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チートなチョコと、上級ポーション
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チョコ エンペラーバードアルク
レベル592
聖地の守護者
光魔法 風魔法 火炎ブレス 念話
気配察知 気配遮断 魔力感知 結界 跳躍 嘴撃 蹴撃
大地の女神の祝福
「レベルが物凄い…」
畑を操作して、収穫と種まきを済ませる。出来たら洗浄、皮剥きもして、アイテムボックスに自動的に収納される。
今日は粉ふきいもを作った。操作次第で勿論、皮が付いた状態にして収納しておく事も出来る。
基本肉が好きなマシロ達だけど、私が作った野菜は喜んで食べてくれる。
チョコは黄色いバンダナを付けた。
「ねえ?チョコは私を乗せて進む事は出来る?」
(余裕)
ならばと、チョコにしゃがんでもらい、跨がる。
「…。あれ?」
落ちた。速攻で落ちた。歩き出した途端、コロンと。
(馬に乗った事も…ないんだ。なら、最低でも鞍が必要かな。それと、出来れば馬に乗れるように指導して貰った方が…全速力で走るつもりはなくても、揺れる分、馬より難しいと思うよ)
ゲームじゃないんだから、簡単に乗れる訳無いよね。
おじいさんが待っている事もあるし、出来れば早く帰りたかったけど、こればかりは仕方ない。
町に戻り、とりあえずチョコを登録して、薬屋を探す。
「おかしいなー?こっちの方、だったよね?」
「にゃーう」
「え?いないって…どういう事?引っ越したとか?」
商業ギルドで聞いたら、マティさんなんて薬師はいないって…当てはまる特徴に近い人もいないって、どういう事だろう?
とりあえず、上級ポーションを作って貰う事にした。
「これは…!月光草じゃないか!知らない間に聖女が?いや…それなら先にギルドから情報が来る筈だ」
「とりあえず、普通に生えるようになったみたいですよ?…出来れば、上級ポーションの作り方を教えて頂きたいのですが」
「いいぜ!月光草の事を教えて貰ったしな!これでガリオン王国にも上級ポーションが輸出されるようになるだろう」
「あの…聖女がいるんですよね?その人は癒しの力とか持ってると思うんですけど?」
「知らないのか?名ばかりで、何の役にも立たない聖女らしいぜ。ポーションの方が余程役に立つって話だ」
どういう事だろう?聖女の癒しが使えないって事なのかな?魔力が足りないとか?
レベルは1だろうし、魔力操作の訓練もやってないだろうし。
上級ポーションは、おじいさんを見つけた時に渡す1本を残してギルドに売った。勿論月光草の事も伝えたら、凄く喜んでいた。
チョコの鞍をオーダーメイドして、冒険者の仕事をしながらマティさんを探す。他の薬師の人にも聞いたりしてみるけど、皆さん思い当たる人はいないって。
やっぱり神様だったのかな?
そうすると、私みたいな一般人の所に現れてくれた事が分からないけど…お陰で困っていたチョコを助ける事が出来た。
思い立って、教会を訪ねてみる事にした。
…何となく雰囲気がマティさんに似ている気がする…いや、まさかね。神様はお忙しいだろうし。
今の働きだけで自立するのは難しいな。商業ギルドにも登録して、採取した薬草をポーションにして売る。そうしていても、食費だけでかつかつだ。マシロも食べるし、チョコはもっとだ。
それを察してたまに狩りをして来るけど、町の周囲には強い魔物はいなくて、それがチョコには不満みたい。
薬草はギルドでも売っているし、薬師の人達はそこで買う人が殆どだけど、私は勉強も兼ねてほぼ採取している。
冬ならともかく、夏の今は、たくさん生えているから、勿体ないからね。
それに、ポーションだけじゃなくて、薬になる物もあるからね。
頭痛や腹痛、風邪薬。ポーションはあくまでも傷薬だ。
それらを超えて全ての状態異常に効くエリクサーなんて物もあるけど、材料がドラゴンの血とか、恐ろしい…ユグドラシルの葉とか、何それって感じだし。それでも重い病に罹った人にとっては、喉から手が出る程欲しい物なのだろう。
「そういえばさ、スライムってこの辺にはいないの?」
(あれは、水辺かダンジョンかな…どうして?)
「最弱魔物だから、私でも安全かな…って。核があれば一時付与にも使えるし」
チョコ達のバンダナや、私のシャツにも冷却とドライの付与を付けている。ちょっとひんやりする程度だけど、これからもっと暑くなるって話だし、多めに持っておきたい。
今はウサギの魔石を使っているけど、動きが速いから私が倒すのは難しい。
肉はどこでも快く引き取ってくれる。
パンもあるけど、主食は肉な世界だからね。
(サヤカが薬を作る時はボク達、狩りに行ってきてもいい?)
「いいけど…マシロはまだ子猫なんだから、無理はだめだよ?…あとは軟膏に使えるワセリ草を見つけたら、調薬を始めるつもり」
不思議だよね。石油を使わなくてもワセリンが作れるなんて。
この世界に石油があるかどうかは分からないけど、電気やガスも魔力や魔石で補えちゃうから、温暖化の心配はないのかも。
器を出して水を入れると、2人共喜んで飲んでいる。私はお店で手に入れた大麦を使って作った麦茶を飲む。やっぱり夏は麦茶が美味しいよね!
やっと温度を下げる事にも成功した為、しっかり冷えている。
もっと頑張れば氷を出す事も可能になると思う。
水魔法を極めれば氷魔法を覚える事も可能らしいけど、雨を降らせるような大魔法は使えなくても、しっかりスキルは上達していく。
ただ、水スキルで怪我は治せない。それが水魔法との違いかな。
レベル592
聖地の守護者
光魔法 風魔法 火炎ブレス 念話
気配察知 気配遮断 魔力感知 結界 跳躍 嘴撃 蹴撃
大地の女神の祝福
「レベルが物凄い…」
畑を操作して、収穫と種まきを済ませる。出来たら洗浄、皮剥きもして、アイテムボックスに自動的に収納される。
今日は粉ふきいもを作った。操作次第で勿論、皮が付いた状態にして収納しておく事も出来る。
基本肉が好きなマシロ達だけど、私が作った野菜は喜んで食べてくれる。
チョコは黄色いバンダナを付けた。
「ねえ?チョコは私を乗せて進む事は出来る?」
(余裕)
ならばと、チョコにしゃがんでもらい、跨がる。
「…。あれ?」
落ちた。速攻で落ちた。歩き出した途端、コロンと。
(馬に乗った事も…ないんだ。なら、最低でも鞍が必要かな。それと、出来れば馬に乗れるように指導して貰った方が…全速力で走るつもりはなくても、揺れる分、馬より難しいと思うよ)
ゲームじゃないんだから、簡単に乗れる訳無いよね。
おじいさんが待っている事もあるし、出来れば早く帰りたかったけど、こればかりは仕方ない。
町に戻り、とりあえずチョコを登録して、薬屋を探す。
「おかしいなー?こっちの方、だったよね?」
「にゃーう」
「え?いないって…どういう事?引っ越したとか?」
商業ギルドで聞いたら、マティさんなんて薬師はいないって…当てはまる特徴に近い人もいないって、どういう事だろう?
とりあえず、上級ポーションを作って貰う事にした。
「これは…!月光草じゃないか!知らない間に聖女が?いや…それなら先にギルドから情報が来る筈だ」
「とりあえず、普通に生えるようになったみたいですよ?…出来れば、上級ポーションの作り方を教えて頂きたいのですが」
「いいぜ!月光草の事を教えて貰ったしな!これでガリオン王国にも上級ポーションが輸出されるようになるだろう」
「あの…聖女がいるんですよね?その人は癒しの力とか持ってると思うんですけど?」
「知らないのか?名ばかりで、何の役にも立たない聖女らしいぜ。ポーションの方が余程役に立つって話だ」
どういう事だろう?聖女の癒しが使えないって事なのかな?魔力が足りないとか?
レベルは1だろうし、魔力操作の訓練もやってないだろうし。
上級ポーションは、おじいさんを見つけた時に渡す1本を残してギルドに売った。勿論月光草の事も伝えたら、凄く喜んでいた。
チョコの鞍をオーダーメイドして、冒険者の仕事をしながらマティさんを探す。他の薬師の人にも聞いたりしてみるけど、皆さん思い当たる人はいないって。
やっぱり神様だったのかな?
そうすると、私みたいな一般人の所に現れてくれた事が分からないけど…お陰で困っていたチョコを助ける事が出来た。
思い立って、教会を訪ねてみる事にした。
…何となく雰囲気がマティさんに似ている気がする…いや、まさかね。神様はお忙しいだろうし。
今の働きだけで自立するのは難しいな。商業ギルドにも登録して、採取した薬草をポーションにして売る。そうしていても、食費だけでかつかつだ。マシロも食べるし、チョコはもっとだ。
それを察してたまに狩りをして来るけど、町の周囲には強い魔物はいなくて、それがチョコには不満みたい。
薬草はギルドでも売っているし、薬師の人達はそこで買う人が殆どだけど、私は勉強も兼ねてほぼ採取している。
冬ならともかく、夏の今は、たくさん生えているから、勿体ないからね。
それに、ポーションだけじゃなくて、薬になる物もあるからね。
頭痛や腹痛、風邪薬。ポーションはあくまでも傷薬だ。
それらを超えて全ての状態異常に効くエリクサーなんて物もあるけど、材料がドラゴンの血とか、恐ろしい…ユグドラシルの葉とか、何それって感じだし。それでも重い病に罹った人にとっては、喉から手が出る程欲しい物なのだろう。
「そういえばさ、スライムってこの辺にはいないの?」
(あれは、水辺かダンジョンかな…どうして?)
「最弱魔物だから、私でも安全かな…って。核があれば一時付与にも使えるし」
チョコ達のバンダナや、私のシャツにも冷却とドライの付与を付けている。ちょっとひんやりする程度だけど、これからもっと暑くなるって話だし、多めに持っておきたい。
今はウサギの魔石を使っているけど、動きが速いから私が倒すのは難しい。
肉はどこでも快く引き取ってくれる。
パンもあるけど、主食は肉な世界だからね。
(サヤカが薬を作る時はボク達、狩りに行ってきてもいい?)
「いいけど…マシロはまだ子猫なんだから、無理はだめだよ?…あとは軟膏に使えるワセリ草を見つけたら、調薬を始めるつもり」
不思議だよね。石油を使わなくてもワセリンが作れるなんて。
この世界に石油があるかどうかは分からないけど、電気やガスも魔力や魔石で補えちゃうから、温暖化の心配はないのかも。
器を出して水を入れると、2人共喜んで飲んでいる。私はお店で手に入れた大麦を使って作った麦茶を飲む。やっぱり夏は麦茶が美味しいよね!
やっと温度を下げる事にも成功した為、しっかり冷えている。
もっと頑張れば氷を出す事も可能になると思う。
水魔法を極めれば氷魔法を覚える事も可能らしいけど、雨を降らせるような大魔法は使えなくても、しっかりスキルは上達していく。
ただ、水スキルで怪我は治せない。それが水魔法との違いかな。
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