21 / 26
領主交替と、最後の精霊
しおりを挟む
マルクト元領主が、味方だったはずの兵士達に捕らわれ、親子共々ロストマルの町にやってきた。
「あ…!お、お前のせいで儂ららは…!くっ!今すぐ儂らを元の地位に戻すよう、住民に言い聞かせろ!」
酷い!子供を人質に使うなんて!
「ほら、早くせんか!大切なロストマルの住民を傷つけたくはないだろう?」
「私は別に、贔屓をしていた訳じゃない。怪我を治す力があるから治しただけだし、お腹が空いていたら、持っている物を分けるのは当たり前でしょう?結界碑を一時的に止めたのは、兵士が横暴だったから。私、何も特別な事はしてないよ?」
「ロストマルの奴らにばかり色々としているだろう!」
「だから、さっき説明したじゃん?それに、マルクトの人達は困ってなかった。町を覆う魔物避けは作ったし、温泉はこれからって考えてた。空き地がないから難しかったんだよ」
「それを町の者達に説明しろ!」
「嫌。脅されてやった事で、この先、町の住民が言う事を聞くとでも?…苦しいでしょう?ここには呪いがかかっているからね。その子を放して!」
「くうっ…!ならその魔法の板をよこせ!儂こそが神だ…儂な仇なす奴らには制裁を喰らわしてやる!」
「先にその子を離して。…ほら」
スマホを投げると、慌てて子供を離して飛びついた。
「な…!何も出来ないではないか!偽物を寄越すとは、卑怯な…」
どっちが卑怯なんだか。
癒しをかけて、子供は逃がした。
「くっ…!」
捕まえようとしてくるけど、大人しくしてる訳ないじゃん?
蔓の鞭で捕えた。
「見苦しいですよ、ゲルト殿」
「お前は…!儂のコレクションを台無しにした奴!」
「おや、名前も覚えていませんか。まあいいです。これからは同じ立場になりましたし、ここにいる者は農作業が仕事です。仕事が遅れたら、罰を受けますよ?」
ここでは見なかったタイプの人だな。
「あなた、お名前は?どうしてここに?」
「…その緑の髪と、銀の瞳…貴女がホトス様の使徒ですか?」
「まあ、それは置いといて」
「失礼しました。エルシスと申します。元領主の下で財務管理をしておりました」
「ふうん…なら、何も知らない人より仕事は出来そう…ね、エルシスさん、ロストマルの住民を犯罪者と考えないで、対等に仲良く付き合って行くとしたら、どうしたらいいかな?」
「そうですね…労働の対価は勿論払わねばならないでしょう。急に同じ水準まで上げるのは難しいですが、元領主の館には、多くの資産があります。一時的になら…野菜作りをする方の為にも家を建てねばなりませんから」
「よし決めた。エルシスさんが次の領主になって?」
「…は?いや…無理ですよ、私など…ゲルト殿の末路を知って、嗤いに来たような者ですよ?」
「うーん。許す!パワハラされて辞めさせられたなら、多少恨んでも仕方ないし!」
「ぱ…ぱわ?」
「後はこれからの様子を見て判断する。もし本当に嫌なら、次の適任者を選んで」
「え…ええと……」
「そんな事は許さんぞ!」
「もう、言う権利ないからね?これ以上グダグダ言うなら、違う呪いをかけるよ」
まあ、それは嘘だけど。
でも、大人しくなった。
「さて、エルシスさん…ううん、マルクトの領主さん、行きましょう。周知させないと」
「は…はい…」
私が一緒に行った事も大きかったのか、エルシスさんが次の領主として認められるのは早かった。
「使徒様に指命されましたが、領主としてやっていけるかは自信がありません。なので、ダメ出しはいつでも受け付けます」
「もう、犯罪者扱いはだめですよ?同じ住民です。もしも、この中で農業をやりたいと思う方は、あちらに住居も用意する予定があります。考えてみて下さいね。私に対する要望は、エルシスさんまでお願いします」
「そ…それも任されるのですか?」
「大丈夫。あ、温泉は予定としては2ヵ所に作ります。魔法も教えていくつもりなので、皆さん頑張りましょう!」
西門と東門を出てすぐの所に作ろう。充分に結界碑の範囲内だし、どんな形にすればいいかは他の町で学んでいる。
温泉を作り、魔法教室を開き出してから、夢現ポイントがぐっと上がった。
今は各町に教えつつ海ダンジョンで海の幸を…んんっ!レベル上げを頑張っている。
大きなマグロが、まるでサメのような歯で噛みついてくる。そして、爆弾を飛ばしてくる…いや、その爆弾はどこから?
ううん!そんなのどうでもいい!お刺身食べたい!大トロ食べたい!
「えへへ…」
あ、みんな引かないでー!欲望駄々漏れ?いや、仕方ないでしょう!だってマグロだもん!
爆弾も怖いけど、尾びれの攻撃も怖い。当たったら、色々と失くなりそう…ヒヤッ…っぶな…マグロがバランスを崩さなかったら、危なかった…
よし!仕留めた!
でも…この不自然な動きとか、何度も見た。かすかに精霊の気配も残っているし。
「あなたは誰?もしかして、精霊のまとめ役の原子の精霊?」
「あははー。やっと分かった?もう、遅いよ!見つけてくれるの待ってたのに!」
青年の姿で現れたのは、確かに人とは違うけど…
「僕はアトム。扱う属性は何もないけど、契約する?」
…って、裸パンツで空飛ぶ?
「したくない…とか?」
「ううん。ただ、持続するのに結構な魔力がかかる」
「でも、いきなり空になったりはしないでしょ?」
「それはない」
「なら、お願いします…っ!いきなり何するのっ!」
いきなりキスされた!私のファーストキスだったのに…!
「何って、契約。最初の魔力交換だけど?」
「で、でも…キスなんて。女の子には大切な物なんだよ?!」
「んー…なら、お詫び」
アトムが手を一振りすると、ダイヤ?が、キラキラっとたくさん落ちてきた。
ミカルが興奮して拾ってるけど、それって炭でしょう?
「あれ?女の子はこういうの好きだと思ったんだけど」
「原子を操る力は凄いと思うけど…私は別に」
「なら、こっちの方がいいか」
あ!衝撃吸収のついた防具が!
「これ…ミスリル?」
「そう。魔力との相性も抜群で、皮鎧とは比べ物にならない位の防御力!」
「…ありがとう…でも、キスの事を許したりはしないよ?」
「うーん…単なる契約なんだけど。そこに性別とか関係ある?」
「え?…じゃあアトムは、私が男の子でもしたの?」
「うん。…ならミノリは、トーラス様が女性だったら再生なんてしなかった?」
「いや…そういう問題じゃ…」
「そういう問題だよ。僕にとってはね」
「…分かった。納得する」
何を言っても無駄な気するしね。価値観の相違だね。
「あ…!お、お前のせいで儂ららは…!くっ!今すぐ儂らを元の地位に戻すよう、住民に言い聞かせろ!」
酷い!子供を人質に使うなんて!
「ほら、早くせんか!大切なロストマルの住民を傷つけたくはないだろう?」
「私は別に、贔屓をしていた訳じゃない。怪我を治す力があるから治しただけだし、お腹が空いていたら、持っている物を分けるのは当たり前でしょう?結界碑を一時的に止めたのは、兵士が横暴だったから。私、何も特別な事はしてないよ?」
「ロストマルの奴らにばかり色々としているだろう!」
「だから、さっき説明したじゃん?それに、マルクトの人達は困ってなかった。町を覆う魔物避けは作ったし、温泉はこれからって考えてた。空き地がないから難しかったんだよ」
「それを町の者達に説明しろ!」
「嫌。脅されてやった事で、この先、町の住民が言う事を聞くとでも?…苦しいでしょう?ここには呪いがかかっているからね。その子を放して!」
「くうっ…!ならその魔法の板をよこせ!儂こそが神だ…儂な仇なす奴らには制裁を喰らわしてやる!」
「先にその子を離して。…ほら」
スマホを投げると、慌てて子供を離して飛びついた。
「な…!何も出来ないではないか!偽物を寄越すとは、卑怯な…」
どっちが卑怯なんだか。
癒しをかけて、子供は逃がした。
「くっ…!」
捕まえようとしてくるけど、大人しくしてる訳ないじゃん?
蔓の鞭で捕えた。
「見苦しいですよ、ゲルト殿」
「お前は…!儂のコレクションを台無しにした奴!」
「おや、名前も覚えていませんか。まあいいです。これからは同じ立場になりましたし、ここにいる者は農作業が仕事です。仕事が遅れたら、罰を受けますよ?」
ここでは見なかったタイプの人だな。
「あなた、お名前は?どうしてここに?」
「…その緑の髪と、銀の瞳…貴女がホトス様の使徒ですか?」
「まあ、それは置いといて」
「失礼しました。エルシスと申します。元領主の下で財務管理をしておりました」
「ふうん…なら、何も知らない人より仕事は出来そう…ね、エルシスさん、ロストマルの住民を犯罪者と考えないで、対等に仲良く付き合って行くとしたら、どうしたらいいかな?」
「そうですね…労働の対価は勿論払わねばならないでしょう。急に同じ水準まで上げるのは難しいですが、元領主の館には、多くの資産があります。一時的になら…野菜作りをする方の為にも家を建てねばなりませんから」
「よし決めた。エルシスさんが次の領主になって?」
「…は?いや…無理ですよ、私など…ゲルト殿の末路を知って、嗤いに来たような者ですよ?」
「うーん。許す!パワハラされて辞めさせられたなら、多少恨んでも仕方ないし!」
「ぱ…ぱわ?」
「後はこれからの様子を見て判断する。もし本当に嫌なら、次の適任者を選んで」
「え…ええと……」
「そんな事は許さんぞ!」
「もう、言う権利ないからね?これ以上グダグダ言うなら、違う呪いをかけるよ」
まあ、それは嘘だけど。
でも、大人しくなった。
「さて、エルシスさん…ううん、マルクトの領主さん、行きましょう。周知させないと」
「は…はい…」
私が一緒に行った事も大きかったのか、エルシスさんが次の領主として認められるのは早かった。
「使徒様に指命されましたが、領主としてやっていけるかは自信がありません。なので、ダメ出しはいつでも受け付けます」
「もう、犯罪者扱いはだめですよ?同じ住民です。もしも、この中で農業をやりたいと思う方は、あちらに住居も用意する予定があります。考えてみて下さいね。私に対する要望は、エルシスさんまでお願いします」
「そ…それも任されるのですか?」
「大丈夫。あ、温泉は予定としては2ヵ所に作ります。魔法も教えていくつもりなので、皆さん頑張りましょう!」
西門と東門を出てすぐの所に作ろう。充分に結界碑の範囲内だし、どんな形にすればいいかは他の町で学んでいる。
温泉を作り、魔法教室を開き出してから、夢現ポイントがぐっと上がった。
今は各町に教えつつ海ダンジョンで海の幸を…んんっ!レベル上げを頑張っている。
大きなマグロが、まるでサメのような歯で噛みついてくる。そして、爆弾を飛ばしてくる…いや、その爆弾はどこから?
ううん!そんなのどうでもいい!お刺身食べたい!大トロ食べたい!
「えへへ…」
あ、みんな引かないでー!欲望駄々漏れ?いや、仕方ないでしょう!だってマグロだもん!
爆弾も怖いけど、尾びれの攻撃も怖い。当たったら、色々と失くなりそう…ヒヤッ…っぶな…マグロがバランスを崩さなかったら、危なかった…
よし!仕留めた!
でも…この不自然な動きとか、何度も見た。かすかに精霊の気配も残っているし。
「あなたは誰?もしかして、精霊のまとめ役の原子の精霊?」
「あははー。やっと分かった?もう、遅いよ!見つけてくれるの待ってたのに!」
青年の姿で現れたのは、確かに人とは違うけど…
「僕はアトム。扱う属性は何もないけど、契約する?」
…って、裸パンツで空飛ぶ?
「したくない…とか?」
「ううん。ただ、持続するのに結構な魔力がかかる」
「でも、いきなり空になったりはしないでしょ?」
「それはない」
「なら、お願いします…っ!いきなり何するのっ!」
いきなりキスされた!私のファーストキスだったのに…!
「何って、契約。最初の魔力交換だけど?」
「で、でも…キスなんて。女の子には大切な物なんだよ?!」
「んー…なら、お詫び」
アトムが手を一振りすると、ダイヤ?が、キラキラっとたくさん落ちてきた。
ミカルが興奮して拾ってるけど、それって炭でしょう?
「あれ?女の子はこういうの好きだと思ったんだけど」
「原子を操る力は凄いと思うけど…私は別に」
「なら、こっちの方がいいか」
あ!衝撃吸収のついた防具が!
「これ…ミスリル?」
「そう。魔力との相性も抜群で、皮鎧とは比べ物にならない位の防御力!」
「…ありがとう…でも、キスの事を許したりはしないよ?」
「うーん…単なる契約なんだけど。そこに性別とか関係ある?」
「え?…じゃあアトムは、私が男の子でもしたの?」
「うん。…ならミノリは、トーラス様が女性だったら再生なんてしなかった?」
「いや…そういう問題じゃ…」
「そういう問題だよ。僕にとってはね」
「…分かった。納得する」
何を言っても無駄な気するしね。価値観の相違だね。
15
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
追放された武闘派令嬢の異世界生活
新川キナ
ファンタジー
異世界の記憶を有し、転生者であるがゆえに幼少の頃より文武に秀でた令嬢が居た。
名をエレスティーナという。そんな彼女には婚約者が居た。
気乗りのしない十五歳のデビュタントで初めて婚約者に会ったエレスティーナだったが、そこで素行の悪い婚約者をぶん殴る。
追放された彼女だったが、逆に清々したと言わんばかりに自由を謳歌。冒険者家業に邁進する。
ダンジョンに潜ったり護衛をしたり恋をしたり。仲間と酒を飲み歌って踊る毎日。気が向くままに生きていたが冒険者は若い間だけの仕事だ。そこで将来を考えて錬金術師の道へ進むことに。
一流の錬金術師になるべく頑張るのだった
最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅
散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー
2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。
人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。
主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m
異世界チートが現代でも無双するようですよ? ~帰還者たちは再び異世界に行きたい~
イノナかノかワズ
ファンタジー
仲間とともに邪神を倒した直樹と大輔は、しかし女神によって地球に強制召喚された。師匠の墓参りすらできず、仲間と祝杯を挙げることもできず。そして愛する人に愛を伝えることもできず。
故に二人は再びアルビオンに行く。だがしかし、異世界転移が困難を極めるのはもちろん、魔法少女、吸血鬼、神、陰陽師、妖怪、魔術師、エクソシスト、悪魔に天使。存外ファンタジーだった地球が二人の前に立ちふさがる。
果たして直樹と大輔は無事に異世界に行けるのだろうか?
※恋愛等々が出てくるのは二章からです。ご了承ください。
※一話4500から7000程度です。たまに(主に戦闘シーン)が8000文字を超えることがあります。ご容赦ください。
※一応、現実の地球とはちょっと違います。ファンタジーなので。ですので、ちょっと実際の名所とかの構造とかが違ったりします。ご容赦ください。
※直樹と大輔は邪神殺しの異世界帰りのチートです。展開によっては最強ではないかもしれませんが、ほぼ最強です。
※設定はゆるゆるです。ご都合主義が多いです。
※最後まで執筆済みです。
【重要】
面白い、続きを読みたいなど少しでも思いましたらフォローや応援をお願いいたします。モチベーションアップや投稿継続等々につながります。よろしくお願いいたします。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。
今年で33歳の社畜でございます
俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました
しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう
汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。
すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。
そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな
契約師としてクランに尽くしましたが追い出されたので復讐をしようと思います
やなぎ納屋
ファンタジー
ヤマトは異世界に召喚された。たまたま出会った冒険者ハヤテ連れられて冒険者ギルドに行くと、召喚師のクラスを持っていることがわかった。その能力はヴァルキリーと契約し、力を使えるというものだ。
ヤマトはハヤテたちと冒険を続け、クランを立ち上げた。クランはすぐに大きくなり、知らないものはいないほどになった。それはすべて、ヤマトがヴァルキリーと契約していたおかげだった。それに気づかないハヤテたちにヤマトは追放され…。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる