹の管理も出来るって。
「あ、ブルーベリーが売ってる。これ、妖精さんに頼んだら木にしてくれるかな?」
スマホを操作して妖精さんとやり取りすると、問題なくやってくれるそうだ。
ブルーベリーのジャムも美味しいよね…えへへ。
妖精さんからのお知らせだ。ええと…砂糖の原料になる赤花が育てられると!是非お願いしたい!そして、望めばそのまま砂糖までにしてくれるなんて、妖精さん親切!
即、種の代金だけを支払い、頼んだ。お金はスマホに入金した所から天引きだ。
今の所お金には困っていない。チョコ達がオークの他にもお肉を色々と持ってきてくれるお陰だ。
それでも、向こうの食事だけには頼れない。お店メニューだから一食1000とかかかるし、チョコもマシロも食欲旺盛だからね。
私が作るご飯の方が美味しいってお世辞を言ってくれるけど、特に訓練後の夜なんかは疲れていて、それ所じゃない。ミスリルランクの人に認められるようになるまでやるなんて、無謀な気がする。
こちらのお金を、スマホに吸い込ませていたら、アッシュさんが覗いてきた。
「今更だけど、俺も生活費入れた方がいいよね?」
「いえ。食事メニュー以外はお金はかからないので。むしろアッシュさんには色々とお世話になっているから、大丈夫ですよ」
色々なアドバイスとか、訓練を代金に直すと、生活費貰ったら貰い過ぎになる。
「まあ…サヤカがそう言ってくれるなら。でも、食事には絶対お金かかってるよね?その分は払うから」
アッシュさんが金貨を近づけると、金貨は吸い込まれた。私がやらなくても、お金は大丈夫なんだ…他のスマホ操作はアッシュさんには無理なのに。
「今のでしばらく大丈夫です」
「そう?」
「私も多少は料理出来ますし、肉を消費させないと」
宿屋のおじさんにも渡した。お礼に、オーク肉料理を教えてくれるって。
宿屋の厨房担当のおじさんと、看板娘の女性が犬耳の獣人さん。おかみさんは人族だけど、違う種族の場合は、どちらかの因子を強く持つみたい。勿論隔世遺伝なんてのもあるから、この国の人達は、自分のルーツを辿るのが難しいとされている。
ペタンと垂れた耳がふわふわで、凄く可愛い。
ちゃんと我慢したよ?
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